二人の交換日記 水の無き月
ー水を引く手間無き月/29日 (銀)ー
おい。
お前、何を勝手に私の部下の配置を、私に何も報告なく、変えた?
周りはあまり気にしていなかったようだが、勝手なことをされては困る。
せめて私には報告しろ。
今回は適切な理由があったため、不問とするが、二度目はないからな。
それにしても、お優しいことだな。
寒い地方の人間を故郷近くの配置にわざわざ変えてやるだなんて。
私にはその配置移動に必要性はあまり感じないが、次期国王様も大臣たちも異を唱えなかったしな。
なにはともあれ、次からは誰に言えずとも私には言え。
あとで知って、さらに面倒なことになったら、お前のことを魔法で死ぬほど痛めつけてしまいそうだからな。
以後、気をつけろよ。
ー水を引く手間なき月/30日 地の日ー
怖いよ!
でもそれはエムの冗談だよね?
せめて死ぬほどは痛めつけないよね?
……これからは気をつけまーす!
ごめんね。
この間の訓練中、みんなの動きが悪かったから、調べてみたら、やっぱり目について動きが悪かったのは寒い地域の人たちだったからさ。
気候が合わないなら早く対処してあげたほうがいいと思ってね。
焦っちゃった。
次からはちゃんとエムに言うね。
話は変わるけど、明日から
これからお祭りがいっぱいで楽しみ!
お野菜も美味しい時期だし、お肉料理もお魚料理も、お祭りの時は露店でもいっぱい並ぶよね!
一緒にめーいっぱい楽しもうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます