4月6日

 僕は高校2年生になった。

 本当は君も進級式に参加するはずなのに、病状が悪化していて、病院から出られない体になっていた。

 僕は学校から配布された、高校2年生用の学年章を渡した。

「もう2年生かぁ~。早いなぁ。なんか、一日は遅いのに、一年は早く感じるんだよね、ふしぎ~」

 のんびりしていた。そんなところも、君らしいけど。

「学校、行きたいなぁ……」

 空を仰ぐように、見上げた。

 太陽がキラキラ輝いている、綺麗な空だった。

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