シンプルに通りすぎた

無ヲ𓆙

早朝

人間、ふとした瞬間に膨大な情報が脳内に流れてくることがある。それらは本当に必要な情報なのか、否か。本人以外、誰も知る由はない。ましてや、本人すらその取捨選択をミスってしまうこともある。

情報というものは極めて繊細である。

凄まじい量であるはずなのに、その全てが、いつ忘れられるかわからない。

言葉は難しいが、そのようなところに"繊細"だと私は感じる。


まだ夢の中なのか、ただ寝惚けているだけなのか。また、こんな愚問を考えてしまった。

おはよう、世界。

誰かの口ぐせ。…だが、誰のものなのかは思い出せない。

それが朝、寝起き、なのかも。

眠い目を擦り、背伸び。渋々起き上がる。

これも一連の流れ。すっきり起きられた朝など、何年前の話か。思わず溜息をつきたくなるなあ。


さて、一日の始まり。

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