ツンデレ幼馴染と学校の四姫がなぜか争ってるんですが?
りくま
第1話 ツンデレな幼馴染と新たなヒロイン
俺の名前は
「あ、颯太だ」
自分の名前を呼ばれて俺は振り向く。
「あ、桜おはよう」
「朝から颯太の顔を見るなんて、もう学校初日から最悪ね」
「すみませんねー」
今話しかけてきたのは
「そういえばこの学校に四姫っていう人たちがいるらしいわね」
「なんだそれ」
「なんか私もよく知らないけど、すっごく美人らしいわよ」
「マジか。ちょっと気になったかも」
「……どうせあんたみたいな陰キャには関係のない話よ」
「ひどくね?」
桜は俺に冷たいが会話ができないほど、嫌われている訳ではないみたいだ。学校についてなどの雑談をしながら俺たちは昇降口に入り、壁に大きく貼られているクラス分けの紙を見にきた。
「桜は何組だ?」
「私は一組よ」
「お! 俺と同じだな」
「別に颯太と同じクラスになっても、嬉しくないけどね」
「俺はまた桜と気軽に話せて嬉しいぜ」
「そう……」
桜はそっぽを向きながら返事をした。どうしたんだろう? 桜にしては珍しく冷たく返答しないな。
その後桜と一緒に一組の教室に行って、クラスを見渡した。桜が入ってきた瞬間に周りの男子がこちらを向いた。無理もない、桜は誰から見ても「可愛い……」と思われるほどの顔立ちだからな。それに対して俺は至って普通の顔。だから桜と過ごす時間が多い俺はいつも男子たちに嫉妬の目を向けられている。悲しいな……。
俺はそんな視線が刺さりながらも自分の席に向かう。えっと俺の席は……ここだな。隣は
しばらくして生徒が教室に集まり、担任が入ってきていろいろ話をされた。その後体育館に集まり入学式が始まった。特に問題はなく進んでいき、新入生代表挨拶が始まった。始まった瞬間生徒たちが少しガヤガヤと騒がしくなった。「めっちゃ可愛い」「ちょっと狙ってみよっかな」などの彼女の美貌に惚れる男子たちが現れたからだ。俺から見てもめっちゃ可愛いと思う。
まあ、俺なんかがあんな可愛い人と交流することなんてないんだろうなと思っていたら、いつのまにか挨拶が終わり入学式も終わった。
教室に帰ると担任から少し話があり、自己紹介はまた明日ってことで学校が終わり、各々帰る準備をしている。今日は家にすぐ帰れる。
帰ったらすぐに音ゲーをやりまくってやるぜ。気分を高らかに俺も帰る準備をして、ダッシュで帰ろうとしたら、ガシッと肩を掴まれた。あれれ? 俺今から帰るところなんだけどな?
「なぁに、勝手に帰ろうとしてんのよ」
「別にそ、そんなこと思ってないんだからね!」
「似てないツンデレのモノマネはやめなさい。気持ち悪い」
「俺の渾身のモノマネだったのに……」
俺が唯一できるモノマネなんだぞ! 嘘でも似てるって言ってくれよ!
「ほら、さっさと一緒に帰るわよ」
「ああ」
そう返事をして二人で校門を出て横に並んで一緒に帰った。今思うと桜は俺と帰るためだけに呼び止めたのか? ま、そんなことはないか。どうせなんか理由があるんだろう。
「そういえば、颯太。あんたが付き合いたくてたまらない四姫のことについてなんか風の噂で聞いたわよ」
「そこまでは言ってないよ?」
「名前は確か
「まあ、そうだろうな」
そんな会話をしつつ、互いの家に帰り俺はタブレットで音ゲーを開く。音ゲーは結構得意で、新しい音楽がゲーム内に追加されたらAPした動画をすぐにYouTeemに上げるのが俺の趣味の一つだ。いろんなゲームを投稿しているうちに登録者数などはかなり増えてきていて嬉しい。
翌日は委員会決めをした。まず委員会を決めるにあたって進行役として学級委員を決めなければいけない。そのため担任が学級委員に立候補したい人を聞いたところ、女子の学級委員は水島桃華さんで、男子は水瀬光輝さんがなったみたいだ。
その後二人の進行による委員会決めをした。俺は特にやりたい委員会もないんだよな。
「えーっと、情報委員会に男子で入る人はいませんか?」
「……」
誰も情報委員会には入らないようだ。
「俺なります」
「青木くんですね、わかりました」
正直なんでもいいので、情報委員会に入ることにした。
「では続いて女子で情報委員会に入る人はいますか?」
「……はい」
「あ、光野さんですね」
同じ委員会になるのは四姫の一人の光野心愛さんみたいだ。仲良くできるいいんだけどな。そして、残りの委員会も順調に決まっていき、授業が終わった。
特に何もなく時間が過ぎ、放課後になった。委員会の集まりが今日はあるので集合場所の教室に行き、座って待った。見たら先に光野さんは来ていたようだ。しばらくして、ミーティングが始まった。内容は常時活動についてだった。各クラスの二人はクラスの隣にある掲示板に紙を張っていくのが仕事のようだ。たまにある集会などで機械を用意したりもすることもあるらしい。かなり仕事量が少ないので、内心ホッとしていた。
委員会の集まりも終わり、帰路につこうとしたら近くからシャンシャンという効果音が聞こえた。この音はもしかしてと思い、音のなるほうに向かった、その先にいたのはYouTeemをほんの少し口角を上げて見ている光野さんの姿があった。
「何見てるの?」
「……え?」
俺がいることに気づいた光野さんは目を大きく開け驚いていた。
「な、なんでここに……?」
「えーと、聞きなれた音が聞こえたから」
「も、もしかして、プラセカやってるの?」
顔のすぐ近くに目をキラキラさせている光野さんの顔があった。
「ちょ、ちょっと近い……」
「あ、ごめんね。つい気分が上がっちゃって……」
俺の顔から光野さんの顔が離れる。
「うん、プラセカやってるよ」
「本当! じゃ、じゃあこのブルーっていう人知ってる?」
スマホの画面に指をさしながらそういわれ、自分の心臓がドキッと跳ねた。なぜならそれは俺のチャンネルだからだ……。と、とりあえず何か返さないと……。
「う、うん知ってるよ」
「すごいよねー、この人。どんな譜面でも簡単にAPしちゃうんだから」
「そうだね……」
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中途半端なところで終わってしまいすみません……。
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