人生モロイロ
桶星 榮美OKEHOSIーEMI
第1話 フィリピンパブ
皆さん、フィリピンパブって、ご存知ですか?
フィリピンパブとは
フィリピン人女性がホステスとして働くお店
なので、
フィリピン女性しか居ないのです
(最近は二世。
日本生まれの日本育ち、
の方も働いてますけど。ハーフの方、お綺麗です)
私・・・
フィリピンパブで働いておりました!
『あぁ、桶星はフィリピン人なのか』
と思いますよねぇ
残念ながら、違います
コテコテの日本人。
東京は深川生まれの、生粋の日本人でございます。
そんな桶星が、
何故にフィリピンパブで働く事に成ったのか、
と言うと・・・
フィリピン人の友人が
小さなパブ(キャパ数25位)を経営しており
「手伝ってぇ~」と頼まれ
断れずに・・・
私が・・・
コテコテ日本人の私が・・・
フィリピンパブで働くことにぃ~
取り敢えず、週末だけ
の約束で行ったはいいけど・・・
これが、まぁ、皆さん、
こぞって、
信じられない程のマイペース
開店時間になっても
店のママ(友人)が来やしない
電話したら
「ごっめーん。これからシャワー」
はぁいっ?
なんですと⁉
いや~開店時間には店に居ましょうよぉ~
一事が万事、こんな感じなんですねぇ
もちろん、ホステス女子達も、です。
だいたい、私が
「いらっしゃいまっせ~」
なんぞ言ったら
お客様は驚いて
「なに人?」と必ず訊く
当たり前だよ
そりゃビックリするよ
誰だって己の目を疑うよ
仕方ないので?
面倒だから?
しっかりした母国語、日本語で答える
「チャイニーズで~す」
噓です。
すみません。
もちろん噓だ、と直ぐにばれます
騙すつもりでは無く、洒落ですから
お客様は腹抱えて笑ってました。
一番、困ったのは・・・
ホステス女子が店に来ない!
来やしない!
お客様が
わざわざ
若いピチピチギャルに会うため
足を運んでいるのに
来ない
まあぁ、私は別に
構わないんですけどねっ・・・
でもさぁ、
私一人居てもさぁ、
お客様は、
ちぃーっとも嬉しく無い
そして私も
したくもない愛想笑いですよ。
これは友人に騙されましたね
「裏方ねえっ」と約束したよねぇ⁉
でもさぁ、
店の女子達が来なければ、私が接客じゃん!
そして、フィリピン女子達に電話しても・・・
「いま起きた。これから行く」
で一時間しても来ない
また電話する。
「いま家を出るとこ」
で一時間しても来ない。
いやいやいや
チャリで10分だよねぇ?
なんで着かない⁉
迷子ですかぁー?
穴にでも落ちましたかぁー?
そして結局・・・来ない
もう、滅茶苦茶ですわ。
その店はコロナ流行の煽りで、閉店致しました
コロナで収入源が一つ減った・・・(涙)
今まで桶星は
多種多様な仕事をしてきました
舞台制作・演出助手・クリーニング店
役所・コンビニ・スーパー
公団住宅管理員・新聞配達等々。
カラオケ喫茶なんてぇのでも、働きましたわ
ここで、カラオケ喫茶について説明しよう!
カラオケ喫茶とは・・
そのままズバリ
カラオケが歌える喫茶店でぁ~る
二部制で、昼の部と夜の部に分かれている
歌い放題
ただし、
一曲歌い終わってから、次の曲を予約する
のがルール
だいたいの相場は(東京基準です)
ドリンクとお菓子付きで¥1000~¥1500
年金暮らしのお年寄りにも優しいお値段
大概の店、は食べ物の持ち込みOK。
仲間同士で、弁当持参で来店
なんて方もいらっしゃる
カラオケボックスの方が安いです
なのに何故
カラオケ喫茶に行くのか
一、他人に自分の歌声を聞いて欲しい。
一、一人は寂しい。
一、デンモクの取り扱いが分からない。
(店員が代りに曲を入れます)
一、友達が欲しい。
(常連になると、皆さん仲良しこよし)
一、異性とお話したい。
(これは、男性に多いパターン)
そんな理由でカラオケ喫茶は
お年寄り達の【パーラダーイス】
なのです。
杖を突きながら、ご来店
車椅子で、ご来店
酸素ボンベをガラガラ引きながら、ご来店
従業員は一人だけ
そして[ママ]と呼ばれる
初めて[ママ]と呼ばれた時
お客様の顔を見ながら・・
言ってやりましたよ
「爺さん
私は、あんたを産んだ覚えはない!」
と心の中で・・・。
この仕事、何がキツイかって
名前も知らない演歌歌手の
知らない演歌を聞くこと!
延々と聞くこと!
延々と聞く
延々と・・・
これは辛かったぁ~!
「これ、新曲なのよぉ~」
って言われても・・・
世の中には沢山の演歌歌手がいて
毎月、誰かが新曲リリース
ウッワーオ!ビックリですぜぇ
でも楽しいですよ!カラオケ喫茶!
機会がありましたら
是非一度、行ってみてください。
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