熱と布団

シングルの布団に

独り潜り込む

そこは私だけの

特別な世界


狭くて暗い

寒くて身体が震える

こんなちっぽけな

世界に耐えている


喉が痛い

頭が痛い

身体が痛い

全てが痛い


叫び出したい

痛む喉も顧みず


「誰か助けて」

「淋しいんだよ」


目が覚めて

辺りを見回す

大量の汗の跡

薄暗い部屋


ああ、また、取り残された

世界は私を置いていくんだ


そういじけては

また布団に潜り込む

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