オレの部屋は妖怪さんたちの居候場所らしい

@OGANAO

プロローグ

第1話 子供の頃の記憶

子供の頃の記憶


オレは子供の頃、田舎のじいさんばあさんちに行くと、必ずと言って良いほど村外れの神社で遊んだ。

小さい山の上にポツンと建つ寂れた神社だが、村の人が定期的に掃除するので荒れてはいなかった。

だいたいが近所の子供たちと連れだっていた。

鬼ごっことか隠れんぼとか定番の遊びをしてた。


時々、境内の奥の方に誰かが居たのを覚えている。

髪の長い女性で服装はよく覚えてないが、紅白の着物だったと思う。

背は結構高かったと思う。

色白…いや、むしろ青白い肌をしていたが嫌な感じはしなかった。

じっとこちらを見ているのだが、オレが気づいて見やるとついと視線をそらしてしまう。

そして少しの間に居なくなる。

その時はなんだろうと思うが、すぐに遊びに没頭して忘れてしまう。

別段深くは考えずにいた。


そして成長するにつれて田舎に行く機会も減り、外で遊ぶこともなくなった。

徐々に記憶から薄れていった。

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