第7話 お家に来たいんどすか!?
そのあと、三人はなぜかおじさんの部屋にいた。
どうしてこうなったのだろうか、まあその理由はわかっているんだけど。
こういった経緯を語ってみよう。
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「今日はありがとう、楽しかったよ。」
「うんまた遊ぼうと言いたいところだけど、松本くんにちょっとお願いがあるんだ。」
「どんなお願いなの?」
「それはね...」
「なるほど、私のうちにはたくさんあるからそれを見してほしいと。」
「うん、そうなんだよ。松本くんがどんなのを見てるのか興味があるんだよね。」
「まあ、いいけど。でも少し汚いけど大丈夫かな。」
「うん、それは大丈夫。松本くんの部屋きれいそうだし。」
それはおせじなのかな?親とかもいないし別に友達の一人や二人ぜんぜん大丈夫でしょう。あとは...
「少し遠いけど帰り大丈夫?」
「ああ、二人で一緒に帰るから心配はいらないよ。」
「うん、あたしと俊の家は隣同士だからさ。」
「そうなんだ、それじゃあ、二人は結構幼い頃からの幼馴染なんだね。」
駅のホームで電車を待っていると、何かがこちらの方に倒れてきた。
「おっと、大丈夫ですか?」
「す、すいません。段差につまずいてあなたの方に倒れてしまって。け、怪我とかはないと思います。って、わあぁぁぁ!?ない、ない、ないよぉぉ!!!」
「!?どうしたんですか!?」
「ああ、すいません!!私の大切な本がなくなってしまって!!」
「それはたいへんですね。とりあえず、一回落ち着いて状況を把握しましょう。」
「そうですね!!とりあえず、2、3、5、7...」
なんか素数数えているが落ち着いてよかった。とりあえず、二人が飲み物買っていていないけど、お姉さんにとって大切なものだから、おじさんも探してみよう。
大切なものなくすとパニックに陥るから、一回呼吸を整えて、冷静に考えることが大事だよね。
「まず、は駅員さんが小説を拾ったかを確認しに行きましょう。」
「ええ、そうですね。もしかしたら電車の中で落としているかも知れないですもんね。」
「...それらしいものは届いてないですよ。どういう特徴か教えてくれませんか?」
「え、えっと、その、えーっと...」
とりあえず駅員さんのところには届いていないみたいだった。電車の中に置き忘れたのかそれともさっきぶつかって落としたのかがはっきりとわからない。
むーん、これはかなり時間がかかるな。川上くんと大森さんのどちらかが拾っていたりして...
「おーい、松本くーん。」
「あ、川上くんだ。それと大森さんも一緒だ。」
「どうしたの。なにか困っているように見えるけど。」
「ああ、それはね...」
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