なにもわからないんだ
Nekome
なにもわからないんだ
「もう何もかもめんどくなってきた」
ああ、なぜこんなに辛いのだろうか。何も、わからない。
友達に聞かれる。何か辛いことがあるのかって。
そのたびに私は
「無いよ、何にもない。めんどくさいってだけ」
タイムラインで散々消えたいだの死にたいだの呟いていたというのに、この言い草。
自分でも、面倒くさいのはわかってる。でも、これが私なのだ。
でも、でもこんな私でも、わかったことがある。
私は、頑張っていないのだ。頑張っていないから、こんな屑になってしまっているし、何もないのだ。
そう思えば
そう思えばまだ気丈に、頑張れば少しはましになるかもしれない。そう思えた。
「私は屑だからさ」
そう周りに言っていれば、私が屑だって言うことを自覚して、一般人に這い上がる気力を持てると思い。言った。
自分を落として自分を鼓舞させる。私はそうやって無理やり生きて来た。
なのに
なのに君は私に
「あなたは頑張ってるよ、頑張っているんだから、屑なんかじゃないよ」
だなんて、そんな言葉。
生命線が崩れる。
私が今もし頑張っていたとして、頑張っているのに何も見つけれていないだなんて、余計に悲しいじゃないか、むなしいじゃないか。
それに、何もわからなかった私が必死になって、血反吐を吐く想いでやっと見つけれた。
『私は頑張っていない』
ということを、君は否定するのか。
じゃあ私はなんなのだ。
屑でもないなら、本当に私は、なんにもないじゃないか。
やめてくれ、そうやって私を否定するのはやめてくれ。
君は良かれと思って言ったのだろう。テンプレートを言っただけなのだろう。
それをこんな風に考え込む私はやはりめんどくさいやつなのだろう。
でも、頼むから私のことを何も頑張っていない屑だと思ってくれ。
私にそう思わせてくれ、罵倒を浴びせろ。
でないと私は、息ができない。
何もわからなくなってしまうのだ。
なにもわからないんだ Nekome @Nekome202113
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