第427話 誘き寄せられたのは?
「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
オヴァーンサに大量の虫がたかって来た。
森であんな匂いを出したら、そうなるよな。
「助けてオタ!!」
「能力を解除しろって!」
「もうやったオタ!!」
「なら、匂いが残っているのか!?」
「では、洗浄してみましょうか!」
「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
オヴァーンサは、ぬるま湯をぶっかけられた。
虫たちは逃げて行った。
「ひ、ひどい目に遭ったオタ……」
「大変だったな、オヴァーンサ。ケガはないか?」
「あちこち、かじられたオタ…… 痛いオタ……」
「なら、お姉さんの包帯をプレゼントしましょう」
フーカの包帯が、オヴァーンサの全身に巻き付いた。
オヴァーンサのケガが治った。
「ヒモノさん、敵の大群が来るのです!」
「ええっ!?」
大群!?
オヴァーンサの能力、強力すぎだろ!?
「仕方ねぇな! ここは俺様がやってやるぜ!!」
「頼むぞ、聖剣!」
「あちらから来るのです!」
「了解だぜ! くらいやがれ!!」
聖剣がシャイニングブミブミ・セイクリッドテカテカテカリンマッスルを放った。
「「「ブミッチョォォオオオォォォォォオォォオォォォオォォッ!!!!!」」」
いつもの叫び声が聞こえてきた。
「やったか?」
「わたくしの電球が、やったようだと言っているのです」
「そうか、良かった。さすがだな、聖剣」
「この程度、俺様なら造作もねぇぜ!!」
叫び声がした場所にやって来た。
「スネェクゥガ・エールが大量に倒れているようだな。なんでこいつらだけなんだ?」
「わたくしの電球が、スネェクゥガ・エールは嗅覚が優れているから、いち早くニオイに気付き、集まって来たと言っているのです」
「そういうことだったのか」
「ヒモノさん、これだけあれば十分でしょチセ? 早く拾って、ここを離れましょうチセ」
「そうだな」
スネェクゥガ・エール、エクスレト、ステータスウィンドウせんべいを拾い集めた。
ここには、八三匹いたようだな。
では、ここを出るか。
森を出て、少し離れたところにある草原にやって来た。
「ここなら、安全かな?」
「森の中よりは、安全なのです」
「なら、スネェクゥガ・エールを食べてみようキュ!」
「では、料理しますね」
リリィさんがチェーンソーで、スネェクゥガ・エールを切り始めた。
「そういえば、スネェクゥガ・エールの上の鶏みたいなのは、なんなのだろうか?」
「なんのためにあるのかは不明なのです。ただ、中には肉が入っているようなのです」
「そうなのか」
いったいなんなのだろう?
ただの飾りなのかな?
まあ、どうでもいいか。
「ヒモノさん、エクスレトを取り込まないのッピ?」
「ああ、これはレベルが上がっていない面々で分配しようと思ってな」
「さすがはハーレム王、妻を大切にしているんだなでロロ~」
「これもメモしておかなくちゃねでアメ~」
「これはヒモノさんの愛でございますね! さあ、皆さん、ヒモノさんの愛に応えるために生殖活動をしましょうでございます!!」
「そんなことしなくていいっての!」
「また不潔なことを言っていますね! 洗浄します!!」
「服や体がまったく傷付かない鼻フックと、剣山もどうぞでござんす!!」
「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」
洗浄された後、鼻の両穴を上に思いっ切り引っ張られ、尻に剣山をぶつけられた。
レベルの上がっていない面々が、エクスレトを取り込んだ。
「どうだ? レベルは上がったか?」
「上がったみたいでヤンス!」
「ええ、かなり強くなった気がするわッピ!」
「レベルはいくつになったんだ?」
「い、一兆まで上がっているわジナ……」
「私のレベルが、こんなに上がるなんてでルーイ……」
「すごすぎるでルーウ……」
「さすがは本物の男ねでルーエ……」
「こんなに上がると、体の感覚が全然違うわねチセ!」
「早く慣れた方が良いな。料理ができるまで、体を動かしてみたらどうだ?」
「そうねニャ。そうするわニャ」
「皆さん、できましたよ」
リリィさんが調理台に皿を並べた。
そこには、大きなステーキが盛り付けられていた。
三百グラムくらいありそうだな。
では、食べてみるか。
いただきます。
豚肉っぽい味だな。
食感は弾力があって、モチモチしている。
うま味が濃くて、非常に美味しい。
「こ、これがスネェクゥガ・エールなのジナ!?」
「美味しすぎるわチセ!」
他のみんなにも好評みたいだな。
「ごちそうさま、リリィさん。とても美味しかったよ」
「お粗末様でした」
「狩りがうまくいったのは、良いことざますが、ちょっと期待外れだったざますね!」
「どういうことだよ、ユモア?」
「『すね』に『スネーク』をぶつけられて、ナイスなリアクションを決めるヒモノが見たかったざます!」
「そんなのやってられるか!?」
「いや、やってもらうでござんす! 受けるでござんす!!」
「えっ!? あああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
突然、すねに何かが激突し、激痛が走った。
「今のはなんなんだよ、イリーセさん!?」
「『感情を抑えることができそうなものを出す能力』の新しいバリエーションでござんす! 名付けて『服や体がまったく傷付かないすねにぶつかるスネーク』でござんす!!」
「それって、スネェクゥガ・エールの特殊能力じゃないか!?」
「それを参考にしたものでござんす」
「ええっ!?」
そんなの参考にしなくていいっての!?
「ふむ、今のは面白かったざますよ!」
「ありがとうでござんす」
「リアクションも良かったざます!!」
「そんなの全然うれしくないっての!!」
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