第374話 これは医療行為?

「な、な、なんて不潔な!? ヒモノさんを洗浄しなくては!?」


「落ち着け、セレンさん!? 室内ではやめろ!!」


「そうでげすぜ、セレン。ヒモノは聖剣がなければ死んでしまうかもしれないでげすぜ」


「その通りでございますよ。というわけで、これは不潔な行為ではなく、清潔な医療行為でございますね!」


「ええっ!? そうだったのか!?」


「死なないようにするために、薬を塗るんだから、間違いなく医療行為でげすぜ!」


「そうなのかなぁ?」


「わたくしの電球が、医学に基づいたものではないから医療行為とは言えないと言っているのです」


「やはり違うのか」


「細かいことは良いんでげすぜ!」


「そうでございますよ! これはヒモノさんの命を救うためなのでございます! さあ、ヒモノさん、雌たちに塗ってもらいましょうでございます! そして、生殖活動をしましょうでございます!!」


「最後のはしないっての!?」


「あまりにも不潔ですね! 洗浄しなくては!!」


「だから、室内ではやめてくれって!」


「では、今回は服や体がまったく傷付かない辛い粘液をどうぞでござんす!!」


「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」


 顔面に辛い粘液をぶつけられた。



「ヒモノさん、聖剣を手に入れるしかないんでしょッピ?」


「まあ、そうだけど……」


「なら、潔く服を脱ぐのよッピ!」


「そうよニャ! さっさと塗ってしまいましょうよニャ!」


「早く始めるでヤンス!」


 女性たちがニヤニヤしている気がする。


 こいつら、変なことを考えてないか!?


 だが、やるしかないか。


「はいはい、分かったよ。仕方ないなぁ……」


「ヒモノさん、塗る前に洗浄しますよ!」


「ああ、そうだな」


 さすがに洗ってないものに、塗ってもらうわけにはいかないな。


「なら、私もお手伝いするでヤンス!」


「お姉さんもしてあげるわ!」


「私もするッスわ!」


「ワタクシも攻めたお手伝いをして差し上げますわ!」


「不潔な思考の者たちは不要です! イリーセさん!」


「服や体がまったく傷付かないハサミを持った生物をどうぞでござんす!!」


「「「きゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」


 不潔な連中は、ザリガニクワガタに全身を挟まれた。



 セレンさんに洗浄してもらった。


 それも入念に。



「ヒモノさん、楽な体勢の方が良いから、寝室に行きましょうでルーイ」


「ああ、分かったよ」



 女性全員にナオントリィコー薬を塗ってもらった。


「これで塗り終わったでルーウ」


「ヒモノさん、薬が吸収されるまで、そのままでいてねでルーエ」


「あ、ああ、分かったよ。ありがとう」



「これがハーレム王なのかでロロ~……」


「芸術的すぎるわでアメ~! メモとスケッチをしなきゃねでアメ~!!」


「画~さんも、さまざまなイメージが浮かんできたでごじゃんす! 描きまくるでごじゃんす!!」


「描くな!?」


「ダメよでアメ~! こんな芸術的なものを、残さないわけにはいかないわでアメ~!!」


「その通りだでロロ~! ロロ~さんも、この感動を歌にしなくてはでロロ~!!」


「描いて、描いて、描きまくるでごじゃんす!!」


「えええええっ!?」


 そんなもの残さなくていいっての!?



「なんかもう妊娠しちゃった気分になったわッピ!」


わらわもよニャ! ヒモノ、責任取りなさいよニャ!」


「何言ってんだ!? 薬を塗っただけで、妊娠するわけないだろ!?」


「でも、私たちにこんなことをさせた責任は取ってもらうでナンス!」


「ヒモノさん、一生養ってくださいねでナス~!」


「責任は取るけど、お前らも少しは何かしろよ!!」



「我が神に、祈りを捧げねば……」


「ミィカ、そんなところに向かって、祈らなくていいっての!!」


「私も祈りますでエルフッ」


「私も祈りたい気分だでダエルッ。祈るとしようでダエルッ」


「メィロポマに、カエゼーユまで、祈るのかよ!?」


 変態的すぎるからやめろよ!?


「わたくしも祈りますのっ! これぞ、脱ぎ力という気がしますのっ!!」


「私も祈るのだよ。恋愛力が上がりそうな気がするのだよ」


 ゼーランさんとレーアさんまで、祈り始めた。


 それは絶対、気のせいだと思うぞ!?



「あれがヒモノなのか……」


「とてつもないのです……」


「すごかったアル……」


「すごすぎたわダネ……」


「熱かった、すごかったミジュ……」


「ああ、インスピレーションがあふれ出てきそうですミャン……」


「人類はすごすぎるッス……」


「さすがは益荒男ますらおじゃな~!」


「皆さん、お忘れでございますか? 聖剣ナオントリィコーは、まだ完成していませんでございますよ」


「ここから、さらにパワーアップするでげすぜ!」


「そういえば、そうだったでヤンス……」


「あれ以上すごくなったら、どうなっちゃうのッスわ!?」


「きっと、お姉さんたちを、あっという間に妊娠させちゃうのよ!」


「さすがはヒモノ様、素晴らしい攻撃力ですわ!!」


「ヒモノ隊長、すさまじいであるます!」


「とっても楽しみねぇん!」


「子育てを学ばないとでち!」


「何言ってんだ、お前ら!? 気が早すぎるぞ!?」



「皆さん、不潔な思考に支配されているようですね! 洗浄しなくては!!」


「かき氷もプレゼントしなくてはいけないでござんすね!!」


「イリーセさんも洗浄ですね」


「セレンもかき氷をくらった方が良いでござんす」


「では、風呂場に行きましょうか」


「そうでござんすね」


 セレンさんとイリーセさんが、女性たちを次々と寝室から運び出して行った。


 あいつらはこれから洗浄されて、かき氷をぶつけられるのか。


 大変だな。

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