『ごき軍団の陰謀』

やましん(テンパー)

『ごき軍団の陰謀』


ごき軍団 諜報部


 ごき四郎大佐


 『やましんさんは、このところ、ふとんで、食事をする。従って、足元辺りに、食糧が散乱している。』



ごき軍団 諜報部


 ごき隼田司令官


 『よし、さっそく、今夜、収穫部隊を出せ。』



 ごき四郎大佐


 『ごきごきなあ。』



        🌒


 その、夜も、明け方近くになって、やましんは、足元がやたら、もぞもぞするので、目が覚めた。


 布団をめくってみれば、大量のごき軍団が、せっせと、残り物を漁っている。


 例によって、旗を立てているのもいた。


 やましんは、言った。


 『ほら、これ、食パンやるから、引き上げろよな。さもなきゃ、毒ガス掃射する。』


 やましんは、『ごきさん、コロコロ』を持ち上げた。


 ごき軍団は、食パンを抱えて、退散したのである。


 ごき四郎大佐は、ごき猛獣勲章を、もらった。


 翌日、やましんの足元には、お煎餅の切れ端が置いてあった。


 『いつも、お煎餅だな。ぼくは、勲章には、ならないなあ。』

   

 やましんは、呟いた。



        🍞


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『ごき軍団の陰謀』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る