第55話 人間の頭脳は1つというお話。利点もあり、落とし穴もある。

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 ◆「カクヨムコン8」時空研日報――2022.12.24

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 作品を書いていると、「あれ、この表現、どこかほかで使ったことある?」とか、「あら、この流れってあっちの作品と同じじゃん」という場面がある。


 所詮人間の頭脳は1つ。違うお話を書いているつもりでも、思考パターンが似てきてしまい、同じような流れを生み出してしまうことがあるのだ。


 シリーズ物として意図的に設定や登場人物を被らせている場合は良い。そういう見せ方をしているわけだから。怖いのは意図していないのに、同じ流れが発生してしまう場合だ。


 プロの作家やエッセイストでも見かけることなので、別に罪だというわけではない。ただ、気付かないうちにやってしまうと、あとで恥ずかしい思いをするかもしれないというだけのこと。


 今回、自作中のそういう類似点に気付いたので懺悔的に告白しておきたい。


 共通点を発見したのは下の2作品である。


 ①「うちのAIが転生させてくれたので異世界で静かに暮らそうと思ったが、外野がうるさいので自重を捨ててやった。」(異世界ファンタジー、連載中)

 https://kakuyomu.jp/works/16816927863047596907


 ②「オリオンからの使者」(SF、完結済み)

 https://kakuyomu.jp/works/16817330648092257955


 ①は本「創作論」で題材としている「問題作」である。お話のトーンはお気楽なのだが、作者はいろいろ苦労している。ぐすん。


 本作の中で最近「ダンジョン攻略編」を展開しており、その中で「スライム」が登場する。ダンジョンなのだからスライムがいても当たり前なのだが、このスライムがちょっと変な設定になってしまった。


「高度な知性を有する宇宙生命体」ということになってしまったのだ。


 自分で書いておいて「なってしまった」というのも無責任なのだが、うんうんうなってプロットをひねり出している内に、「そうなってしまった」のだ。


 このスライムが主人公にテイムされて、ハチャメチャな大活躍をするのだが、それは本作の方でお楽しみいただくとして、今回お話したいのは「高度な知性を有する宇宙生命体」という設定の方である。


 実はこれ②の作品に登場する設定なのである。


 ネタバレになるので内容は語れないのだが、まさにそういう「宇宙生命体」を②に登場させていることに、後になって気が付いた。発想が貧困なのだ。


 もちろん使い方は全く異なるのだが、いわゆる「フォーマット」的な外形だけを見れば「使い回しじゃねえか?」と言われても仕方がない。


 古くは手塚治虫大先生の「火の鳥(未来編)」にもそういう存在は登場する。

「転スラ」だって「知性あるスライム」である。


 割とよくあるタイプのキャラね。


 今回のケースは言ってみれば「ニアミス」程度で大きな不都合はないと考えているが、作品数が増えて来るとこういうことも起こり得るなあと自戒した次第である。



 ところで、①と②の2作品はどちらも「カクヨムコン8」参加作品である。(前者は長編部門、後者は短編部門)

 お時間があったら応援して下さいね。


 ちゃっかり宣伝させていただいて、今回はここまで。

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