チート級美少女だらけのハーレム冒険譚〜〜秘密が多いハーレムパーティは気ままに冒険ライフを楽しむ!!

ちゃんユウ

駆け落ちしてハーレムパーティ結成する

第1話

「本当に良かったの?」


俺の名前は...レイヤ。仮名を捨てた、ただのレイヤだ。今は15歳になる。母の白銀髪を後ろを刈り上げ、父の鋭い目つきの赤い瞳を受け継いでいた。だが、瞳には親にない渦の様な同心円系の様な模様で人々に気味が悪いと避けられていた時期があった。俺に才があるだけで手のひら返しの様に媚びを売る様になっていた。父親は俺の事を自分達の将来の為の道具にしか思っていないのだろう。


「ねぇ、レイヤったら聞いてる?」


夜中の森で俺と肩を並んでいる、赤髪で赤い瞳をしたサイドテールの少女は同じ年の幼馴染のリン。彼女も家名を捨てた身だ。彼女は戦闘民族の長の娘で、彼女とは5歳の時に出会った。彼女と出会った事に白黒だった俺の世界は大きく変わった。彼女だけがレイヤとして見てくれていた。


「ん?あー、聞いてる聞いてる。あの家には思い出なんてないし、どうでも良いよ。逆にリンは良かったのか?」


「うん!あたしはレイヤと一緒なら別にいいよ!だって、あたしはレイヤと結婚してずっと一緒にいればそれだけで良い。家の事なんてどうだって良いよ」


リンは満面な笑みで言う。

ドランディオス山大陸から中央大陸まで逃げて行ったのだ。


「そ、そ、そうか」


レイヤはリンの言葉に恥ずかしくなり頬を赤くして動揺した。リンは昔からレイヤと結婚すると約束をしていた。だが、2人の家系的に敵対同士に近いせいか親達は許してくれなかった。


「まずは結婚しないとな」


この世界は15歳から成人となる。15歳から結婚の儀式が認められるのだ。だがレイヤと家系とリンの家系は昔から争う事が多く結婚を認めてくれなかった。2人は家の者に隠れてコッソリと会っていた。そして15歳となって2人は駆け落ちをしたのだった。


「レイヤと結婚♪レイヤと結婚♪」


リンは上機嫌だった。隣で鼻歌を歌いながらステップを踏んでカチャリとカチャリとリンの両手剣が鞘とぶつかる音と共にリンの鼻歌が森の中に響いていた。


「この先を行けば街があるはずだ」


「最初はどうしよっか?あたし達の武器だけ持って出て行っちゃったからお金も持ってないし。結婚の為の資金もないよね」


「そうだな。冒険者をしてみないか?」


冒険者とは依頼を受けてお金を貰う、己の腕一つだけで自由に生きていく職業。レイヤは冒険者の様な自由を憧れていた。


「うん!レイヤがそれをやりたいのなら、それで良いよ」


「っと、話しているうちに街についたようだな」


石の壁に覆われている街にたどり着いた。レイヤ達は門の前までに足を運ぶと、門番の様な甲冑を着た男に止められる。


「君たち、こんな真夜中に何の様だ?」


「こんな夜にすみません。この街で冒険者登録をしたくて来ました。故郷から出発して少し不慮な事故に遭いまして、こんな夜遅くまでになってしまいました」


第一印象が悪ければ入れてくれない可能性もある、慣れない口調でレイヤは少しぎこちなかった。


「そうか、それは災難だった。ここを通りたければ身分を証明するものはないか?」


「すみません。その事故でお金も全て無くしてしまいました。幸い武器だけは肩身離さず持っていたので、森を抜けられましたが」


「そうか、本来なら多分を証明する物がなければ、お金を払う事になるが、良いだろう!この街で冒険者を始める褒美だ!見たところ悪い奴らでもないし通ってよし!」


「ありがとうございます」


「あ、冒険者になるなら、元冒険者の俺が一つアドバイスをやろう。その敬語はやめる事だ。確かに印象は良くなるが、冒険者として舐められてしまう。それにお前敬語は慣れてないだろう?少し可笑しいからな」


門番の人はガハハハと笑っていた。


「そうか。アドバイス感謝する」


「あ、でもこの時間にギルドは開いてないだった。本来は一日中経営しているのだが、この街は小さく夜はやっていないんだ。今日は宿に休むと良い」


「え?」


すると門番の人はお金が少し入った布袋を渡してきた。


「いやいや、ここまでやられる筋合いはないよ」


「ガハハハ!良いって良いって!お前さんの嫁の美貌に崇められたんだ。その支払いをしないとな」


「よ、嫁」


リンは顔を赤くするが、口元はニヤニヤと笑っていた。


「あ、自己紹介遅れたな。俺の名前はマルクス。俺のおすすめの宿を紹介するぜ」


マルクスは宿までに案内をしてくれ、今日は疲れた分をぐっすりと休むのだった。








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