垓下のウタ(中国史(楚漢))

 三十万の漢衆が四方にひしめき、懐かしい歌を口ずさみ始める。

すいよ、よ、どうする?」

 相棒達は眼で答える――やっぱお前ら最高だわ。

「最期のナンバーだ。聴いてくれ――」

 渾身のサウンドが人の山を貫き、悲憤のシュプレヒコールが世界をおおう。天地が俺達のプレイに酔いしれていた。


130字(縦書き準拠にする為、表記修正したので字数にズレあり) 2022/10/12投稿

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