魔女のすゝめ ―現代的魔法との付き合い方―
YouthfulMaterial 文章部
第1話 ハッピーバースデー
「ハッピーバースデー」
―テロン♪
誕生日おめでとうございます。
お誕生日のあなたに特別なクーポンを
「…あ。日付かわったかー。よぉーし」
26歳になる自分へ用意したご褒美を、テーブルに並べる。
「誕生日ー!いえーい」
淡い色の甘い匂い。少し背伸びをしたワイン。
ひとくちひとくち、大切に口に運ぶのは、濃いチーズケーキ。
この溶けていく感覚が、とても好きだ。
年に1度、自分への最高のご褒美。
―テロン♪
ご成人おめでとうございます。
支度の際は当店でぜひ
―テロン♪
ご成人おめでとうございます
身支度は整ってますか?今なら
―テロン♪
ご成人おめでとうございます。
今回は当店のおすすめメニューのお知らせを
「なにこれ…嫌味?嫌味か。…成人はもうとっくにしてるっつーのーーー!!!ヴァーカ」
だいぶ酔いがまわってきたな。
もっとお酒買っておけばよかった。
あー。でもなんか昔もらったものが…。キッチンに…。
「子供だな」
おうおう。
ぐっさりと刺してくるじゃん?
「特に色気に関しては、まったくない」
「あーはいはい。そういうのもう結構です!! どうせ、会社にもなじめず、唯一の楽しみは深夜アニメ。みんなは彼氏やら結婚していくし?でも、私全然きにしませんから!!!1人酒の方が気楽だし?まぁ、色々あるんですよ。 えぇ。生き方もいろんなものが容認されてきてますからね?-だから、そういうのほっといてもらって…は?」
…猫?
どこから入ったんだろう?
窓は締めてあるよね…?
「…愛猫(俺)を忘れたか」
「いやいや…そんな、威圧感垂れ流しの黒猫様にご縁はないです」
大きな黒猫だな…。
猫。-猫か…。
ご近所には動物と一緒にくらしている家が多かった。
羨ましくおもっていた私は、ある日ふらふらしてた猫を家に招いた。
割と大人だったのかな。仔猫ではなかった。
大人だから親も妥協してくれたところはあるとおもう。
…デイとは、魔女ごっこに付き合ってもらってたりしてたな…。三毛猫だったから、なんかいまいちだったけど。
箒やデッキブラシにまたがって、全力ではしりまわったり。
少し大きめの鏡にむかってしゃべりかけたり。
デイは、私を不思議そうにみてた…。
あー。なつかしー…。
「おいおい、黙ってどうした。あー貫禄がでたかな!!はっはっは!!!」
「…ちがくて」
「喜べ、瑠璃!!!俺は、特別に戻ってくることを許されたのだ!!!」
「違うの!!…あの…。喋り方が無理だわー…」
「え」
「デイはもっと、犬っぽくて、人に対して好意的でさ…。いや…、そういう圧迫感のある喋り方のイメージないんだわな。うん」
「え。あ…。コホン。そ、そうか…。うむ…」
酒の力でみる幻覚なら、もっと酔ってしまえばいい。
20代後半になって、色々と腹を括るのもはやくなってきた。
かなり大人になった気がするのに、こうも昔のことを思い出すのは、『そろそろ、けじめをつけろ』ってことなのかもしれない。
まぁ、そうだよな…。そういう日がくることもある。
ただ、猫とはなすっていう酔い方はしてこなかった。
夢だったんだよな。こうやって話すの。
魔女の伝統的な行動じゃない?
勢いよく一口あおり、自身をデイと名乗る猫に向き直る。
「よーし。つまみ代わりといっちゃあれだけど。ちゃんと聞こうじゃないかぁー」
「お、おう…。よく聞け…。いや、えっと…。聞いてくれ。まず、魔法世界の成人年齢は、力が覚醒した時のことを言う。ここでいう力は、魔力だな。そして、多くの人間は、16歳前に成人を迎える。…瑠璃は26歳になった瞬間、力が覚醒した。だから、その『成人おめでとうございます』っていうメールがきた。ここまでがメールの説明」
「10年も、血が覚醒しなかったと…。え。私って、とんでもなくポンコツ…」
「ま、まぁ…いや…そう…な?な?」
「目をそらすな。憐れむ顔をするな。全力で否定しろ」
「お、おう…。人間みたいに年齢で必ず、成人するわけじゃなくて。 覚醒しないまま人間生活を送る人いもいる。 …ここまで遅れてる人は初めて見たけど…」
「聞こえてんぞ」
「…ここからがこれからさき。いわば本題。覚醒したから、人間界だけの枠組みではおさまらないことも出てくると思う。時間の流れはおなじだけど、とりまく空間がすこしかわってくることもあるとおもう。 魔法世界の時間は、人間界よりゆっくりだから、そこらへんが躓きやすいかな…。明日から準備して、週明けには、魔女としての生活を覚えていこう!!」
「はい。そうですかーって受け入れられると…?無理無理無理。明日が休みでよかったわー。-お、こっちのも開けちゃおう。大体、魔女として生きてくってなに?人ではないの?魔女ってなに?それに、開口一番、あなたはポンコツですって言われたようなもんじゃん!?やってられっかーーーーー」
もうこうなりゃ、とことん酔ってやる。
「はぁ…。いいよ。いまは酔ってることにしてていいから、最後まで聞いてくれ…。ここからは、俺が言いたいこと…。これでも整理して準備してきたんだ」
「あー……。どうぞどうぞ」
「あの日、俺をみつけてくれて…温かい家に招き入れてくれて。ありがとう」
あぁ…拾った時の話か?
「俺は、部隊での任務を失敗して、ただの猫として生活するために、すべての力を封印された。」
「部隊…?」
「コード・キャリコっていう特別任務部隊だよ」
「キャリコ…?うーん。まって、調べる…えっと。三毛って意味??へぇ…」
「倒れる寸前に瑠璃と出会って。本当に助かった。力を封印されたら、今まで通りの生活はできないから。生きていく術っていうのは教えられなかったし…」
「そうなんだ…」
「あの…。傷ついて泣いてる瑠璃の涙を拭くことも。言葉を理解してても、返すことも…できなくてごめん」
「理解してたんだ」
「言語を理解するのは、俺には元々ある能力だったから。特別任務部隊からはずされて。力を失ってからは、普通の猫と変わりないんだけど。それにさ…。20歳の誕生日のパーティーの最中に死んじゃって本当にごめん」
「いや…。寿命ってそういうもんでしょ?仕方ないよ…」
「これからはずっと一緒だから。こうして喋ることもできる」
「うん…」
「俺は…ずっと、待ってた…でも、待ってるだけじゃ、また同じだから。向こうの方で仕事をして、ほら、虹の橋で毛皮を着替えて戻ってくるって人間はいうだろ?あんな感じ。俺は、次もまた瑠璃のところ行きたいから。使い魔になることにしたんだ、瑠璃を満足させれそうな、上等な黒を用意することができたんだ。みてくれよこの艶。そしてふかふかだぞ!」
「なんだか、本当にデイみたいだ…」
「何度言ったら信じてくれる?本物だよ。瑠璃。今日から楽しい“日”を過ごせるように、ってつけられたデイだよ」
名付けの理由を知っている。デイにしか話したことないのに。
黒猫は、甘くすり寄ってくる。
恐る恐るなでていくと、温もりが、視線が、私をあの頃へ戻らせる。
あぁ。目の前にいるのは、ホンモノだと思う。思っていたい。
胸につっかえる言葉をつたえて楽になりたい。
「俺さ、前は黒が少ない三毛だったろ?瑠璃は黒猫にすごい憧れがあったのを覚えてるから、毛並みにはそれなりにこだわって選んできたつも―」
「ふふ」
「なんだよ」
「そういうところは、猫は気にしないとおもってた」
そうして…思い出してしまう。
ちゃんと向き合うことができずにいたズルい私。
―デイ。デイ。
一緒に居れなくてごめん。
命は変わりは効かないのにね。
私の方こそ、ちゃんと謝りたかったんだよ…。
◆
「おう、起きたな。朝ごはんできてるぞ」
「あぁぁぁぁぁぁ… いるうううう…。夢じゃないいいいい」
「まだ言ってる…。冷めちゃうまえに食べて」
「ちゃんとしたごはんだ。これ、つくったの?」
「そうだよ」
「すごいよ…」
「それほどで…も…」
「…デイは、水だけでいいの?」
「あぁ…俺が、食べれるものが…その…」
「あ、そうか…。猫にとっては…。今日の帰りに買いに行こうか」
「いいの?」
「話はまだよくわからないこと多いけど。すこし化かされてもいいかなって」
この黒猫の癖は、デイそのもので、信じてみたい気持ちになってる。
そして、ご飯を、こうやって誰かと食べるの久しぶりだな…。
「あ。ちょっとここに指を置いてみて」
「こう?」
―ヒュオオオオオ と小さな風が渦を巻いて消えていく。
「うわ。びっくりした。なにこれ…?魔法陣のステッカー?」
「これは風の魔法陣。こういう系は、触れるだけで威力の小さい魔法が発動する。だから、その人にあう属性を知るのには便利なんだよ」
「へぇ…。なんだかすごいね」
「コホン…。今日は忙しくなるから。覚えることも知る事もいっぱいあるからなー!!!ちゃんと食べとけよーーー!!」
「ふぁーーーい」
♪テロン
「月佳だ」
「お?その名前も久しぶりにきくな!どうだ元気か?」
「あんまり最近は、連絡とってなかったんだよねー…?」
『瑠璃!!やったね!!成人おめでとう!!!このまま離れ離れになってくのかなっておもってたけど。覚醒して本当に良かった!!これからも一緒だね!!よろしくー』
「成人って」
「月佳は、もう魔女として生活しているからな。たしか14歳のときには覚醒してたかな」
「は?月佳のとこいく!!」
「お。おいなにする!!!おちつけってー!!!メシーーーーーーー!!!!」
「ハッピーバースデー」
―テロン♪
誕生日おめでとうございます。
お誕生日のあなたに特別なクーポンを
「…あ。日付かわったかー。よぉーし」
26歳になる自分へ用意したご褒美を、テーブルに並べる。
「誕生日ー!いえーい」
淡い色の甘い匂い。少し背伸びをしたワイン。
ひとくちひとくち、大切に口に運ぶのは、濃いチーズケーキ。
この溶けていく感覚が、とても好きだ。
年に1度、自分への最高のご褒美。
―テロン♪
ご成人おめでとうございます。
支度の際は当店でぜひ
―テロン♪
ご成人おめでとうございます
身支度は整ってますか?今なら
―テロン♪
ご成人おめでとうございます。
今回は当店のおすすめメニューのお知らせを
「なにこれ…嫌味?嫌味か。…成人はもうとっくにしてるっつーのーーー!!!ヴァーカ」
だいぶ酔いがまわってきたな。
もっとお酒買っておけばよかった。
あー。でもなんか昔もらったものが…。キッチンに…。
「子供だな」
おうおう。
ぐっさりと刺してくるじゃん?
「特に色気に関しては、まったくない」
「あーはいはい。そういうのもう結構です!! どうせ、会社にもなじめず、唯一の楽しみは深夜アニメ。みんなは彼氏やら結婚していくし?でも、私全然きにしませんから!!!1人酒の方が気楽だし?まぁ、色々あるんですよ。 えぇ。生き方もいろんなものが容認されてきてますからね?-だから、そういうのほっといてもらって…は?」
…猫?
どこから入ったんだろう?
窓は締めてあるよね…?
「…愛猫(俺)を忘れたか」
「いやいや…そんな、威圧感垂れ流しの黒猫様にご縁はないです」
大きな黒猫だな…。
猫。-猫か…。
ご近所には動物と一緒にくらしている家が多かった。
羨ましくおもっていた私は、ある日ふらふらしてた猫を家に招いた。
割と大人だったのかな。仔猫ではなかった。
大人だから親も妥協してくれたところはあるとおもう。
…デイとは、魔女ごっこに付き合ってもらってたりしてたな…。三毛猫だったから、なんかいまいちだったけど。
箒やデッキブラシにまたがって、全力ではしりまわったり。
少し大きめの鏡にむかってしゃべりかけたり。
デイは、私を不思議そうにみてた…。
あー。なつかしー…。
「おいおい、黙ってどうした。あー貫禄がでたかな!!はっはっは!!!」
「…ちがくて」
「喜べ、瑠璃!!!俺は、特別に戻ってくることを許されたのだ!!!」
「違うの!!…あの…。喋り方が無理だわー…」
「え」
「デイはもっと、犬っぽくて、人に対して好意的でさ…。いや…、そういう圧迫感のある喋り方のイメージないんだわな。うん」
「え。あ…。コホン。そ、そうか…。うむ…」
酒の力でみる幻覚なら、もっと酔ってしまえばいい。
20代後半になって、色々と腹を括るのもはやくなってきた。
かなり大人になった気がするのに、こうも昔のことを思い出すのは、『そろそろ、けじめをつけろ』ってことなのかもしれない。
まぁ、そうだよな…。そういう日がくることもある。
ただ、猫とはなすっていう酔い方はしてこなかった。
夢だったんだよな。こうやって話すの。
魔女の伝統的な行動じゃない?
勢いよく一口あおり、自身をデイと名乗る猫に向き直る。
「よーし。つまみ代わりといっちゃあれだけど。ちゃんと聞こうじゃないかぁー」
「お、おう…。よく聞け…。いや、えっと…。聞いてくれ。まず、魔法世界の成人年齢は、力が覚醒した時のことを言う。ここでいう力は、魔力だな。そして、多くの人間は、16歳前に成人を迎える。…瑠璃は26歳になった瞬間、力が覚醒した。だから、その『成人おめでとうございます』っていうメールがきた。ここまでがメールの説明」
「10年も、血が覚醒しなかったと…。え。私って、とんでもなくポンコツ…」
「ま、まぁ…いや…そう…な?な?」
「目をそらすな。憐れむ顔をするな。全力で否定しろ」
「お、おう…。人間みたいに年齢で必ず、成人するわけじゃなくて。 覚醒しないまま人間生活を送る人いもいる。 …ここまで遅れてる人は初めて見たけど…」
「聞こえてんぞ」
「…ここからがこれからさき。いわば本題。覚醒したから、人間界だけの枠組みではおさまらないことも出てくると思う。時間の流れはおなじだけど、とりまく空間がすこしかわってくることもあるとおもう。 魔法世界の時間は、人間界よりゆっくりだから、そこらへんが躓きやすいかな…。明日から準備して、週明けには、魔女としての生活を覚えていこう!!」
「はい。そうですかーって受け入れられると…?無理無理無理。明日が休みでよかったわー。-お、こっちのも開けちゃおう。大体、魔女として生きてくってなに?人ではないの?魔女ってなに?それに、開口一番、あなたはポンコツですって言われたようなもんじゃん!?やってられっかーーーーー」
もうこうなりゃ、とことん酔ってやる。
「はぁ…。いいよ。いまは酔ってることにしてていいから、最後まで聞いてくれ…。ここからは、俺が言いたいこと…。これでも整理して準備してきたんだ」
「あー……。どうぞどうぞ」
「あの日、俺をみつけてくれて…温かい家に招き入れてくれて。ありがとう」
あぁ…拾った時の話か?
「俺は、部隊での任務を失敗して、ただの猫として生活するために、すべての力を封印された。」
「部隊…?」
「コード・キャリコっていう特別任務部隊だよ」
「キャリコ…?うーん。まって、調べる…えっと。三毛って意味??へぇ…」
「倒れる寸前に瑠璃と出会って。本当に助かった。力を封印されたら、今まで通りの生活はできないから。生きていく術っていうのは教えられなかったし…」
「そうなんだ…」
「あの…。傷ついて泣いてる瑠璃の涙を拭くことも。言葉を理解してても、返すことも…できなくてごめん」
「理解してたんだ」
「言語を理解するのは、俺には元々ある能力だったから。特別任務部隊からはずされて。力を失ってからは、普通の猫と変わりないんだけど。それにさ…。20歳の誕生日のパーティーの最中に死んじゃって本当にごめん」
「いや…。寿命ってそういうもんでしょ?仕方ないよ…」
「これからはずっと一緒だから。こうして喋ることもできる」
「うん…」
「俺は…ずっと、待ってた…でも、待ってるだけじゃ、また同じだから。向こうの方で仕事をして、ほら、虹の橋で毛皮を着替えて戻ってくるって人間はいうだろ?あんな感じ。俺は、次もまた瑠璃のところ行きたいから。使い魔になることにしたんだ、瑠璃を満足させれそうな、上等な黒を用意することができたんだ。みてくれよこの艶。そしてふかふかだぞ!」
「なんだか、本当にデイみたいだ…」
「何度言ったら信じてくれる?本物だよ。瑠璃。今日から楽しい“日”を過ごせるように、ってつけられたデイだよ」
名付けの理由を知っている。デイにしか話したことないのに。
黒猫は、甘くすり寄ってくる。
恐る恐るなでていくと、温もりが、視線が、私をあの頃へ戻らせる。
あぁ。目の前にいるのは、ホンモノだと思う。思っていたい。
胸につっかえる言葉をつたえて楽になりたい。
「俺さ、前は黒が少ない三毛だったろ?瑠璃は黒猫にすごい憧れがあったのを覚えてるから、毛並みにはそれなりにこだわって選んできたつも―」
「ふふ」
「なんだよ」
「そういうところは、猫は気にしないとおもってた」
そうして…思い出してしまう。
ちゃんと向き合うことができずにいたズルい私。
―デイ。デイ。
一緒に居れなくてごめん。
命は変わりは効かないのにね。
私の方こそ、ちゃんと謝りたかったんだよ…。
◆
「おう、起きたな。朝ごはんできてるぞ」
「あぁぁぁぁぁぁ… いるうううう…。夢じゃないいいいい」
「まだ言ってる…。冷めちゃうまえに食べて」
「ちゃんとしたごはんだ。これ、つくったの?」
「そうだよ」
「すごいよ…」
「それほどで…も…」
「…デイは、水だけでいいの?」
「あぁ…俺が、食べれるものが…その…」
「あ、そうか…。猫にとっては…。今日の帰りに買いに行こうか」
「いいの?」
「話はまだよくわからないこと多いけど。すこし化かされてもいいかなって」
この黒猫の癖は、デイそのもので、信じてみたい気持ちになってる。
そして、ご飯を、こうやって誰かと食べるの久しぶりだな…。
「あ。ちょっとここに指を置いてみて」
「こう?」
―ヒュオオオオオ と小さな風が渦を巻いて消えていく。
「うわ。びっくりした。なにこれ…?魔法陣のステッカー?」
「これは風の魔法陣。こういう系は、触れるだけで威力の小さい魔法が発動する。だから、その人にあう属性を知るのには便利なんだよ」
「へぇ…。なんだかすごいね」
「コホン…。今日は忙しくなるから。覚えることも知る事もいっぱいあるからなー!!!ちゃんと食べとけよーーー!!」
「ふぁーーーい」
♪テロン
「月佳だ」
「お?その名前も久しぶりにきくな!どうだ元気か?」
「あんまり最近は、連絡とってなかったんだよねー…?」
『瑠璃!!やったね!!成人おめでとう!!!このまま離れ離れになってくのかなっておもってたけど。覚醒して本当に良かった!!これからも一緒だね!!よろしくー』
「成人って」
「月佳は、もう魔女として生活しているからな。たしか14歳のときには覚醒してたかな」
「は?月佳のとこいく!!」
「お。おいなにする!!!おちつけってー!!!メシーーーーーーー!!!!」
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