第24話 涙の文字


涙で文字を書きましょう


かけらを絵の具に溶かして


銀色に紺碧が混じった絵筆の茂みの


先端を腐臭に満ちたごみが混じっている



キャンバスに落下させれば落下傘のように


きっと花を咲かせてくれるでしょう


おそらく汚い私の自我を


まだらに散らし切って



花はみんなどこか悲しげで


どこか何か得られない願望を


とりとめもなく欲しがっていて


地中に埋め込んでいる



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