第一局7巡目◉初戦
7巡目
◉初戦
まずは麻雀をやろうということで細かいことを考えるのはとりあえずやめて牌を触ることになった。
コタツの板をひっくり返す。そこには麻雀用のラシャがある。(これは特別な作りではなくて古いタイプのコタツは全部そうだ。)押し入れから牌を引っ張り出してきてガシャッと広げる。黄土色の練り牌だ。
「赤牌はどうする?」
「1枚ずつ入れよう」
「そうね、それが一般的だし、そうしましょう」
「点数は?」
「25000持ち」
「イチニーヨントーね」
イチニーヨントーとは一万点棒を一本、五千点棒を二本、千点棒を四本、百点棒を十本という状態を原点としますという意味だ。一般的な麻雀セットに五百点棒は入っていないのでこれが通常。
牌をジャラジャラとかき混ぜて裏返しにして17枚を集める。それを1列としコタツの端っこでシャンときれいに揃えると、もう17枚をさらにそこにきれいに揃えて2列目も整え、その2列目の上に一列目を乗せる。
ガシャン
これを4人ともがやって『山』が完成する。牌の枚数は34種136枚なので17×8で丁度だ。サイコロを振って親を決めたらゲーム開始!
ついにこの日麻雀部の記念すべき1回戦が始まったのであった。
立会人は佐藤スグル
「よろしくお願いします!!」
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