第3話・トラウマで今も心に残る深い渓谷
子供の頃、クソ親父に言われて今も心にざっくりと生々しい傷口が開き続けている
家は農家だった──農家と言っても、専業ではなく畑は荒れて草ぼうぼう。
部屋にいた小学生の私に、やって来たクソ親父が間髪を入れずに命令口調で言った。
「今度の休み、畑に行って草刈れ!」
選択の余地もない強制の言葉、逃げられない恐怖。子供の都合も聞かない一方的な威圧感、恐怖に泣いた。
世のクソ親に我、苦言する「精神的に子供の頭を上からグイグイ押さえつけて、威圧で支配するな」と……成長していく子供を、猛獣使いのように力で言うことを聞かせるコトは、できないと知れ!
ひたすら耐えて、憎悪を蓄積して、爪と牙を研ぎ反撃のチャンスを虎視眈々と、うかがい続けてきた子供に報復される日が来ると知れ!
何気ない一言が子供の心と脳に傷とダメージを与えると知れ!
その言葉が永遠にトラウマとなって残るコトもあると。
嫌な思い出は、いい思い出に上書き保存される。その後のフォローもなく、ただ顔を見ると命令口調。口をきかなくなってからの階段への置き手紙も、ロクなコトが書いてない命令と威圧の文章……今も帰宅するたびに、階段に威圧するような命令文面が置いてないか、恐怖で確認して置いてなかったら安堵する日々。
「今度の休み、畑に行って草刈れ!」
その言葉のトラウマ呪縛から歳月を重ねても逃れられず、休日に家に居るのが怖く、部屋の掃除もできない。
こちらの都合も聞かずに、ただ階段の下から怒鳴り声で命令してくるクソ親父〔毒親〕とは、憎悪と殺意でしか心は繋がっていない。
大嫌いなクソ親父=大嫌いな農作業=大嫌いな家の畑。嫌いな畑作業を嫌々していると胃痛が起こるようになった。
クソ親父の理屈と威圧。
「家に居るんだから家のコト(農作業)をやるのは当たり前じゃないか!」
嫌いなヤツの命令で、胃が痛くなるほど、憎しみを抱いて嫌いになった畑作業など誰ができようか!
クソ親父のせいで、植物育てる園芸は大嫌いになった。
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