不信と贖罪
アウル
一
あなたは人を信じられていますか?自分の事を愛せていますか?
万人を信じろなんて言いません。常に自己愛に満ちた人間になれとも言いません。
ただ、私の人生に起こった皆さんの人生にはありふれている様な小さい出来事から私自身がどの様な感情を抱きそして、どの様に変わっていったかを見てほしいのです。
私の気持ちを理解してほしいとも共感してほしいとも思いません。
ただ、世の中には皆様方が思っている程強い人間ではない人もいると理解してほしいのです。
私は日本の四国で生まれ今まで四国で生きてきました。
小さい頃。それこそ保育園にいた頃は、何も知らない無垢で無知で仲の良い友達がいると良くはしゃぐような存在でした。家庭内で起こっていった忌まわしき変化にも気付かぬほど愚かな人間でした。(それは今も変わっていませんが)
保育園内で年長ごろにもなると両親が迎えに来る時間が遅いことやよく父方の祖父母が保育園に迎えに来ることもありました。今考えるとこの頃から既におかしいと気づかなければならないのですが身体だけでなく頭まで未熟な私には察知することもできず、父方の祖父母に懐いていたこともあり楽しそうに過ごしていました。
しかし、それも仕方がなかったのかも知れません。私は兄弟の知り合い4人(のちにその兄弟がこの人たちと友達になるのですが)からその兄弟とともにいじめを受けていました。この時はまだ些細なことで正直そういう事があった。ということしか覚えていません。
そして、何も知らぬまま小学生になりしばらくの間は宿題なんてやらず友達と遊ぶか家で引きこもっている様な人生を繰り返しました。もちろん、まだいじめは続いておりこの頃には泳げないにも関わらずそこの深い川に投げ入れられたり、冬もその川に飛び込みをさせられたり受け身も取れぬ私たちに稚拙な柔術とも呼べぬ技をかけ頭から地面に落とされたこともありました。もう少し経った頃には、私物を奪われるのはもちろんお金も一回につき千円ほど取られていました。当時、小学生だった私にはあまりに大金でしたがもらっていたお小遣いでなんとかし人のものには手をつけるなんて事は頭をよぎることさえありませんでした。他にも当時高価だったゲーム機を叩き割られるといったこともされました。
そんな日々が続き、私が小学校3年生ぐらいの時の事だったでしょうか。突然いじめをしていた一人が今日でいじめを止めるという宣言をしてきたのです。ただ、私にはどうしてもこれが信じられなかったのです。この人たちからこういった文言で何度騙され、笑われ貶されてきたか分からないからです。しかし、それから本当にいじめがピタッ・・・っと止んだのです。いじめられる事もなくなり、私の一時的な安寧が手に入った頃。兄弟が剣道をしたいと言い出し、私もついっていって一緒に剣道部に入部しました。それからしばらくして片思いの女の子もでき、よく話して帰る様になり楽しい日々を過ごしました。
それから卒業まで部活で扱かれることや兄がそこで明らかに先生のストレスの吐口にされるといった事はありましたが私自身、これといった大事件はなくいつもの様に過ごしていました。
そして近くにあった中学校に入学したのでした。
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