第6話 歳月
幾多の歳月は、人の思い出の中では狂気という狭間で、虚ろな幼子の瞳となる可能性も秘めている。
それはあまりにものの絶大な信頼を得た上での、願望や誰かに裏切られた際に「何者か」に託す一縷の望みが絶たれたその時に起こるのだろう。
そんなよそよそしいことを考えながら、少女は寂れた冷たい秋風が吹き込む中で、走馬灯を見つめていた。
16歳のときに書いた詩です。
あの頃、大分県の竹田市に住んでいたのですが、まるで『鬼滅の刃』の舞台のような街並みでした。
『お稲荷さんが舞い込んだ』という秋祭りの中で狐のお面をかぶったご一行が練り歩き、神楽も舞われていました。境内では走馬灯がゆらゆら、と回っていたのを覚えています。
解離性障害のため、記憶が曖昧ですがあの日の走馬灯の面影は忘れられません。
ちなみに、竹田市の近くには竈門神社もあり、竹楽という、幻想的なイベントもありました。
学校でも神楽同好会があり、篠笛を吹いたり、神楽舞を見学したりしました。
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