第5話 中津川から256経由で下呂へ 地雷を踏んでしまう
中津川ICで高速を降りて、もう12時過ぎ お腹も空いたしと
少し北上して 車屋 中津川店に向かう *この時代にあったか記憶にないです
なんとか昼営業の時間に間に合い
良平さんは もりそばを
たか子さんは ざるそばを頼む
出てきた品物の蕎麦の違いは 刻み海苔があるかないかだけ
良平さんはヘタレて訊けないが たか子さんが配膳のお姉さんに訊く
「そうですよ 海苔があるのがザル 無いのがモリです」と簡潔な回答
二人でそうなんだ と思って 美味しい蕎麦を食べて店を出る
「今度は 12月の蕎麦の旬に本店にオープンで行きたいですね」とたか子さん
あの二人のフルバックアップがあればロードスターなら行けると勘違いをしている
「そうですね、木曽福島 行けますよね 行きましょう」とか勘違いをしてしまう
R19を少し南下してる間は、車速も遅く ジップジャケットだと暑い
256に入ったところで、ジップジャケット脱ぎひざ掛けなどもトランクに仕舞う
しかし、256 意外と車速が速く、その上 峠越えの道 峠越えということは
標高も上下して 気温差も激しい
1つ目の峠を登り切る時には、かなり体も冷えてしまって寒い
「寒いのですが」とインカムから入ってくる
チェーン装着場にロードスターを停めて、再び 高速仕様になる二人
ラジオ体操をして、体を慣らして1時間ほど休憩して再スタート
登りの、登坂の追い越しに居ると後からパッシング
走行に戻り 道を譲ると 7がぶち抜いていく
付いて行きたくても無理状態の速度差 さらに、もう一台からパッシング
赤白カラーの車がぶち抜いて一瞬で見えなくなる
下呂温泉 望泉館到着すると
エントランス横の一番目立つ駐車場に 7とPA10のサファリカラーが
思いっきり並んで停めてある どう考えても 涼子さんとおっさん専務
チェックインを済ますと「良平さん こっちこっち」と呼ばれる
たか子さんと二人で向かうしか無い
四人が座ってる 美香ちゃんが「コーヒーでいいですか」と訊いてきて
諾 と返すと 発注に向かう 涼子さんが 「どうぞと」椅子を勧めてくる
「どうでした 私達の親切な小箱は」と涼子さんに訊かれる
「もう 有り難いしかなかったです」と答えると 三人が爆笑
美香ちゃんと中居のお姉さんでコーヒーがテーブルに配膳される
「自己紹介は乾杯の後で コーヒーですが」と美香ちゃん
もう笑って呑むしかない状況と判断 その判断はたか子さんも同じ
「はい 持って 乾杯」とたか子さん
「川西美香18 おっさんの妾です」から始まって
「川藤涼子27 山崎土木の総務のお局です」
「若田心太 (しんた)26 横浜出身 もうすぐ 川藤心太になります」
「おっさん 肩書はない です」
「山崎良平 山崎土木の御曹司 おっさんに煽られまくってます」
「岡村たか子29 もうすぐ山崎たか子になります」
もう 社会規範とか無視しての言いたい放題の自己紹介
「今日はどうして」と訊くと
「美香ちゃんが早めのランチで山に行きたい 誰も付き合わなくて俺と二人
美香ちゃん バナナ単独登頂成功 してたら
涼子さんたちが二人で抹茶を食べてるのを発見して
合流して 四人でコーヒー飲んでたら
心太くんが追っかけてみますかと」
「12時に山を出て 二台で 下道で言えない速度で
追っかけてきました」心太さん
そりゃ言えないだろ 私のロードスターだって追い越しにいたんだ
それが一瞬で見えなくなるとか
「え、下道」
「気にしたら負けで」と心太さんが流す
「恵那でさ 菊水堂って店にさ 栗きんとんを食いに入って
そこで、車変えてもらったのよ 良平さんをぶち抜いたときは交換した状態
いいわぁ 車重の軽さはパワーよりいい」
「あのPA10いいですね
でも東名阪のメンテとか俺じゃぁ維持できないレベルの車」
おっさん専務と心太さんが話しはじめる
「心太くんさぁ どうやってあのバーキン7買ったの ケントとは言えさ
都合でさ400からがスタートじゃん 新卒だと無理だよね」
「大学卒業まで待って親と大喧嘩 謝らせて謝罪で買って貰いました」
「それって やっぱり しんた が ところてん の件で」
「そうです ずっと それこそ小学生から今でも 心太ってところてん
笑われまくってますから バーキン7の一台くらいは
兄貴二人も こっちに廻って インカムとか無線とか色々買ってくれました」
「名前つけたら辞書くらい引けよな まぁ面白い人と知り合えた
縁と運 大事にしていこう」
「それは そうですね あのPA10をポンと渡してくれる人と知り合えた」
「バーキン7海苔がそれほどと」訊くと
「性能底なし沼 自分を抑えるのに必死な車です」心太さん
「まぁ バーキン7に四年も乗ってるんだ 貸せるよ」とおっさん専務
「私には」
「ちょっと 俺の車は無理ですね」と心太さんとおっさん専務がハモる
理解ってはいたが やっぱり凹む 話を変えたくて、気を使ったつもりで
「ところで美香さん かなりラフな格好 バーキン7で256の峠越え
日焼けとか寒さとか大丈夫でしたか」
美香さんに訊いてしまう
おっさん専務と心太さんの眉間に一瞬で出きる深いシワ
目は お前はなにを言っているのだ と言っている
間髪入れず 美香さんが回答を始めて
「そんなの 18の小娘 10代の耐久性でへとも想いませんよ」と言い切る
これか 前に相談した時の地雷 思いっきり踏んだ たか子さんを見れない
「そうですね 私も中高校はテニス部 焼きまくりでしたし」と涼子さん
「ナイス救助艇 そう言う時代もあった と 今は全力でエステに通いましょう」
と涼子さんとおっさん専務が全力で消火してくれて、火達磨にならずに済んだ
「それでは、水曜日はお迎えに上がりますので 乗って下さい」とたか子さん
「解りました それって」
「業務扱い 専務の職権乱用で」と言うと 爆笑される
「良平さん 花田専務には話を通しておいてね 俺からも話すけど」とおっさん専務
「やります やらないと しょぼい と言われます」と頑張るしか無い
今宵も吹けたようで
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
年代はもう少し後になりますが 他の話でも使いますが
作者は3cmをポケットに入れ横浜のマルカツに行ったんですよ
試乗もして、碌でもない車だけど運転は最高 欲しい となって
オプションのサベルトとハンドルのクイックリリース
これで見積もり価格が3cmを切る程度だったかな
でもね車検・登録で1cm近く要るの 値引きゼロだしね
断念して帰ってきました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます