詩 導かれたい私の保険

仲仁へび(旧:離久)

第1話



「先輩って、どうしていつもタロット持ち歩いてるんですか?」

「持っていないと不安でしょうがないのよ」


 運命を示してくれる品物

 私は自分では歩けないから


 暗い夜道を照らしてほしい

 正確でなくてもいいから


 何も分からないから

 定まらない状況から逃れたい


 まるで無限の宇宙の中を

 孤独に一人で漂っているよう


 この世界に生きていると

 何を信じればいいのか

 時々わからなくなってしまうから


 ほんの少しでも

 わずかでもいい

 手元を小さく照らすだけでも

 安心できる


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詩 導かれたい私の保険 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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