ぼたん雪 ※
喧嘩ばかりしていたね
顔をあわせると
いがみ合ってばかりだったね
いつもいやな言葉ばかり
ずっとずっとずっと続くと思っていた
そんな毎日疑うことを知らなかった幼い日々
いつからかなぜなのか二人喧嘩一つしない
波風立たぬ家の中どうしてだろう寂しくて
いつからかどうしてなのか分からないけれど静かなことが無性に怖くて飛び出した雪の中
大きなぼたん雪は冷たく降り積もる
ゆっくりと消えていく白い結晶
やわらかいかたまりは優しく空を覆う
灰色の天井から落ちてくる白い蝶
涙の後も乾いた嗚咽も全てが雪の中そっと包まれる
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