第三話 テロリストの魔術師、ガチャを廻していたらヒロインがガチャから出てきた

 梅田の街の中。休みなのでアニメショップに来ていた僕はテロリストに遭遇する。


 正確には鑑定で怪しげな人物がいたので鑑定したらビンゴだった。


 魔術師とか書いてる。


 それに人殺しと記載されていた。


 そしてそいつが狙ってやったことは宝石店を襲うことだった。


 遠目から見ていた。ナイフを手に宝石店で宝石を強奪した。


 道行く人を炎で襲った。


 仕舞いには街行く人を魔術で襲いだす。


「はっはっはっ俺は強いぞ無敵だ!! 誰も敵がいない!!」


「どうかな?」


「なんだてめえ!?」


「化け猫仮面だ」


 僕はテロリストの魔術師を殴り飛ばした。


 そのまま蹴りまくる。


 ビームを撃つ。


 だが魔術師もやる気だ。


「てめえ調子乗るんじゃねえよファイヤボール!!」


「ふんっ」


 加速移動と瞬撃移動を併用して避ける。


 ビームを撃つ。


 吹っ飛ばされる魔術師は痛そうにしている。


 熱くて溶けるって感じだと思う。


 そんな理不尽な痛みに負けそうになればいい。


 魔術師を蹴り飛ばす。


 何度も殴る。ビームを撃つ。そうして魔術師が動かなくなる。


 駆けつけた警察に突き出した。


 僕は空を跳んで逃げる。悪いことはしてないけどね。


 そうして巷では化け猫仮面だと名乗るので化け猫仮面のことがマスコミによって報道される。


 連日化け猫仮面のことでいっぱいだ。


 僕は僕とてレベルを上げまくる。ダンジョンで。


 ガチャも廻す。何度も何度も。


 現在のステータスも出しておく。


 こんな感じだ。


 秋葉亜貴跳(あきばあきと) 男 13歳

 

 レベル58

 耐久値1025

 魔力358

 力568 

 防御457

 敏捷685

 器用569

 知力876

 星愛値1200


 なんかステータスの他の項目も出るようになった。


 鑑定のレベルでも上がったのだろうか。


 そんな世界最強なのかわからないけど普通に強い僕はスキルを手に入れて最強のアイテムや武器を手に入れていた。


 ただあのテロリストはなんで魔術が使えたのだろうかという疑問が出てきた。


 そうして普通に日々が過ぎる。


 毎日がくだらないなんてない。スキル【ガチャ】と【ダンジョン】があれば無敵に違いない。


 無限に強くなれるかはわからないけど最強を目指す。


 最強への道は総てを凌駕するもの。

 そんな無敵の道を凌駕する。


 最強への道しるべが無限に湧いてくる。


 そんな当たり前の感情が出てきていた。



 化け猫仮面の正体を探ろうとする人物が出てきたようだ。


 でもみんな化け猫仮面の正体に気づけないでいた。


 でもそんなときに背格好からかなり若いということだけしかわからなかった。


 警察は捜査してなかった。


 マスコミだけが彼を追いかけていた。



 ヒロインがいるのはラノベのお約束だ。


 主人公の側にはヒロインがいる。


 ヒロインがいるから主人公が映える。


 ヒロインが欲しいと思わないがほっておいても湧いて出てくるもんじゃない。


 でもガチャを廻していたらもしかしたらガチャでもヒロインは出ないのだろうか?


 と考えた。でも本当に出るのだろうか? 真偽不明で人間がガチャから出るとは思えなかった。


 でも毎日スキル【ガチャ】を使い続けて廻しまくっていたらなんか本当に出そうな気がしてきた。


 なんども廻す毎日廻す。


 そんな日々でも街に暗躍して事件を解決する。


 化け猫仮面としてなんか色々と頑張っているけど不満はないな。


 そしてついについにガチャからヒロインが出てきた。


【ヒロイン ミリアレム】


 ついに出たのかと思った。主人公に必須のヒロインが。


「あなたが私のマスターなの? そうっ? じゃあ私が力を貸してあげなくてもよくてよ」


「君がミリアレム?」


「そうよ! 私は魔獣女王ミリアレムよ! 恐れおののくといいわっ!」


「凄そうだね」


「でしょっ? アキトよね? あなたのことは召喚されたときに情報が頭に入り込んできたからわかってるわよ」


「一緒に暮らすことになるけど……」


「別にいいわよあなたは私のマスターなんだから」


 ミリアレムはなんだが素直だちょっとツンデレなところがあるが。


 なんとも素敵な毎日が来そうだ。


 今日は一緒に晩御飯を食べた。


「このハンバーグ美味しいわね。気に入ったわよ……アキトは最高のマスターだわ」


「嬉しいよそんなこと言ってくれる人が出来て」


「そうかしら? アキトは顔も可愛らしくて素敵だと思うわ。もっと自信を持ちなさい」


 そこはカッコいいと嘘でもいいから行って欲しかった。


 昔から可愛いとだけ言われたことはあったけどカッコいいとは言われないんだよね。



 ふとんを出してあげた。


 別々に寝る。一緒に寝たいのはやまやまだけど流石にそれは無理だよね。


 次の日、生暖かい口元のぬめりから目を覚ます。


「んっ……おは……よう…………!?」


「んんっおはようアキトおはようのキスはどう? 気持ちよかった?」


「なんでっ……!? キスしてんのさ!?」


「ええっだってこっちだとおはようのキスをするんでしょ……マスターが欲しそうな顔してたからダメ??」


「いやいいけど……ファーストキスだったのに」


「じゃあ初めては私ね!! ありがとうアキト!」


 なんか朝から情熱的だった。



 ミリアレムと一緒に犯罪者を探して狩ろうという話になる。


「あなたは化け猫仮面でしょ? ならば犯罪者を見つけるのも仕事でしょ?」


「そんなつもりはなんんだけどな……僕は平和が欲しい。でもこの街は犯罪が多いような気がする」


 その場でひったくりが起きていた。目が良いから遠くも見通せる。


 現場にダッシュで駆けつけてお婆さんからバックをひったくった自転車を蹴り飛ばす。


「あにすんだ!! てめえ!!」


「お婆さんからバックをひったくった犯罪者のくせに口答えするのか?」


「うるせえ!! しねえ!!」


 そういって犯罪を犯す間違い野郎はナイフを振りかざしてきた。


 僕は化け猫仮面の状態だったがミリアレムが召喚しろというので召喚した。


「なんだてめえ女がいるのか!?」


「そうよ。私の力を思い知りなさい」


 そういってミリアレムが火焔球を放つ。


「魔法だと!? キサマまさか魔法使いだな??」


「それがどおしたのよ魔法使い系列の力ぐらいで驚かないでよ!」


「そうじゃないんだミレイ……」


 なおミリアレムと呼ぶとばれるのでミレイと偽名で呼ぶことは忘れない。


 魔法使いとは突如としてこの世界に現れた異世界人だ。


 宇宙人とも呼ばれている。


 魔法の世界からやってきた少年と少女と一人の男性教師は最初は言葉が通じなかったが現在日本政府が保護下にある。


 そんな異世界人の襲来は僕の生活にはあまり関係がないが、僕の力を恐れられない原因でもある。


 化け猫仮面も異世界人とのうわさだからだ。


 まあ違うんだけどね。


 その魔法使いの少年に会ってみたい。


 魔法使いの少年と少女二人は兄妹らしいがそれと男性教師。


 少年はファム。少女はリエリット。男性教師がアズムさんらしい。


 突如として日本政府の保護下に入る魔法使いたちはどのような構築を行うのか僕にはわからなかった。


 ひったくりは警察に突き出す。


 ミリアレムには召喚前に戻る。


 カードの状態にできるので、便利だ。


 その状態だと話も念話でできる。


 カードは所有者から離れられない。体の中に収納できる。


 便利すぎる。


 そんな感想だ。


 僕は星愛ポイントを貯めつつ、お婆さんにバックを返したら、感謝された。


「化け猫仮面さんは良い人だねえ、本当に僕小さいのに大丈夫? そんなこと言えた義理じゃないけどね」


「お婆さんバックは大事にね」


 そう言って僕はお婆さんを家まで送って仮面を脱いだ。


「ありがとうね、僕」


「僕には秋葉亜貴跳(あきばあきと)って名前がありますよ」


「アキトくんかい。正体は誰にも内緒じゃないのかね?」


「正体は信用している人には内緒にしません」


 僕はお婆さんの悩みを聞く。


 爺さんが認知症でいつも迷うらしい。


 僕はなんとかしないといけないと思い回復魔法でおじいさんとおばあさんの頭に回復魔法をかける。


 すると認知症が嘘みたいに治った。


 なんかいいことをすると良い人間になれる気がする。


 でもこれだけじゃだめだ。


 病院だ。病院に行きたい。患者を助けたい。


 大けが、悪性腫瘍患者これだけの重病人を救いたい。


 化け猫仮面として色々としたいと思った。

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