【声劇台本 ♂2:♀2】 ―欲望を充たす詩(前編)―
〇上演 目安時間:40分
〇比率 ♂2:♀2の4人用声劇台本
〇登場人物
・リリィ:♀
CAFE & BAR 欲望を
・
CAFE & BAR 欲望を
・
鷲尾探偵事務所 所長
・
鷲尾探偵事務所 事務員。霊感が強い
・ヴィクター:♂
強そうで強くない少し強い
・
パパ活してる風の女子大生。危ない事はしちゃ駄目なんだぞ
・
ざぁこざぁこ♡ざこ淫魔♡
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※利用規約につきましては別途項目を設けておりますので、
そちらをご一読くださいませ。
〇名前の横に(M)の記載がある場合は各キャラクターのモノローグです。
一部【】内で括っているセリフは心の声としてお読みください。
それ以外の()は動作を表すト書きとなります(セリフ内に入っている箇所が
多々あり読みにくいかと思います。誠に申し訳ございません!)
〇演者様の性別不問(男性→女性、女性→男性)、及び登場人物の性別変更、
セリフの改変、アドリブ等は可能です。
〇人数の増減についても不問、もしくは一人芝居で頑張って頂いても勿論結構です。
(なるべく過不足無くセリフ配分をしたつもりですが、
それでも偏りが多いですので、配役については適宜ご自由にどうぞ)
配信等を含めたご利用の際は宜しければ下記テンプレートをご利用くださいませ。
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作品:―欲望を充たす詩―
作者:平野 斎
〇配役
・リリィ :
・片桐 修二 :
・鷲尾 匠 :
・鼎 円香 :
・ヴィクター :
・女性(モブ):
・男性(モブ):
〇配役(4人用)
・リリィ:
・片桐 :
・鷲尾/ヴィクター/男性(モブ):
・円香/女性(モブ):
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇人気の無い路地裏
ちょっと暗いけど……近道しよう」
(ふいに暗がりの中で物音がした為、身を竦ませ立ち止まるも、
その正体が猫だと分かり胸を撫で下ろす)
円香「な、何⁉︎……猫?びっくりした〜、もう
(ホッとしたのも束の間、背後から急に羽交い締めにされ首元にナイフを
突きつけられる)
円香「っ⁉︎」
円香「【嫌ぁ!誰か…助けて……‼︎】」
リリィ「ボウヤ、子供はお家に帰る時間よ」
男性「⁉︎……なっ、なんだお前は⁉︎」
リリィ「私はただの通りすがりの
から来てみたら、大きなボウヤがお
男性「(嘲笑気味に)ハッ!
なるほど……頭のおかしい淫乱女って事か。じゃあヤらせろよ、
この女と一緒になあぁぁ!」
リリィ「…………」
男性「(盾にした女性に
おっと、妙な真似はするなよ。ゆっくり歩いてこい」
(恐怖に慄く女性を優しく見つめながら男の元へと近づくリリィ)
男性「よく見ると
リリィ「貴方は実に
同時にナイフを奪い取り、そのまま男の首を片手で掴み地面へ叩きつける)」
男性「ガハァッ⁉」
リリィ「それから先ほどの申し出は丁重にお断りさせて頂くわ。
生憎とボウヤを食べるほど飢えていないのでね」
男性「フッ……、ハッハッハッハッ!まさか本当に同族とはな。なぜ邪魔をする。
正義の味方気取りか?それともお前もその女を喰うつもりだったのか?」
リリィ「……答えはどちらもノーよ。確かにお嬢さんは魅力的だけれど。
そうね、強いて言うなら私の目の前にいるボウヤが目障りだった…からかしら。
そろそろお喋りの時間はおしまい。お家に返してあげようかと思ったけれど
……今ここで楽にしてあげる(リリィの眼が紫色に深く輝き出す)」
男性「くそっ、身体が動…かな……。その眼、まさかお前……同族殺しの⁉
(言い終わらぬうちに男は灰燼へと帰した)」
リリィ「永遠に覚めぬ夢の中でお眠りなさい…。さてとお嬢さん、怪我は無い?」
円香「は、はい!助けて頂きありがとうございました!」
リリィ「それなら良かったわ。もう大丈夫だから気を付けてお帰りなさい」
円香「あのっ……、お礼を。是非お礼をさせてください!」
リリィ「あぁ、気にしないで。ただ私が勝手に欲望のまま振舞っただけの事。
さっきのボウヤにも言った通り、正義の味方なんかじゃないんだから」
円香「理由はどうであれ、私を助けた事は事実です。無理にでも
お礼はさせて頂きます!」
リリィ「ふふっ……お嬢さんには負けたわ」
円香「
リリィ「リリアーナよ、リリィで良いわ。じゃあ、はいこれ。
(そう言いながら名刺を差し出す)」
円香「CAFE & BAR 欲望を
リリィ「ここで働いてるから、気が向いた時にでも来てくれると嬉しいわ。
じゃあね、円香ちゃん(背を向けたまま手を振り別れる)」
円香「(深々と頭を下げながら)本当にありがとうございました」
◇CAFE & BAR 欲望を
キミ…何か知ってたりするー?はい、ギムレットとピスタチオね」
事件に発展したものが9件、残念ながら未だに犯人は不明。ですが………」
片桐「うん?」
鷲尾「いずれも暴行の痕跡が見られたそうです。
それから被害者の体内から
片桐「
鷲尾「危険ドラッグの一種で強烈な多幸感と快楽を与え、それ自体に依存性が
無く、比較的安価で手に入る事もあってか爆発的に
アロマやバスソルト、クッキーやチョコ、飲み物に混ぜたりと、とにかく様々な
方法で」
片桐「……なーるほどねぇ、危ないおクスリ使っていっぱい気持ち良くなっちゃ
おうって事か。そんなに便利なモノなら皆試したくなるのかなぁ?
ボクに言わせりゃ強烈な多幸感と快楽を与えてる時点で既に依存性しかないと
思うんだけど。含みのある物言いからして問題はそれだけじゃ無いんだろう?」
鷲尾「ドラッグ自体に依存性が無い代わりに、摂取時の使用者を一時的に催眠状態
に出来るという噂です。何より成分が不明な代物、この話もどこまでが本当だか
(そう言い終わると眉間に皺を寄せグラスに口を付ける)」
片桐「………危ない事には首突っ込んで欲しくないな」
鷲尾「何ですか?藪から棒に」
片桐「情報貰ってるボクが言えた立場じゃないんだけどさ。鷲尾君って何でも一人
で
だけど、自分の大切な人達ぐらいは守れる力は有るつもりだよ」
鷲尾「踏み込む領域の線引きは出来てますから大丈夫ですよ。
ただ…ありがとうございます」
片桐「え?もしかして惚れ直しちゃったぁ~?」
鷲尾「(深いため息をつき)一瞬でも頼りがいが有りそうに見えたのは、
どうやら俺の勘違いだったようですね」
片桐「いやいやいや、自分で言うのもなんだけど、こう見えて本当はボク強いん
だって!」
リリィ「(店の裏口の扉を閉めながら)信じられないでしょうけれど、
その人の言ってる事は本当よ。残念ながらね」
鷲尾「リリィさん……」
片桐「遅かったじゃないか⁉何かあったの?」
リリィ「正義の味方ごっこ……いえ何でもないわ」
鷲尾「なんだか顔色が優れないようですが……」
片桐「(リリィの顔を覗き込み)今日はもう店じまいにしようかな。
鷲尾君申し訳ないね」
鷲尾「いえ……」
リリィ「二人とも大袈裟よ、ちょっと疲れてるだけ。少し休んだらすぐに良くなる
わ」
鷲尾「駄目です、無理にでもしっかり休んで頂きますから。片桐さん支払い
お願いします」
片桐「(清算をしながら)ははっ、キミの負けみたいだねリリィ。
あぁ、さっきの件だけど、また何か分かったら教えて」
鷲尾「はい。ではお疲れ様でした」
片桐「気を付けて帰るんだよー。……さてと帰宅するまで我慢出来る?」
リリィ「……えぇ」
片桐「キミと言い、どうしてボクの周りに居る人は色々抱え込むのかねぇ」
リリィ「そのセリフ、そのまま返すわ」
片桐「やれやれ、帰ったら……覚悟するんだね」
リリィ「望むところよ」
リリィ(M)「淡々と日々を過ごし変わり映えのない日常が続く、
今までもそしてこれからも―――――。
忍び寄る非日常に既に
だけかもしれない」
◇片桐の自宅
片桐「(検索の為、単語をタイピングしている)
これ……かな?(コーヒーを片手にPCの画面に目を落とす。大勢の男女が欲望の
まま貪りあう姿が映し出されている)
ふぅ……こりゃ尋常じゃないね。
改めて欲望は人の数だけ、色んな形で存在するって事か。
(椅子の背もたれに身体を預けた拍子に、背後に居たリリィにぶつかる)
ん……?やぁ、良く眠れた?」
リリィ「おかげさまで。それにしても珍しく真剣な顔で何をしてるかと思ったら、
朝からお盛んだこと。声をかけても返事が無いから来たのだけれど……お邪魔だっ
たかしらね」
片桐「あ……いや、これには深ーい
リリィ「深い
見つめていたが
片桐「ちょ…⁉心臓に悪いよ。いきなり音出してどうしたの?
コーヒーここに置いとくよ」
リリィ「もしかしてこれって」
片桐「昨日のボク達みた(リリィの肘鉄が入る)…っ。冗談はさておき」
リリィ「
片桐「実はねぇ……」
片桐(M)「ボクは鷲尾君から訊いた危険ドラッグの話、リリィからは同族から
人助けした事を告げられて、お互いに険しい顔をしたままため息をついてしまっ
た」
リリィ「取り越し苦労で終われば良いのだけれど」
片桐「それにしても、こんな大勢でするのってどういう気持ちになるんだろうね」
リリィ「さぁね。した事が無いから分からないわ」
片桐「奇遇だね、ボクもだよ。ところで本日のご予定は?」
リリィ「特に何も。ただ……お腹が空いたわ」
片桐「奇遇だね、ボクもだよ」
◇鷲尾探偵事務所
鷲尾「(時計を見ながら)そろそろかな」
円香「すみません……。本日13時より面接のお約束をさせて頂いている鼎と
申します」
鷲尾「お待ちしておりました。鷲尾探偵事務所所長の鷲尾です。どうぞお掛けに
なってください」
円香「はい……失礼致します」
鷲尾「紅茶、大丈夫ですか?」
円香「あっ、はい……好きです」
鷲尾「良かった。美味しいアールグレイの茶葉が手に入りましてね。
誠に
円香「よろしくお願い致します」
鷲尾「まずは月並みなんですがどうしてここを受けようと?」
円香「実は昔、お世話になった事がありまして」
鷲尾「なるほど……探偵にですか」
円香「はい、こちらに」
鷲尾「うちに?…………差し支えがなければで結構ですが、
どのような依頼だったかお伺いしても?」
円香「
いた事も有って霊感が強いんです。伯母はその力で霊媒師をしていたんですが、
五年前急に居なくなってしまって。まるで神隠しに
鷲尾「お待たせしました、どうぞ。(紅茶を差し出しながら)その依頼はうちの
唯一の未解決事件……そして調査を担当したのは私の父です。依頼を
二週間後、雑木林の中で発見されました。警察は事件事故の両面で捜査を
行いましたが、結局手掛かりは掴めないまま。遺体の損傷が激しかった為、
司法解剖を終え自宅へ戻ってきた父の棺を見ても現実感が無くて……。
ここに来られた理由はそれですか」
円香「不純な動機でごめんなさい……もしかしたら何か分かるかも知れないと
思って。すみません、やっぱり私」
鷲尾「待ってください。私も貴方もお互いに真実を知りたいと思っている。
だったら
円香「え?それって……」
鷲尾「もし良ければ私のサポートをして頂きたいのですが」
円香「はい。こちらこそよろしくお願い致します!」
鷲尾(M)「親父の最後の事件。俺には見届ける責任と義務がある。
例えどのような結果が待っていたとしても――――」
◇CAFE & BAR 欲望を
片桐「いらっしゃいませ。おや?こんな時間から珍しいね」
鷲尾「先日話していた危険ドラッグの件で新たな情報が。どうやらダークウェブ上
の闇サイトが発端となっていて、現在はセレクトショップなどに偽装し手広く
取引を行っているようです。と言っても匿名性の高い海外のアプリを経由し
巧妙に販売経路を隠している為、特定には時間がかかりそうですね」
片桐「ふーん……その話も気になるけど、ボクはキミの隣にいる素敵な女性の事も
同じくらい興味が有るんだよね」
円香「この度、鷲尾探偵事務所で働く事になりました鼎と申します」
リリィ「(買い物袋を下げながら)遅くなってごめんなさい。今、戻ったわ。
帰りにお肉屋の木村さんが出来立てのコロッケを用意してくれて、揚げたてで
温かいから皆で……あら?円香ちゃん?」
片桐「え?なになに知り合い⁉」
円香「リリィさん、その節は本当にありがとうございました」
リリィ「良いのよ。こちらこそ来てくれてありがとう」
円香(M)「その後リリィさんに助けて頂いた事、探偵事務所の事務員となった事
———。ここ数日の出来事を話していました」
片桐「(ポケットで振動する携帯を取り出して)
あ、ごめんね。…………申し訳ないんだけど急用が出来たから、
ちょっと外に出てくるよ」
リリィ「…………デート?」
鷲尾「えぇ⁉」
片桐「鷲尾君驚きすぎ。まぁ、そういう事なんで後はよろしく!
あ、それからボクの分のコロッケも残しておいてくれると嬉しいな。
じゃあ、行って来るね!」
リリィ「……気を付けて」
鷲尾「…………」
リリィ「どうしたの?そんな顔して」
鷲尾「正直意外でした。俺はてっきり片桐さんとは、その……」
リリィ「えぇ、彼とは一緒に住んでるわ」
円香「良いんですか⁉」
リリィ「あの人には思い
誰の足枷にもなりたくない、もし邪魔になったら容赦なく切り捨てて
欲しいとは思ってる」
円香「…………」
鷲尾「少なくとも俺の目にはリリィさんと一緒に居る時の片桐さんは、
幸せそうな顔をされているように映ってますよ。気持ち悪いくらいに」
リリィ「ふふっ……そう。さぁ、冷めないうちに食べましょう。
飲み物を用意するわ」
◇HOTEL YUZUHA
片桐「ホテルなんて久しぶりに来たなー。部屋、どこにしようか?」
片桐「じゃあ302号室で。よし行こう」
―302号室―
片桐「とりあえずお風呂入れて来るね」
女性「はーい」
片桐「(ソファーに腰掛けながら)それにしてもこんなにすぐ見つかる
なんて思わなかったよ。これが
女性「(頷きながら)あたしもビックリした。あんなにストレートにクスリが
気になるってDM貰ったの初めてだったから」
片桐「そっか。好奇心の塊だから単純に興味が有っただけだよ。
(クスリを手に取り)こうやって見ると本当にただのチョコだね、匂いも普通だし。
早速一つ、食べても良いかな?」
女性「良いけど、なんかもう少し警戒心みたいなの有っても良くない?
って言ってる傍からもう食べてるし」
片桐「普通に美味しい、これはコーヒーが欲しくなるね。ちなみに効き始めるまで
どれくらいかかるんだろう」
女性「んー、15分くらい…かなぁ?」
片桐「じゃあ、お風呂入ってたら丁度良いくらいか。ちょっと見てくるね。
……沸いたけど先に入る?」
女性「あー、あたしは良いや」
片桐「了解。すぐ上がってくるから待ってて」
女性「はいはーい【ちょっっっろ!ちょろ過ぎるんですけどー!しかも荷物
置きっぱなしなの不用心過ぎ(ソファーに置かれた片桐のボディーバッグから
財布を取り出し)って……噓でしょ。なんでこれだけしか入ってないの⁉
無いわー】」
片桐「お待たせ。なんか…さっきから身体が熱いし頭がボーっとしてるんだけ
ど、これ効いて…きてる……んだよね?」
女性「そーだよ。(携帯を片桐に向けながら)……ねぇ、気持ち良くなって
きた?」
片桐「はい。気持ち……良い、です」
女性「そっかぁ。ねぇ、こっちに来て
片桐「分かり……ました(ベッドサイドまでふらふらと歩いていく)」
女性「良く出来ましたー。じゃあ次は「私はあなたのおもちゃです、
壊れるまでお使いください」って言って。はいっ!」
片桐「私はあなた…のおもちゃです、壊れるまでお…使いくださ…い」
女性「くくくっ……バッカじゃないの!隙を見せたら簡単にヤれると思って
のこのこやって来やがって、キモいんだよ!特にあんたみたいな一見余裕が
有ってがっついてなさそうな奴に限って、ベッドの上だと豹変して……。
だからせめてあたしに利用されれば良いんだ。あはははは!」
片桐「(笑い声に被せるように)くっくっくっ……ごめんね、もう少し付き合う
つもりだったんだけど…………つられてつい笑っちゃった」
女性「えっ……⁉【まさか……効いてないの?なんでなんでなんで今までは全部】
(驚きのあまり携帯が手から零れ落ちる)」
片桐「(間髪入れずにベッドの上に組み伏せて)
多分キミは今、なんで効いてないんだろう、って考えてるのかな?
ちなみにクスリは本物だよ、ただボクは普通の人とは違うから効かないんだよね」
女性「くっ……!放せよ!(逃げようとじたばたともがく)」
片桐「あー、無理に動かない方が良いよ?
なら止めはしないけど」
女性「……っ……。(短くため息をつく)分かった、もう逃げようなんてしない」
片桐「(着替えを終えた後ソファーに座り直し)
信じる信じないは別として初めに断っておくと、ボクはキミを警察に突き出そう
とか、ましてや弱みに付け込んで
ただコレをどうやって買ったのか教えて貰えると嬉しいんだけど
(テーブルに置かれたチョコを指さして)」
女性「
片桐「んー、
女性「そう。そこでイベント帰りに声かけられてさ。初対面なのになんか妙に
気が有っちゃって、色々愚痴ってたら試してみない?って渡されて。
その時にそれ使えばどんな奴でも言いなりに出来るって聞いて、それで……」
片桐「簡単にヤれると思ってのこのこついて来るボクみたいな奴で遊んでた…と」
女性「……そう。
言ったら、会ってくれるかもしれない。これがアカウント。あとさっきから
撮ってる動画、今消すから」
片桐「ありがとう。もし良かったらなんだけど、動画消す前にボクのDMに送って
欲しいんだけど……どうかな?」
女性「ぇ…良いけど。変な人だけど勝手にネットにアップしそうには見えないし
ね(片桐のDMに動画と情報を送る)」
片桐「おっ、来た来た。それから怖がらせて申し訳なかったね。
(財布を取り出し)これ少ないけど情報料、今は持ち合わせが無いけど外に
出れば
女性「受け取れないよ」
片桐「罪悪感なんて感じる必要ないよ。ボクもキミを利用したんだから、お互い様
だ。あ、ちょっと冷めたけどお風呂入る?ボクは湯舟には浸かってないから汚くな
いとは思う」
女性「ううん、大丈夫。あはは……やっぱ変な人」
片桐「それ、いつも言われる。じゃあそろそろ出ようか(シャツの胸ポケットから
クレカを取り出して精算を済ませ)もし、何か有っても無くてもいつもここに居る
から、気が向いた時にでも来てくれると嬉しいな(そう言いながら名刺を
差し出す)」
女性「ごめんなさい……ありがとう」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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