第6話 ゲームスタート前にチュートリアル②

「それじゃぁ改めて魔法のチュートリアルの開始お願いします。」


『はい。と言っても相変わらず相手はあのゴブリンですけどね。

 まず魔法は魔力感知と魔力操作を持っていないと杖などの触媒が必要です。杖などの触媒は魔力を外に放出するための蛇口のようなものと思って貰えば結構です。ただ魔力感知と魔力操作を持っていると自分の意思で魔力を外に放出できるようになります。

(そこまでの熟練度に行くまでどれだけかかるか)ボソッ


 こいつ今ボソッと、重要そうなこと言ったぞ。確かにその2つのスキルを覚えただけで触媒要らなくなったら杖とか誰も装備しなくなるか?

 いや魔法関係の補正は乗るし使うか。


『詠唱については、詠唱をすることによって魔法の威力や飛距離が少し上がりますがその分時間がかかり隙が生まれます。詠唱は一度噛んだり間違うとやり直しになります。それでは、説明はここまでなので魔法使ってみましょうか。触媒は新しく出現した箱の中から選んでください。』


 よかった、小っ恥ずかしい詠唱をいちいち読むとか黒歴史になりかねない。だが飛距離が欲しくて相手に気づかれていない奇襲なんかには使えそう。


「そういえば、支援魔法は誰に試せばいいんだ?」


『ご自分にお試しください。』


 なるほど、自分にもかけられるのは嬉しいな。

 さて、触媒は指輪型が一番近接戦闘に邪魔じゃないか。


 えっと光魔法の熟練度1で使える魔法は、“ライト”自分の周りを照らす光球を作る…これって攻撃魔法じゃなくないですか。…さぁ気を取り直して闇魔法の熟練度1で使える魔法は、“ダーク”光を通さない闇の薄い膜を作る…これも攻撃魔法じゃない。

 あったら確かに便利だよこの2つ!でもせっかくなら攻撃魔法打ちたかった。まだチュートリアル中だしスキル変えることはできるはずだけどこの2つ以外で攻撃と回復、デバフをどっちも使える魔法覚えられないんだよねテイマーって。

 支援魔法の熟練度1で使えある魔法はSTR小アップの“パワー”か、支援魔法は初期設定で覚えられる魔法の中で有一詠唱でのの魔法で便利なんだよねぇ。


「それじゃぁ“ライト”!」


 すると体の中から何かが出て行くような感じがうっすらあった後目の前にうっすら光る光球が出現した。なるほどこれが魔法を発動する感覚か。

 それにしても本当に光る光球が出るだけで何も起きないな。この光球にも触れないし、熱もない。


「次は“ダーク”!」


 今度は、うっすら影のような黒い霧のようなものが漂っていた。ふむ、また体から何か出て行く感覚があったな。…これ、もしかして魔力MPを消費する感覚か?

 ならこの体からなくなるものを動かせるようにすればスキル取得出来るかも


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 NIY-013said


『あのう…一体何をしていらっしゃるんでしょうか?』


 魔法を発動してからクレスさんは足を組んで両足の上で両手を組み瞑想らしきものを行なっている。


《クレスは“魔力感知”、“魔力操作”を習得しました》


 ……………っえ⁉︎



 クレスsaid


《“魔力感知”、“魔力操作”を習得しました》

《称号“初スキル取得者(補助)”を達成しました》

《称号“初称号取得者”を達成しました》


 っお!なんか聞こえた!

 コレが聞こえたっていうことは覚えたってことでいいのか?


 名前ネーム クロス  種族レイス 人間

 職業クラス 獣使い《テイマー》 副職業 錬金術使い


 クラススキ 調教術テイム1 指示1 錬金術1 鑑定1 植物知識1

 武術スキル 棍術1 体術1

 魔法スキル 光魔法1 闇魔法1 支援魔法1

 生産スキル 調理1

 補助スキル 忍足1 魔力感知1 魔力操作1


 ちゃんと取得してるな。これを鍛えればいつか触媒もいらなくなるのか。

 さてもう1つのアナウンスは、


 称号 初称号取得者

     説明 世界で初めて称号を取得したプレイヤーの証

     効果 称号の取得難易度の低下微

        LUKへの補正微

    初スキル取得(補助)

     補助スキルの習得難易度の低下微

     補助スキルの熟練度上昇補正微


「あのー、レイサさんこれ何ですか?」


『………………………………ッハ⁉︎』


 っあ、戻ってきた。


『えっえーとー、このチュートリアル空間は熟練度の上昇はありませんが新規習得はできます。それで、この称号は初めて称号を取得したプレイヤーに与えられ、もう1つの称号はキャラメイク後初めて新規習得をしたプレイヤーに与えられます。補助とあるようにスキルの種類ごとにあります。ちなみに職業や初期設定で手に入れたスキル、称号ではこの称号達はえられません。』


「レイサさん新しく剣や槍とか出したりできますか?」


『えっと一様自分に合う武器、魔法を見つけるために出せますが…まさか⁉︎』


 なるほど、それじゃぁちょっと悪いことやってみますか。

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