(二)-3
結局作業は八人で二〇時過ぎまでかかった。それでもいつもよりは早く終わった。
八人はそれぞれ作業が完了した順にバラバラと、作業場を出て行った。
スークは作業場を出ようとしたところで、ヒメノさんに声をかけられた。
「スーク、後でうちの犬たちにエサをやっておいて」
スークは扉のところでヒメノさんの方を振り返り、「ハイ」と返事をしてすぐに作業場を出た。
寮に入るとき、前を歩いていたカムラが振り返り、スークの目をまっすぐに見て頷いた。そしてスークもそれに合わせて頷いた。
そして少女たちは、作業場の隣にある寮に戻ってきた。
(続く)
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