第2話
私の昔からの友人にみずからの名をソルザイルと名乗っている奴がいて(?)もの凄い筋肉なのに頭はまわらないのでまわりから馬鹿、馬鹿と呼ばれている。しかし飾らない性格なのだろう、そんな馬鹿でも温かみのある奴なので親しまれている。ソルザイルというのはエグザイルのようでもあるし、私にもなんだかよくわからない。たしかにカラオケに行くと「三角のオーロラ」ばかり歌うのでやはりソルザイルというのはエグザイルなのだろう。
〽 あの頃〜 貴方は
自分を信じて 僕を叱った
今日も奴は私の家に来た。これは毎日のルーティンのようなもので、ソルザイルの彼女に、私の声を携帯できかせねばならない決まりになっている。「他の女と一緒にいないかどうか」というのを怪しまれないようにするためだが、なんとめんどうな決まりだろう。私も殊勝なので声を毎日聞かすかわりにコーヒーをかならず奢ってもらう。
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