スペースを空けないでください

 

 最近得た知見。平穏に生きたいのなら、考え方を変えなければいけない時がやってくる。それが目まぐるしく変化する社会で、平穏無事に生きる秘訣だ。

 そうしないと前に進めぬどころか、「コンプライアンスに反する人間を殴る棒」、略してコン棒でメタメタに殴られることになるだろう。時代錯誤な人間をコン棒で殴りつけることは、心のゆとりを何処かに落としてしまった現代人にとって、数少ない娯楽の一つなのだ。

 鬼に金棒、現代人にコン棒。

 もし、誰も彼も傷つけたくないというのなら、口を閉じるより仕方あるまい。どんな慈愛に溢れた言葉でも、誰かを傷つける。それはこの世界のどこかにいる誰かであり、過去や未来、いずれかの時代に生きる誰かだ。

 エベレストの頂きから、マリアナ海溝の底にまで遍く通用する絶対的社会規範は存在しないし、目下潮流に乗った思想であったとしても、数十年後にそうであるとは限らない。お前の常識は私の非常識、今日の常識は明日の非常識。男の俺も、明日には女になっているかもしれない世の中なのだから。

 

 要するに、普遍的に正しい言葉なんて存在しないのだ。

 昔から口は災いの元という。先人の知恵に学ぶことは多い。

 そう、誰も傷つけない最強のコミュニケーションとは、何も言わないことなのだ。

 

 その点、業務連絡しかしない俺はコミュニケーション能力がこの上なく高いと言えるのではないだろうか。

 誰か俺に同調してくれないか。くれないな。


 閑話休題。話を元に戻そう。


 生きていると、止むに止まれぬ事情で、己の生き方を曲げざるを得ないときが必ずやってくる。

 例えば、休日は家でのんびり過ごすものだと、固く信じて露と疑うことのなかった俺にとって、今がそうだ。


「ごめーん! 待った?」

「……いま来たとこです」  

 ひらひらとスカートを舞わせ、たったかと駆け寄ってきた人物を軽く見やり、ボソボソ返した。彼女は、近所のしまむらでは到底お見掛けすることのなさそうな、ハイカラな服装に身を包んでいた。勤倹貯蓄を推奨する、尾張藩の役人が見たら、卒倒しそうな格好をしている。あといい匂いがする。


「そっか!」

 彼女は快活な声で言うと、ふわりと体を向こうに向け

「じゃ行こっか」

 と俺に微笑みかける。



 高校に入学してはや一ヶ月。

 ゴールデンウィークを迎えた世間が浮足立つ中、俺の常識は、この先輩によって破壊されようとしていた。


「昨日は大変だったね」

 労いの言葉か、葵先輩は俺にそう声をかけた。

 昨日までのクラスマッチの準備で、執行委員および運動常任委員の面々は、あくせくと働いていたわけなのだが、あとは無事に開催当日を迎えるだけとなり、今日はそんな中での連休初日。今年はゴールデンウィークが分断されて惜しいが、その中日もクラスマッチというレクリエーションで埋まっているので、まだよかった。


 生徒の鏡たるべき執行委員であるならば、今日という休日は、クラスマッチに備えて、英気を養うべきなのに、あろうことかその長たる執行委員長が街に出て、練り歩きをしようというのである。俺という子飼を横に添えて。


 先輩はコンコースにごった返す人混みの間を、洗練された動きで縫って歩き、地下鉄のホームに向かいながら

「私、なんだかんだ初めてなんだよね。銭丸くんは、行ったことあるの?」

 と俺に尋ねてきた。

「小さい頃に何回か」

「そっかあ。何回も行ってるんだ。君好きそうだもんね」

 彼女はそう言い、ふんわりとした笑みを見せる。

 ふっ、あまり俺をドキッとさせるなよ。頻脈性不整脈で死んでしまうぞ。


 ……。

 全く、なんの因果でこんなことになっているのやら。


 つい先日、ゴールデンウィークもどうせ暇なんだろう、私に付き合い給えよ、との御言みことたまわったがため、と言ってしまえばそれまでなのだが、そんな状況に置かれる蓋然性を、誰が指摘できるものだろうか。

 はたから見ても、俺から見ても、全くもって不可解な状況だ。

 実際に先輩が集合場所に現れるまで、俺は金時計の下で「本当に先輩は来るのだろうか。からかわれただけなのではなかろうか」、とぐるぐると堂々を巡っていたわけで、そこで内海あたりが「あなた本当に先輩が来ると思ったの? おめでたい人ね」みたいな感じで、ニタニタと笑いながら現れて、俺をコケにするほうが、より現実味のある展開に思える。本当にそうなっていたら、むしろ俺はホッとした気持ちにさえなっただろう。


 彼女だって暇じゃないだろうに、なんでこんなことをする気になるのだろうか。


「あの、先輩」


「なあに?」

 俺の声に反応し、先輩は首をひねってこちらを見てきた。


「なんで科学館に行くことになったんですか?」


 俺がそう尋ねれば、先輩は胡乱げに俺を見つめて

「なんでって、君が行きたいって言ったんだろう?」

「いや、それはそうなんですけど」


 確かに俺が提案した。先輩に「出掛けるならどこがいいか」と問われたので、「じゃあ科学館とか?」と頭に浮かんだものをぱっと答えたら、先輩も乗り気になったのだ。会話の流れとしては別に理解に苦しむところはない。神宮高校の理系生徒である彼女が、科学館に難色を示さないのも理解できる。しかしだ、しかし、これはお上の命を受けてなされる公的な活動ではないのだ。それを二つ返事でOKするものか? 思春期盛りの男子と女子だぞ? ちょっとは気まずく思ったりするものではないか。


「プラネタリウム、見せてくれるんでしょう?」

「それは、見れると思いますけど」

「じゃあ、いいじゃない。デートにはうってつけでじゃん」

「えぇ、これってデートなんですか?」

「じゃなかったらなんだって言うの?」

「科学館に……お出か、け?」

「男女二人で?」

「……ほんとだ、デートですね」 

「だろう」


「分かったら、もっと楽しそうな顔しなさい」

 

「うーん」

 溜飲を下げない俺を見て、先輩も不服そうな顔をする。

「君は何が不満なの? 私と出かけるのそんなに嫌?」

「いや、嫌とかじゃなくて、俺と先輩がした約束って、お互いを理解するってことだけでしたよね? なんでそれで、デートすることになるんだと思いまして」


 先輩は驚いたように目を見開いた。

「馬鹿だなあ、君は」

「はあ」

「逆に聞くけど、デートもまともにできなくて、他人の気持ちがわかると思うの?」

「……あぁ」


「あぁって、大丈夫? デートを楽しんでもらうには、相手をよく観察して、相手を気遣って、思いやりの気持ちを持つことが必要なの。コミュニケーションスキルを磨くにはうってつけなわけ」

「ほほう」


 そうか。デートをこなせば、コミュ力が上がるのか。確かにデートには、観察眼も、気遣い力も、適切な言葉選びも、全て要求されそうだ。

 問題としては、そもそもコミュ力の低いやつは、まずデートにまでこぎつけないというところだな。

 端から詰んでるんだよ。


「じゃあ、本筋で言えば、先輩をデートに誘うところから始めないといけないのでは?」

「……たしかにそうだな。ちょっと、私を誘う体でやってみてよ」

 そうきたか。

 ここでぱっと何かを言える機転があれば、そもこんなことになっていない。これが墓穴を掘るというやつだな。

 童貞の呼吸壱の型、「とりあえず黙る」が発動していたが、数十秒間の沈黙と、その間先輩から向けられていた「何か言えよ」という圧力とに負けた。


「……科学館に行こうじゃないか」


「……それで来る子は、多分君のこと好きだぞ」

「じゃあ、俺のことを好きな子を誘えばいいってことですね。なんだ、簡単だなあ」

 ここに真理を得た俺に対し、

「だめだこりゃ」

 まるで哀れな人間を見るかのような目をしていた先輩がいた。


  *


 地下鉄に揺られて幾ばくとなく、すぐに目的の駅についた。

 駅から出て歩いていけば、銀色の巨大な球体を擁した科学館が見えてくる。皐月晴れの下、陽の光が反射し、ドームはギラギラ輝いている。

 

 名古屋大帝国のここがスゴイ!?

 地味に世界一なプラネタリウム!


 そう。地味に世界一なのだ。サイズが。

 あまり有名じゃないかもしれないが、帝国臣民は日本随一謙虚であると言われているように、対外アピールが恐ろしく下手なせいで、その事実が流布していない。  

 ちなみに世界一のプラネタリウムが名古屋にあることを知らない人間は、似非帝国臣民なので気をつけよう。


 さすが世界最大のプラネタリウムとしてギネスに認定されているだけある。何度見てもその大きさに圧倒させられる。

 地元民であるならば

「駆られるぅ!! 地べたに這いつくばり、崇め奉る衝動に!」

 ということになろう、須く。


 そうだと言うのに、隣の御仁は

「そんなことしたら全力で他人のふりをするよ、私は」

 と冷ややかな視線を俺に向けていた。


「ふっ、これだからにわか県民は」

「にわかって君、私のほうが愛知に住んでる期間長いよ? 私のほうが歳上なんだから」

「……さあ、無駄口叩いてないで入りましょうか」


 ゴールデンウイーク中だけあって、科学館はそれなりに混雑しているようだった。

 入場券を手に入れるまで少々時間を要し、入館ゲートにたどり着くまでもまた時間がかかった。

 そうしていざ入館しようという段階になって、横にいる先輩の表情が一気に暗くなったことに気づいた。何かを怖がっているようにも見えた。


 気分でも悪くなったのかと思い

「先輩大丈夫ですか?」

 と尋ねた。俺という後輩を引き摺り回して意気揚々と街に出てみたものの、人混みに酔ってしまったのかもしれない。案外彼女もインドア派なのかも、と俺が同族を見て感動に打ち震えようとしていたところ

「あれ苦手なんだよね」

 先輩は、入館する人々が並ぶ先にあるゲートを指した。


「あれって、……金属探知機のことですか?」

 俺が聞き返せば

「うん」

 と静かに頷く。


 泣く子も黙る、神宮高校執行委員長が何をいうかといえば、金属探知機が怖いとのたまう。

 全くなんの冗談だろうか。

「ネイルでも持ってたら鳴るかもしれないですね」

 俺がそう言ったら先輩はしばし、ぽかんとした顔をした。

「え、これに反応することとかあるの?」


 彼女は手を顔の前に上げ、キラキラと紫に光る爪をこちらに見せてくる。


 俺は驚いた顔をして答えた。

「えっ、どうしたんですか。チアノーゼになってるじゃないですか」

「おのれはマニキュアを知らんのか」

「まずいなあ、どうしよう。人工呼吸でもしておきます?」

「そうだな、まず舌を噛んであげようか?」


「先輩に食べてもらえるなら、俺のタンも本望でしょうね。先輩の一部になって生き続けるのだから」

「……気持ち悪い」

 先輩は本当に気味の悪そうな顔をしている。


「まったく冗談の通じないお人だ。やれやれ」

 俺は肩をすくめた。


 先輩は「その冗談を思いつく君の精神状態に心底不安を覚えるんだけど」などと、よくわからないことを言っているが、俺は聞き流して

「大体、そっちのネイルじゃなくて、大工の使うネイルのことを言ったんですけど」

 と話の軌道を修正した。

 俺の言葉を聞いて、先輩は残念そうな顔をする。

「なんだ、そっちか」


 先輩が口を閉ざそうとしたところで

「そっちのネイルは似合ってますね」

 俺は追加して言った。


 先輩はなにか言いたげな目で俺を見ていたが、小さくため息を吐いて「素直に最初からそう言えばいいのに」と溢した。


「いつから気づいてたの?」


 俺的には会話の途中で、さり気なく褒めた体で行こうと思っていたのに、先輩には俺の魂胆が見透かされていたようだ。

「……待ち合わせのときから」

「その時、言ってくれればよかったのに」

 ……。

「いやいや先輩、会うなり『そのネイルかわウィーネ』とか、俺が言ったら、キモくないですか?」

「そう? というかここにつくまで小一時間、私のネイルについて指摘しようかどうかずっと迷ってたんだと思うと、むしろかわいいな、君」

「べ、別に。今ふと思い出して言ってみただけですし。何なら先輩に爪見せてもらうまで忘れてましたし」

「ふーん」

 先輩は面白がるようにニタニタ笑った。


「で、金属探知機がどうして怖いんです?」

 分の悪くなった俺は、話を戻すことにした。

「なんか、鳴りそうで怖いんだよね」

 先輩はゲートに目を向けた。


「いや、たしかに先輩は男どもを容易く籠絡しかねない、切れ味抜群のナイフみたいな玲瓏さを持ち合わせてはいますが、いくらなんでもそんな形而上的物質に、俗世の金属探知機なんぞが反応しうるわけ無いでしょう」


「……君は逆に絶対鳴らなそうだな」


「なぜ?」


「頭のネジが外れてるから」


 当然のことながら、ゲートが鳴ることはなく、無事に二人共入館することができた。


   *


「あっやばい。スマホの電源切れそう」

 入館して、最初の展示コーナーを見て回っているときに、写真を撮ろうとした彼女がそういった。


「ええ、まだ午前中ですけど」

「ちゃんと刺さってなかったのかな」

 と彼女は首を傾げている。先輩にも、うっかりなところはあるんだな、などと考えていたら


「念のため、電話番号教えてもらっといていい?」

 ともっとポンコツなことを言ってきた。

「電話番号知ったところで、スマホ使えなかったら駄目じゃないですか」

 まったくおっちょこちょこちょこちょいだな。


「最近の若い子は公衆電話というものを知らないのかい?」

 吹き出しそうになっている俺を呆れたような顔で見つめている。


「あー。博物館とかにあるやつですよね」

「冗談はよしてくれよ」

「いや本当に、最近全然、公衆電話とか見ないですよ」

 俺がそう言ったら、先輩はしたり顔で

「人はね、見ようとしているものしか見えないものだよ」

 先輩はそういって、天井にぶら下がっている看板を指差した。そこには、電話機のマークが描かれてあった。

「……ま、科学館ですしね。電話くらい置いておかないと、ベルさんに怒られるというわけでしょう」

「多分違うと思うけど」


「先輩、メモ用紙とか持ってます? 俺、いつもスマホにメモるんで、ないんですけど」

 先輩は、小さな鞄をガサゴソ探って、やはり彼女も持っていなかったようで、顔を上げ、あたりを見渡して 

「ほらあそこで写真を取ろう」

 と指を指した。そこは記念写真の撮影コーナーだった。スタッフがチェキ写真を撮ってくれるようだ。


「唐突だなぁ」

「なんでさ。写真の裏に番号をメモするのさ。流石に十一桁の数字を覚えておくのは難しいよ」

「わざわざ写真を取らなくても」

 土産物コーナーで、本物のメモ用紙を買えば済むことだし、そちらの方がお金もかからないだろうに。


「いいじゃない。思い出に残せるし」

 先輩は理由をつけ足した。


 反論する必要もなかったので、写真を撮ることに反対はしなかったが

「最初の3桁は080なんだから、実質8桁ですけどね」

 内海に「ああ言えばこう言う男」と言われている前評判通り、ああ言えばこう言っておく。


「なんだい。それはあれかい。090ナンバーはおばさんナンバーとかいう、差別かい、君。やたらと年上をコケにするのは感心しないな」

「いや、あなたも080でしょ。絶対」

 先輩はその質問には答えなかった。


 撮影代金は800円、ということなのだが、その下に忌々しいことが書いてあった。


『ラブラブ♡カップル割で、カップルは100円引きします! 条件:男女ペアでラブラブポーズをとること』


 こういう鬼畜な思い付きをする人間がこの世にいることが、俺にはにわかに信じられなかった。なんだよ、ラブラブポーズって。ふざけてるのか。公衆の面前で何をさせる気だ。あと、男女ペアって、なんだよ。多様性の時代に何をほざいている。


 百円ごときのために、恥辱に遭う必要もなかったので、俺はそんな注意書きは、目に入らなかったことにしたのだが、

「ねえ見て! カップル割だって!! ラッキーだね!」

 ととなりのおなごはきゃぴきゃぴ喜んでいる。こいつ正気か?


「いやあ、実に残念。先輩と俺がカップルであったならば、百円引きだったのに。いや、残念だ」

 と澄み切った心の持ち主であるところの俺は、スタッフに聞こえるように、嘘偽りのない事実を大きな声で言ったのだが


「はい! カップル割でお願いします!」

 と、彼女は手を挙げ、よくもまあ、ぬけぬけと嘘を叫んでいる。そろそろ地獄に落ちる頃合いか。


「はい、じゃあ、こちらに並んで、お二人でハートマークを作ってください」

 嘘だろ。


「ほら、銭丸君。早くして」

 先輩はためらいなく、手で片割れのハートを作っている。そのまま割れていればいい。


 スタッフさんが

「彼氏さん、ポーズ、お願いしまーす」

 と明るい声で叫び

「ねえ、早く!」

 と先輩が急かす。


 それを見た、好き者のオーディエンスが俺たちの様子を見て、ニタニタクスクスと笑い声を洩らしている。見世物じゃねえぞ。

 いっそ殺せ。


 俺の臨終の言葉は今日、「恥の多い生涯を送ってきました」に決定した。

 やんぬるかな。

 しぶしぶ、手で忌々しい形を作り、先輩の手に合わせた。


 だというのに

「すみません! ハートが割れちゃってるので、もっと近づいてください! 彼氏さんは腰引けちゃってます!」

 このスタッフ、悪魔憑きじゃないのか? これ以上近づいたら、手が先輩の体に当たってしまうではないか。


 すると先輩が小声で

「私の腰持っていいから」

 と言って、先輩自身も腕を俺の腰に巻き付けてくる。

 

 ええい、儘よと、先輩の腰に手を回したら

「ちょっと、変なところ触らないでよ」

 と先輩が身をよじらせる。俺にどうしろと?


 先輩は「もっと下の方にして」と自分の手で、俺が腰に当てた手を、腰骨のあたりにずらした。

 これ、お尻に触れてない? あとで警察に突き出されない?


 いろいろ不安になった俺をよそに


「はい、撮りまーす」


 スタッフは悪魔のような笑みを浮かべて、シャッターを切った。

 


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