第10話・暴走! 超獣人雷鳴【エンキドゥ】 〔完〕

 惑星Zー5で邪神復活を企む邪神な帝国の基地に、超獣人雷鳴【エンキドゥ】が入ったコンテナが、直接奇襲する形で叩き込まれた。


 地下洞窟の天井が崩れ、邪神復活を目論む者たちは突如、落下してきたコンテナに戸惑う。

「なんだぁ? いったい何が起こった?」

「瓦礫の中に何かいるぞ!」


 瓦礫の中から飛び出してきた、四脚歩行の超獣人雷鳴・エンキドゥが彷徨する。

「こいつ、プロレスラーみたいな赤い全身タイツ着ている?」

「気をつけろ、ボスの蛇神女神さまに報告しろ、侵入者だ!」


 超獣人雷鳴・エンキドゥの中にいる、パイロットの少年が高らかに笑う。

「どこだぁ……邪神どこにいるぅ……あははははっ……匂うぞ、そこかぁ」


 四脚走行するエンキドゥは、ハ虫類臭を辿って、下半身がヘビの巨大女神の洞窟部屋に辿り着いた。

 部屋の中では、下半身がヘビの女神がお茶を飲んで、お菓子を食べて休憩していた。

 大福餅をモグモグしている、ヘビ女神が現れた エンキドゥを見て驚く。

「なんですか、あなた……いきなり入ってきて? ち、ちょっと何をするんですか! ひぃぃ」

 立ち上がったエンキドゥが、ヘビ女神の背後を取ると。大地でグルグルと何回も回転するプロレス固め技の【ローリング・クレイドル】〔回転揺り椅子固め〕を仕掛けて回る。


 いきなり、プロレス技をかけられて、悲鳴を発するヘビ女神。

「ひぎいぃぃぃ!」

 ワケもわからずに3カウントされて、気絶したヘビ女神の尻尾をエンキドゥはつかむと。

 グルグルと容赦ない【ジャイアントスイング】で、水平に振り回して、そのままヘビ女神を岩盤に叩きつけメリ込ませた。

 勝利の咆哮ほうこうをする、超獣人雷鳴・エンキドゥ。


 パイロットの少年は次の獲物を求める。

「まだ戦い足らない……どこだぁ、邪神どこだぁ」

 超獣人雷鳴・エンキドゥは、惑星Zー5に定住して邪神よりも恐ろしい存在のバイオマシン・ファイターになった。


 ◇◇◇◇◇


 超々々巨大宇宙船【マクロ・クィーン】の惑星から依頼される、マシン・ファイターの派遣は今日も続く。


「出撃! 早熟の【アスエロス】早熟合体きもちいぃ」


「出撃! 愛妻合体【ゴーツーマ】愛妻弁当を食べてがんばれ!」


 銀河に悪が蔓延はびこる限り……マシン・ファイターの戦いは終わらない……今日もサービス♪ サービス♪


 〔完〕

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