第483話 ノンキな護衛

「リコラールル様、おケガはありませんかロデ?」


「はい、ありませんよプ」


「そうでしたかリュン。ご無事で何よりですねリュン」


「ご心配おかけしてすみませんでしたプ」


 護衛のふたりは、悪人ではなさそうだな。



「あ~、温まりますねロデ」

「温泉は良いですねリュン」


 あのふたり、なかなか上がらないなぁ。


 ノンキな性格なのかな?


「ヒモノ、あいつら良い女だったでげすぜ!」


「スタイル抜群で、ヒモノさん好みの雌でございましたよ!」


「だから、そんなの報告しなくて良いっての!」


「何を言っているのでございますか! 報告するに決まっているでしょうでございます!!」


「さあ、ヒモノ、リコラールルごと大旋風でとりこにしてやるでげすぜ!」


「うむ、我らに任せておくですだぜ!」


「そんなことするわけないだろ!?」


「またコソコソと不潔な話をしているようですね! 洗浄します!!」


「服や体がまったく傷付かない鼻フック、電気、すねにぶつかるスネーク、激痛足ツボマッサージもおまけしておくでござんす!!」


「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」



「イレーロデ、リューラーニ、魔剣ソソーダイジィコが手に入りましたプ」


「えっ、手に入ったのですかロデ!?」


「どうやって手に入れたのですかリュン!? 宝箱に入っていたのですかリュン!?」


「こちらの方々が、ガースデ・マクゥリを食べていたのですプ」


「ええっ!? あの出所不明のウサンクサイ本に書いてあったものが、実在したのですかロデ!?」


 あれ、出所不明のウサンクサイ本だったのかよ!?


「どこにあったのですかリュン!?」


「三つ上の階にあったッスよ」


「三つロデ!? ということは、そちらの方々は上の階から来た人だったのですかロデ!?」


「そうッスよ」


「へぇ、上にも人がいたんですねリュン」


「皆さんが住んでいたところは、どんなところなんですかロデ?」


「その話は後にしましょうプ! 今はミョガガベの討伐が先決ですプ! さあ、早く上がってくださいプ!!」


「ええ~、もうちょっとのんびりしたいですよロデ」


「そうですよリュン。しっかり疲れを取らないと、途中で倒れてしまいますよリュン」


「それは分かりますが、あなたたちはのんびりしすぎですよプ!」


「分かりましたよロデ。今、上がりますよロデ」


「本当は、もっともっとゆっくりしたいんですけどねリュン」



「着替え終わりましたよロデ」


 ウェーブのかかったロングの水色髪。

 髪と同色の眼。

 身長高め。

 白い肌。

 タレ目でおっとりした感じ。

 紺色の防寒着を着用。


 ストレートロングの紺色髪。

 髪と同色の眼。

 身長高め。

 白い肌。

 タレ目でおっとりした感じ。

 黒色の防寒着を着用。


 このような姿の、剣と思われるものを所持したふたり組が近付いて来た。


 ふたりとも、ニコニコと笑っているのに、ただならぬオーラを発しているような感じがする。


 かなりの強者みたいだな。


 さすがは王女の護衛だ。


「どうも、初めまして、私は『イレーロデ・ダオマーホ』と申しますロデ。よろしくお願いしますロデ」


 水色髪の美女が、そう言った。


「私は『リューラーニ・ソベブエエ』ですリュン。よろしくお願いしますリュン」


 紺色髪の美女が、そう言った。


 俺たちも自己紹介をした。



「では、鳥類になる特訓をするッスよ!」


「はぁい、いつでも良いですよロデ!」


「私も良いですよリュン!」


 イレーロデさんとリューラーニさんは、鳥類になった。


「これが鳥類ですかロデ」


「どうやって飛ぶんですかリュン?」


「鳥類なのだから、羽ばたけば飛べるッス! さあ、気合と根性と勇気と熱血と闘魂と情熱を込めて羽ばたくッス!!」


「はぁい、やってみますロゼ!」


 イレーロデさんとリューラーニさんが、ゆっくりと羽ばたいた。


「全然、飛べませんねリュン」


「ゆっくりすぎるッス! もっと速く羽ばたくッス!!」


「面倒なんですねロゼ」


 イレーロデさんとリューラーニさんが、羽ばたく速度を上げた。



「特訓終了ッス! これでイレーロデとリューラーニも立派な鳥類ッスよ!!」


「飛ぶの楽しかったですロデ!」


「お疲れさん。それは良かったな。では、休憩したら、出発しようか」


「はい、そうしましょうプ」



「そろそろ良いかな?」


「はい、出発しましょうプ」


 俺たちは洞窟を出て、飛び立った。



 しばらく飛んで行くと、下り階段がある巨大なログハウスのようなものを発見した。


 俺たちは中に入り、階段を下りた。



 一九階にやって来た。


 そして、階段の近くにいた梅干しのようなヤツを、聖剣でぶん殴った。


「変な鳴き声を上げて、動かなくなりましたねプ」


「あれはなんなのですかリュン?」


「これで殴ると、そうなるんだよ」


「変わった武器ですねロデ」



「お腹がすいてきたキュ!」


「こいつを食べるでゴザル!」


「では、料理しましょうか」


 リリィさんが梅干しのようなヤツを料理してくれた。


 そして、みんなで食べた。


「これは美味しいですプ!」


「本当ですねロデ!」


「おかわりをくださいリュン!」


 リリィさんの料理は王女にも好評のようだ。


 さすがは料理力のステータス令嬢だな。

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