白石風介

エリー.ファー

白石風介

「好きな食べ物はなんですか」

「鮭のおにぎりとシーチキンのおにぎりと爆弾おにぎりとシーフードピザとキーマカレーと杏仁豆腐です」


「嫌いな食べ物はなんですか」

「茄子とレタスとわかめともずくとビーフステーキとたこ焼きと焼きそばとじゃがバターとわたあめです」


「はまっているものはなんですか」

「蕎麦打ちとウォーキングとスカイダイビングとフィンスイミングです」


「好きな色はなんですか」

「黒と白です」


「嫌いな色はなんですか」

「金や銀のような派手な色です」


「どこに住んでるんですか」

「北海道です」


「芸人のラジオについてどう思いますか」

「小説のあとがきが始まっているのだと思います」


「出身はどこですか」

「北海道の埜嵜市の東の方です」


「映画は好きですか」

「嫌いです」


「どうして映画が嫌いなんですか」

「面白い映画を観たことがありません」


「将来、何になりたかったのですか」

「映画監督です」


「今、何時ですか」

「午後九時です」


「夜は好きですか」

「月が好きです。特に満月が好きです」


「好きな音楽のジャンルはなんですか」

「ジャズです」


「誕生はなんですか」

「八月八日」


「彼女はいますか」

「います」


「彼氏はいますか」

「いません」


「グラフティは好きですか」

「写真に撮って集めているくらい大好きです」


「職業はなんですか」

「秘密です」


「今、どこにいるんですか」

「海にいます。冬の海を眺めるのが大好きだからです」


「結婚はしていますか」

「していません」


「占いを信じるタイプですか」

「信じません」


「料理はしますか」

「します」


「得意料理はなんですか」

「目玉焼きとカルボナーラと杏仁豆腐とブラウニーです」


「蕎麦は得意料理ではないんですか」

「打つのが得意なだけで、料理は苦手です」


「イギリスは好きですか」

「嫌いです」


「ドイツは好きですか」

「嫌いです」


「オーストリアは好きですか」

「大好きです」


「ナミビアは好きですか」

「好きです」


「チリは好きですか」

「嫌いです」


「アメリカは好きですか」

「大嫌いです」


「ノルウェーは好きですか」

「嫌いです」


「チェコは好きですか」

「大好きです」


「男性ですか」

「秘密です」


「女性ですか」

「秘密です」


「好きなブランドはなんですか」

「アルセルテボウとナンディウワバと白山周とALRです」


「過去に戻りたいと思いますか」

「思います」


「持病はありますか」

「特にありません」


「白石風介とは何者ですか」

「あなたに殺された何者かです」


「白石風介を知っていますか」

「あなたの方がよく知っているのではありませんか」


「白石風介は事故に巻き込まれて亡くなりました」

「それは表向きです」


「白石風介のことを忘れようと思って皆が必死に生きています」

「どのように生きるかは当事者に任されています」


「白石風介は恨んでいますか」

「はい」


「何故、分かるのですか」

「では、何故尋ねたのですか」


「分かるかどうかは別にして尋ねてはいけませんか」

「相手の回答自体を疑うなら、そもそも尋ねずに自分の中で作った回答に納得した方が手間が少なく、行き着く結論が変わらないので効率的です。また、質問をする前から本人ではないことに確証があるなら、回答自体に正当性が得られないことも分かった上での質問なので、主観から出られないことは自明です。どのような意図での質問だったのか説明をしてください」

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白石風介 エリー.ファー @eri-far-

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