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夏休み中盤。計画していた楽しい新婚旅行へ!場所はハワイ。決めた理由は、匡の親戚がいるから…?

旅行は、好きだ。でも、なんか…いいの?


ハワイに到着後、すぐに匡の親戚の家へ。

わらっぽい、ハワイって感じな家にたくさんの人たちが見えた。


「なんか~人多くない?」


「今日は親戚とか、近所の人とかみんなが集まってくれてるらしいよ!うちの親以外は」


「なんか私邪魔じゃん」


「そんなことない!派留をみんな見たがってるから!」


え~~~


私たちはまだ学生だから、結婚式はしていない。匡の両親には会ったけど、親戚には会っていなかった。扉を匡が勝手に開けた。


「ご無沙汰してます~匡です~」


「あぁ、匡くん待ってたよ!」


歓迎ムードの中に私が中に入ると、一斉に視線が向けられた。


「ようこそハワイへ!」


陽気な人たちが声を揃えて叫ぶ。


「はぁ、どうも」


「こちら、妻の派留美。かわいいでしょ?」


なんつー紹介よ…。そのまま食事の流れになって、いろんな人と話すことになった。


「匡~元気してた?」


みんなでご飯食べてると、匡に似てるけど、顔立ち綺麗で俗に言うイケメンなお兄さんが話かけてきた。


「あ、準也じゅんやお兄ちゃん」


「はじめまして。派留美です」


「ども!匡、お前すごいな。俺より先に結婚してるし、かわいい子ゲットしてるし!」


「まぁね。白河しらかわさんとはどう?」


「複雑…?」


「大変だね」


匡、相変わらずの素直。プライベートなことも知ってるくらい仲がいいのか。


「あー自己紹介してなかったね。俺、古屋準也ふるやじゅんやこのうちの息子だよ」


「つまり、俺の~母の姉の息子さんだよ」


「…へぇ。ずっとここに住んでいるんですか?」


「まあね。ハワイ生まれハワイ育ち~。あ、でも大学は沖縄に行ったよ!」


「そうですか。で、何の仕事をされているんですか?」


匡と違ってチャラっぽいので心配になってしまう。一応親戚になるし、そこんとこははっきりと聞いておきたい。


「モデルとスタイリストと~カメラマン?」


「へー。やっぱりモデルかぁ」


「モデルに見える?」


なにも仕事できなそうだし。


「はい」


「ありがとう。で、匡と俺、似てる?」


「はい」


まったく質問多いなぁ。あ、私もか。


「え~?本気?俺ガリガリの骨だけど。準也お兄ちゃんは細マッチョだよー!」


「そうじゃなくて、顔とか、性格が似てるかも。…ところで、白河さんとは?彼女ですよね?」


「そう!よくわかったね~!」


「いえ…。わかりやすくて」


匡との会話の流れで普通わかるってば。


「モデルの白河さおりって知ってる?」


「はい。日本で有名ですよ」


「彼女なんだ〜」


「………は?」


これは予測していなかった。

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