第6話「実弾とビーム、あなたはどちら派?俺はビーム派。」
、、、、、様、、。
「お兄様?」
「んっ?!、どうしたルルカ?。」
俺はハッとルルカの声に気づき顔を向けた。
「、、、お兄様大丈夫?今日なんかいつもよりボーッとしてるから。」
ルルカが心配そうに見つめてきた。
「、、大丈夫。ちょっとゲームの予定を考えてただけ。」
俺はニコッと笑いルカを心配させないようにした、きっとゲームの話題なら喜んでくれるはず。
「そうなんだ!何作るかもう決めた?」
「んーそうだな。ビームライフルとか?か?」
俺は下手な作り笑顔と話題でルカの注意を逸らす。
「うーん、お兄様いくらなんでもそれは難しいかも、、、。」
ルカはなんとも言えない返答をした、。
今俺はルカが日頃使っている自分専用の武器制作屋に向かっている。このゲームどうやら家を買えて、そして使用用途の幅も広いらしいルルカの家はこの街にはないらしいが俺が始めたとき強い武器を簡単に提供できるようにこの街に武器制作屋を立てたらしい、現実でいうガレージのような感じらしい。俺はオートマタなため武器は基本自分で作り自分のカスタムも基本自分でやる。がルルカの制作屋は色々な素材があるらしく武器も作るにしろ、自分をカスタムするにしろ行かなければいけないので案内してもらってるのが現状だ、そして昨日から思っていたのだがこの街、かなり広い。どこもこんな感じに広いのか?っとルルカに聞いたところリリースされてからこの街はプレイヤーによって発展されてきたらしい、ランプなども元々このゲームにはなかったのだが誰かが作って街に置いたとのことらしい、この最初の街『サイモン』を愛しているプレイヤーが多数いるらしく発展がこんなに早いらしい、(他の街はこんなに発展しないらしい)それを聞いて俺は昨晩立てたプランが「できる」と確信に変わっていたもし技術の開発ができるというなら俺が考えているビームライフルとかなども作れなくない。実際に俺はビームライフルの構造を知っている(俺が考えた訳ではないが)しかしそれはあくまで仮想の世界での話だ、それが現実に限りなく近いこの世界でできるかはわからない。しかしやらずに諦めるのは俺の性分でじゃない。確実に成し遂げてみせる。ジオン再興のために。
、、、、、、ダメだな今日の朝のことが頭から離れない。くっそなんで思い出してしまったんだ。、、、できれば二度と思い出したくなかったんだが。俺の史上最悪のトラウマ。
「もうすぐ着くか?」
俺は首をルルカの方へ少し傾け聞いた。
「うん!、あそこの角を左に曲がって階段を降りたら着くよ!。」
ルルカは満面の笑みで答えた。背丈の関係で自然と上目使いになる、それがまた愛らしい
俺たちは角を左に曲がり下に続く階段を降りた。そこには木造で建てられた綺麗な倉庫があった、看板が立てかけてあり『ルルカの装備工房』と書いてある。ルルカはポケットアイテムボックスから鍵を取り出しガチャガチャと鍵を回し扉を開けた。
「ようこそ!ルルカの武器工房へ!!ここにはなんでもあるよ!」
「おぉ!。」
色々な武器が立てかけており俺自身1番目に留まったのは光っている剣だ、ビームサーベルのように光の剣という感じではなく剣の周りが光っているという感じだ一体どうゆう構造なのだろうか?、それと同時にこの光に接触ダメージはあるのだろうか?。
「、、、、。お兄ちゃん今日は、お兄ちゃんの武器もとい、装備を作りにきたんだよ。だからお兄ちゃん光っている剣だけで今日を終わらせないでね、、。はい、これ使ってね。」
ルルカは魔女服のローブと帽子をとり緑色の作業用服を着て長い後ろ髪をポニーテールのように結んだ。そしてもう一つあった新品の作業用服を俺に渡してきた。
「ああ!悪ぃそうだったな、じゃ使わせてもらうよ。」
俺はルルカから渡された作業服を着た、サイズはほとんどピッタリだった。
「お兄ちゃん用に私が丹精込めて作ったんだよ。大事にしてね。」
ルルカはニコニコとしながら得意げに言った。
(、、、サイズいつ測られたんだ?。)
「で、お兄ちゃんはどんなのを作るつもりなの?」
「えーと、とりあえずかなり硬い装備を全身、内側にはそこそこ強度と柔軟性がある素材。こんな感じか?」
「おっけー!任せて、ほかに何か欲しいものある?」
ルルカは頭につけていたゴーグルをしっかりつけ、グットマークを手でした。
「えっと、そうだなあとは〜。なんか永久又は半永久的にエネルギーを生み出すもの知らないか?」
「う〜ん、ちょっと待ってて、」
ルルカはそういうと、駆け足で奥の小部屋へと走って行った。俺は様子を伺いながらルルカの後をついて行く。
「わぉ、」
「ここが素材室だよ。基本ここから素材を取って作るんだけど、あったかなぁ〜?プライナム鉱石、、、。」
どうやらルルカが今探しているプライナム鉱石とやらがそうらしい、俺がなぜそんなものを探しているのかというとオートマタのコアの強化に使うからだ。オートマタはコアから全身へとエネルギー供給をしている設定らしくコアのエネルギー量=強さらしい(レベルが存在しないためカスタムとコアのエネルギー量で強くなる尚、カスタムは初心者でもできるが上を目指すならコアを強化したほうが早い)そしてルルカがいうには現状無限にエネルギー供給ができるコアまで到達したプレイヤーはまだいないらしいなぜかというと、エネルギー量を無限にしたところで基本的に意味はないからだ、上級者まで行くと無限化しなくてもエネルギー量がかなり多いらしく戦闘面でエネルギーを使用しても補給なしで3日間くらい持つらしい(ゲーム内時間ちなみにルルカは10日間持つらしいが3日間でもすごいらしい。)そのため無限化するのに労力を使うよりもカスタムの方であげるのが効率的らしく誰も無限化をしないらしい。
「あった!プライナム鉱石、あとは魔鉱石の結晶だっけ、、。うーんとりに行かないとなぁ。」
ルルカは片手に白銀の鉱石を片手に部屋の周りをキョロキョロした。
「レアなのか?」
俺はルルカの背後からひょっこり出ていった。
「うぅぅん。使用用途がなさすぎて、プライナムはよく使うんだけど魔鉱石の結晶は全然使わなくて、、。」
「なるほど、使えない素材に場所は取れないからな〜、ん?、ちょっと待てよ。」
俺はアイテムボックスを確認した昨日野良のプレイヤーたちからもらったものが色々入っている、そしてその中に魔鉱石の結晶があった。俺はそれを取り出し目の前に出した。
「ええっ!なんで持ってるのぉ?!」
「昨日野良のプレイヤーから貰った中に入ってたわ、。で、これで作れるのか?」
「え、あ。うん!この二つを錬金すれば作れるよ。」
ルルカはちょっと動揺しつつも落ち着いて答えた。
「それとルルカ、武器は自分で作るから。って言っても俺初心者だから教えてくれ、、。」
俺は少し申し訳なさ程度に言った。
「もちろん!私に任せてお兄ちゃん!!。」
ルルカは自慢げに言った。いつも俺が基本『ルカ』に教える側なので逆に今回ゲームでルルカとして教わる。この状況が『ルルカ』にとって嬉しい状況なのだろう。
さて、今俺はルルカから金属合成と流し込みを教わっている。金属合成は色々説明が難しいらしく(ルルカ曰く)レシピ通りに溶かして固めればできるらしいプロは目安でやれるほど上達しておりマニュアルよりそちらの方が質が良くなるようだ、、流し込みはそんなに難しくない溶かした金属を型に流して固めるだけだ、すごく簡単に言っているが実際は難しいしかし、マニュアル機能というやつでほぼほぼリスクなし全自動でやってくれるので上位のもを求めるなら自力、そうでないならマニュアルといった。誰でもできて尚且つ幅広い難易度まで用意されている、そこのところを考えるとやはり作り込みを実際に感じる。そして目標達成の音が聞こえてくる。
「ふぅ、、、。」
工房は暑い。暑すぎるもうすぐ夏なのでもっと暑くなるとさっきルルカが言っていた。季節連動機能は正直必要かどうかと呟いたところ、現実クリスマスなのにゲームのクリスマスが雪ひとつない猛暑だったらどう?と聞かれた全くその通りだ。
※季節連動機能 リアル冬=ゲーム冬
その名の通り季節が現実と同じになる機能尚、気温に関してはオンラインゲームなので毎日毎時違う、東京の気温をそのまま移しているらしい。
さて、武器の外部はできた。外部は、だ。問題は中身ルルカが今無限コアを取り付けている、えっ、今俺はどうなっているかだって。それはもちろん背中がカパッと開いてルルカが上手く繋げている最中だルルカ自身初めてやるのでマニュアルでやっているそしてこれまた不思議なのが俺の体はコア以外何もないらしい。、ちょっと言っている意味がわからないと思うが俺もそんなに理解していない。
どうやら胴体はコアが一つそれ以外何もない暗黒空間らしい、、、つまり実がないスイカと言ったところだ。しかしそこで俺は思いついたんだが、、、この暗黒空間何かに使えないかと。せっかく空いているのだから何か収納できなくないのではと考えてる(もちろん武器)体の外につけられる割合というのもある。(装甲も含め。)なら、中につけるのもありだろう。
「ひゅぅ、お兄ちゃん終わったよー。」
「おっ!ありがとなルルカ。」
「どういたしまして、。」
ルルカはニコニコと嬉しそうに答えた。
ちなみに俺はルルカがコアをつけている時、配線を作っていた、ルルカが内側に何もないと言った時から配線を作っていた。えっ?配線って作れるのかって?そう。作れるのだレシピをそこら辺漁っていた時に見つけた。なんであるのかとルルカに聞いたところ去年のクリスマスの前辺りに導入されたらしくプレイヤーがそれを使ってツリーにイルミネーションを足したらしい。そのあとファンタジー群と化学群が揉め事を始めたらしくクリスマスなのに随分と騒がしくなったらしい。その後配線はクリスマス以外では使わないことを条件に終了したらしい、、今とてつもなく俺がやばい状況に置かれてると思った方がいると思うが安心して欲しい。、、、、バレなきゃ犯罪ではない。
(元々そんな法律はない。+体の中につけるのだからバレようがない。)
そして俺は出来上がった配線をルルカに渡した。
「わっ!お兄ちゃん!配線をつけるってコマンドがあるよ!」
「えっ!マジか。」
そんなコマンドあるのか、、、、、待てよ運営が配線を導入した理由ってまさか、、。
「わっ!配線が繋がってる?!」
ルルカは俺の背中を見てテンションを上げていた。なんか変な感じだ。
(俺も見たい。)「じゃあルルカ、とりあえずその配線体にしまっといて。」
「おっけ〜!。」
ルルカはそう言うと背中パーツで内部を蓋した。
「う〜ん。」
俺は難しそうな顔をしながらレシピ一覧をスクロールしていた。
「どうしたの?」
「いや、同志がいなさそうだなっと思って。」
「同志?、、。」
ルルカは俺の言っている意味がわからないような顔をした。やはりゲームにまでこんな考えをするのは俺だけらしい、少しでも今後の開発に使えるかと思っていたが。
「手探りでやるしかないか、、、。」
「だ!大丈夫だよ!お兄ちゃん、ここにはたくさん素材があるからなんでも使って!!」
ルルカは俺の顔色を見てハッとし、慌てた様子で言った。
「じゃっ、使わせていただくよ。」
俺は椅子から立ち上がり素材室の方へ向かった。
ルカから配線を作っている時に色々聞けたので早速だがビームライフルを作っていこうと思う。作り方は簡単、
必要な物。
・魔鉱石などの魔力を含む鉱石。
・エネルギー。
・魔力の衝撃にも余裕で耐えることのできる銃装甲。
・できれば魔力を一点に集めることができる物。
内部構造。
『魔力を含んだ物体を一つの弾として使う。
(感覚的には銃弾のような扱い→残弾式)』
『』の説明を「M弾」とする。
「M弾」を銃に装填できたら引き金を引く。
引き金と同時に発射。
↑
【この作業を行なっている間、銃内部では高圧力エネルギー1(コア)によって「M弾」を物体からエネルギー化する。(銃弾の中身をエネルギー弾に変えるような感じ)】
【】の説明で変化した「M弾」を「EM弾」とする。
そして別のエネルギー2(コア)によって「EM弾」を打つ、その際銃の発射口で収束を行うこれにより打つ際に銃の発射口付近での暴発を防ぐことになる。そして収束を行う際に対魔法結界と対物理結界の二面結界を同時に張る。→この「EM弾」は粉々になった物理の粒子と魔法の粒子の二面を持つエネルギー弾となっているためどちらか片方の結界とだけだとすり抜けてしまう可能性がある。→粒子サイズに分解した時に結合するのは魔鉱石のように鉱石に魔力が宿っている理由にもなるから。(結合していないと魔鉱石などにならないと仮定。)
尚、エネルギー(コア)は電力によるエネルギーではないと推測する。→プライナム鉱石に仮に電力があったとしても、魔鉱石を使う理由にはならないから。もし電力だった場合この二つを強化にするくらいならプライナム鉱石(電気を含んでいた場合)+電気を強力に含んでいる鉱石を使う方が強化としてはそちらの方が効果的。そして仮に電力だとしても配線の説明に引っかからないからだ、
『
「配線」
エネルギーを別のものに移動させること
ができる。
』
っと書いてあるため。電力とは言っていないのが信憑性が低い、ちゃんとした説明が多くあるこのゲームでこのような貧弱な説明があるのが逆に怪しい。
そんなところがあるため電力ではなくあくまでエネルギーという風にしている。
そして仮にこのエネルギーが魔力だったとしても溶解→合成の時点で魔力が外に出ているため可能性は低い。
ちなみに俺はルルカの言ったこの世界(ゲーム)に電気はないという言葉を真に受けてはいない。なぜなら魔法でイナズマを作れるのに電気がないとはおかしいと思わないだろうか、、、。もし電気がないなら電気属性という概念すらない。ルルカが言いたかったのは電気ではなく、おそらく電気(で作られたもの)がないと言っていたのではないかと思う。そういうところ見るとまだまだひよっこだなぁ〜と思う。おっと脱線してしまった、。
打ち出された「EM弾」は摩擦ゼロで速度減衰なしで対象に高速でぶつかる。「EM弾」魔法と物理の両面性を保つためただのビームライフルと結果が異なる場合がある。
ただビームライフル→溶ける
「EM弾」→??
こんな感じだ。ちなみに俺はこの内容を大体で記憶しているため所々説明に抜けている部分があるが、スマホの方にちゃんとした設計図があるからそっちを見ながら作ろう。それと今この仮説を立てたわけじゃないのでそこのところよろしく。にしてもひさしぶりにこんなに頭使ったなぁ〜。大学生したって気分だ、、あ〜、プラモ作りたい。この間頼んだやつ届いたかな、って今はゲーム中だしやめとくか。
「ルルカ、魔力を含んだ鉱石ってあるか?できれば結構上位のやつがいいんだが、あと魔鉱石を少々、それと魔力に強い素材and結界用の石。」
「おっけ!魔鉱石は後で取りに行くよ。」
「サンキュー。」
、、、今日は朝から最悪な日を迎えたが。何も起こらなさそうだ、ハプニングを個人的に求めているわけじゃないが、、。
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