第10話 一仕事
一仕事終えた私は満足そうな笑みを浮かべながら額の汗を拭う。
「さてと、じきにこいつの仲間が帰ってくるだろうから待ちますか」
私は男が座っていたソファーに座って待つことにした。
その間に男のスマホに何度か電話がかかってきたがあえてでないでおく。
数分後、前のドアが開き、2人の男が入ってきた。
「おい! グランシー! 電話にかけたんだからちゃんと出ろよ!」
そう言われたので私は「いらっしゃいませ。お客様はおふたりですか?」と聞くと叫ぶ2人組。
「誰だお前は!」
「僕はツカサって言います」
「ツカサだと? じゃあお前があのツカサ=オールレイトなのか?」
「はい、そういうことになりますね」
「ちっ、こんなガキがツカサだと? ふざけやがって!」
「それでご注文は何にいたします?」
「ふざけるな!! ガキが!!!「俺たち『カオスチャイルド』に逆らったことを後悔させてやるぜ!」
私はその言葉を遮るように言った。
すると2人は懐に手を入れ拳銃を取り出すと、私に向けてきた。
私はそれを水の刃で切り裂いて2人に返す。
すると、彼らは顔を青ざめるが、すかさずそれぞれが炎と雷の超能力を発動させてきた。
「...超能力者か」
私はそう呟くと、彼らの攻撃を水の障壁で防ぎつつカウンター攻撃で2人を気絶させる。
私は彼らが倒れている間に拳銃を奪い取り、そのまま2人とも撃ち殺した。
そして奴らからスマホと鍵を奪い、廃墟の鍵をかけて喫茶店へと戻った。
私は喫茶店に戻るとノエルに尋ねた。
「死体の処理をお願い」
「あっ、やっぱり敵組織だったの?」
「ええ『カオスチャイルド』っていう組織の連中よ」
すると、彼女は目を丸くする。
彼女はしばらく黙っていたが、口を開いてこう言った。
「『カオスチャイルド』? 知らない組織名だね」
「僕も知らないよ。新設された組織だと思う」
私とノエルは新設された組織の情報を集めるためにネットを漁ってみるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます