9月15日
今日は大きな検査があったみたいで、病院にお見舞いへ行っても君は寝ていた。
ピッ、ピッ、ピッと流れる規則正しい君の心音がなぜだか心地よくて、僕はこの場から離れたくなくなったんだ。だから、君の手を握ってぼーっとしていた。
どれくらいぼーっとしていたんだろう。
君の手が静かに動き出したんだ。
「ん……?」
ゆっくりと意識を取り戻していく君。
「おはよう。検査お疲れ様」
僕が優しくそういえば君はへにゃっと笑った。
まだ体力が全回復していないみたいで起き上がることができなかったけど、僕は君を話せるだけで充分だ。
今日学校であったことや世間話なんかの他愛もない話をして、僕は病室を出た。
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