10月15日

「ねぇ、ハロウィン、どこか出かけようよ!」

 君がワクワクした声でいった。

「……でも___」

 もう骨しかないんじゃないかと思うくらいに痩せてしまった君の体を見ると、言葉が出てこなくなる。

 そんな僕を見て君の顔が一瞬暗くなった気がした。

 だめだ。これを言ってはだめだ。

「……いいよ。出かけようか」

 パァッと顔を明るくする君。

「やったー! 外出許可もらわなきゃ!」

 嬉しそうに君ははにかんだ。

「どこ行こう?」「何着てこう?」「何しよう?」と、自分の世界に浸っている君。

 ……無事、迎えられるだろうか。

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