第63話 「学園編」はどうやると面白いのか? 考えてみた。
◆2023.01.01朝時点のレポート:
https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330651356753412
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◆「カクヨムコン8」時空研日報――2023.01.01
https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330651355950629
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いやあ、年末年始は厳しいですね。
みんな特番やら大作映画やらのTV番組やネットのコンテンツに飛びつくか、行楽やレジャーなど、外向きのアクティビティーに時間を割く。
弱小Web小説とかは二の次、三の次になるわけですよ。
PVの落ちること、落ちること。
結局コンテンツとしての魅力が足りないということではあります。
頑張って書くしかありません。
さて、それはそれとしてラノベにおける「学園編」て人気コンテンツと言って良いのだろうか? そういう疑問と向き合ってみた。
なぜそんなことを考えるかと言うと、ウチの代表作「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」が「アカデミー奮闘編」に突入するからである。
「魔術師になる」のがテーマな小説であるから、魔術のお勉強をしなければ始まらない。150話を超え、35万文字を突破して書き続けた結果、ようやく学園に入るとは随分と気の長い話なのであるが、「そういう物語」なので仕方がない。
人生のゴールとは努力を重ねた結果得られるものであって、最初から達成していたら本来おかしいのである。
「アイアンマン」だって「スパイダーマン」だって、初めはただの人ですからね。
さて、「学園編」の魅力はどこにあるか?
①ラブコメ要素が散りばめやすい。思春期の学生がいっぱいいるからね。
②イベントを入れやすい。文化祭とか対抗戦とか、伝統行事とかね。
③トラブルを起こしやすい。(所詮)未熟な学生でしょという思い入れがあって、ライバル意識とか、誤解とか、差別とかが自然に起こせる。
④若いって素敵じゃん。
⑤仕事とか生活苦とか、そういう邪魔な要素を除外できる。
そんな感じかなあと考える。
順番を無視すると、⑤って結構ストーリー・テリング上大きな意味がありそうだ。
社会人を主人公に据えると、やっぱり「どうやって生活しているか」という設定を避けては通れない。
働かざる者食うべからず。霞を食っては生きられないのだ。
生活には仕事時間とか家事の時間が存在して、「自由時間」に主人公をやっている感じになってしまう。仕事が主題であるなら別だけどね。
(だから「職業=冒険者」という設定は最高なのだ)
①は創作上の利点に成り得るのだが、ウチの作風上は利用価値がない。ラブコメはやらないわー。
②はね、あるでしょう。試験とか、対抗戦とかは盛り上がるに違いない。
なぜなら、誰にでもそれなりの経験があるイベントだから。
そこで活躍できる人間は、「現実には」ごく一部だけれど、それを主人公にやらせることによって読者は疑似体験をすることができ、カタルシスを得る。
非常に健全ですな。
③はテクニック的にはありなんだが、やり方に注意しないと「学生や若者を馬鹿にしているのか」という反感を買うかもしれない。馬鹿なお話もあるからね。
「ハリー・〇ッター」は名作だと思うが、みんながハリーを鬼のように虐める理由が理解できない。シンデレラ・ストーリーにしたいからああいう設定なのだが、知らない地味な男の子をむきになって虐める貴族って何よ。
④はね。過ぎ去った季節に対する郷愁よね。大人の人はそうかなと。学生当人はそれどころじゃないでしょうがね。どちらにしても、現実逃避としての「理想の学生生活」なのでしょう。
作品にまとめる上では、自作のテーマがどこにあってそれと上記の要素がどう絡むとベストであるのかを考える必要がありそうですな。
たとえばウチの「飯屋」では①を捨てる。②~⑤を取り込むとしてどこにフォーカスを当てるか。というか、⑤は消極的な前提なので、題材としては②~④である。
恐らく②と③でしょうね、フォーカスするのは。
特に②、対抗戦とか研究活動みたいなもので特色を出せたらよいなあと妄想をはぐくんでいる次第である。
この辺は既に成功作で擦り尽くしたところでもあるので、ネタの繰り方に工夫が必要であることは言うまでもない。
頑張って考えよう!
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