2
夏休み中盤。計画していた楽しい新婚旅行へ!場所はハワイ。決めた理由は、匡の親戚がいるから…?
旅行は、好きだ。でも、なんか…いいの?
ハワイに到着後、すぐに匡の親戚の家へ。
わらっぽい、ハワイって感じな家にたくさんの人たちが見えた。
「なんか~人多くない?」
「今日は親戚とか、近所の人とかみんなが集まってくれてるらしいよ!うちの親以外は」
「なんか私邪魔じゃん」
「そんなことない!派留をみんな見たがってるから!」
え~~~
私たちはまだ学生だから、結婚式はしていない。匡の両親には会ったけど、親戚には会っていなかった。扉を匡が勝手に開けた。
「ご無沙汰してます~匡です~」
「あぁ、匡くん待ってたよ!」
歓迎ムードの中に私が中に入ると、一斉に視線が向けられた。
「ようこそハワイへ!」
陽気な人たちが声を揃えて叫ぶ。
「はぁ、どうも」
「こちら、妻の派留美。かわいいでしょ?」
なんつー紹介よ…。そのまま食事の流れになって、いろんな人と話すことになった。
「匡~元気してた?」
みんなでご飯食べてると、匡に似てるけど、顔立ち綺麗で俗に言うイケメンなお兄さんが話かけてきた。
「あ、
「はじめまして。派留美です」
「ども!匡、お前すごいな。俺より先に結婚してるし、かわいい子ゲットしてるし!」
「まぁね。
「複雑…?」
「大変だね」
匡、相変わらずの素直。プライベートなことも知ってるくらい仲がいいのか。
「あー自己紹介してなかったね。俺、
「つまり、俺の~母の姉の息子さんだよ」
「…へぇ。ずっとここに住んでいるんですか?」
「まあね。ハワイ生まれハワイ育ち~。あ、でも大学は沖縄に行ったよ!」
「そうですか。で、何の仕事をされているんですか?」
匡と違ってチャラっぽいので心配になってしまう。一応親戚になるし、そこんとこははっきりと聞いておきたい。
「モデルとスタイリストと~カメラマン?」
「へー。やっぱりモデルかぁ」
「モデルに見える?」
なにも仕事できなそうだし。
「はい」
「ありがとう。で、匡と俺、似てる?」
「はい」
まったく質問多いなぁ。あ、私もか。
「え~?本気?俺ガリガリの骨だけど。準也お兄ちゃんは細マッチョだよー!」
「そうじゃなくて、顔とか、性格が似てるかも。…ところで、白河さんとは?彼女ですよね?」
「そう!よくわかったね~!」
「いえ…。わかりやすくて」
匡との会話の流れで普通わかるってば。
「モデルの白河さおりって知ってる?」
「はい。日本で有名ですよ」
「彼女なんだ〜」
「………は?」
これは予測していなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。