第26話

フロントの人に驚かれた。水着で裸足だからだ。


「すみません、サンダル持ってるので履きます」


「あの、お客様…寒くないですか?」


「大丈夫です。お酒飲んで酔っ払ってしまって。すぐお風呂に入りますので。ご心配をおかけしてすみません」


守は丁寧だ。部屋に水着のまま戻ると、入るなり守が後ろから抱きしめてきた。


「誰だよ水着でうろつくやつ」


「気に入った?」


「は?なんなのそれ。ありえな!」


守はそう言いつつ、私を置いてベットに寝転がる。


「なに怒ってるのー?」


ベットに乗り、守の顔をこちらに向かせる。


「他にも男が欲しいってことでしょ?最低!」


「…いやいや、そんなわけ…」


すると、守に引き寄せられて鎖骨に吸いつかれた。あちこちキスマークつけてる!?おぅ!ストラップなしの水着もおろされてまた吸い付かれてる!


「守っ、…跡になっちゃう」


「なにが」


「見えちゃうよ、普段着…鎖骨とかさ」


「は?なんのこと?」


「…よく見て〜この辺り?」


「え…赤い?」


「これ守がやったでしょ!さっき」


「そ、そんなになるとは思ってなかったんだよ」


「…かわいすぎる。もっとしていいよ?」


「…しない!からかうなよ!」

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