第325話 愛の出汁?
また川にルアーを投げ入れた。
おっ、またかかったぞ!
本当によく釣れるなぁ。
俺は糸を巻き上げた。
今度はバナナの皮のような形をした何かが釣れた。
長さ五〇センチくらい。
川底と同じような色をしている。
「これはゴミかな?」
「そう見えるぜ」
「おい、失礼だぞ、人間さんバナナッ!? 俺はゴミじゃねぇぞバナナッ!?」
バナナの皮のようなヤツがそう言った。
「しゃべったということは、また敵なのかな?」
「そうなんじゃねぇか?」
「じゃあ、倒すか」
「な、なんだとバナナッ!? やれるもんならやって…… ブミィィィィィィィィィィィィッ!!!!!」
バナナの皮のようなヤツを、聖剣キノコでぶん殴った。
どうやら倒したようだな。
エクスレトを発見したので、取り込んだ。
体に変化はないな。
レベルは上がらなかったようだ。
ステータスウィンドウせんべいも発見したので、見てみた。
さっきのミカンの皮のようなヤツと、同じようなステータスだな。
その後も、釣りを続けた。
果物の皮のようなヤツが大量に釣れた。
コピータたちも大量に釣っていた。
なんで川から、こんなものが釣れるのだろうか?
はっ!?
ま、まさかこれはダジャレなのか!?
いや、そんなまさかな……
ただの偶然だろう。
うん、そうに決まっているよな。
「ヒモノさん、上がったわよッピ」
「ああ、お疲れさん」
「私の愛の出汁を、たくさん出して来たでヤンス!」
「お姉さんの愛の出汁も、たっぷり出たわよ!」
「ワタクシの攻めた愛の出汁も出てますわよ!」
「なんだよ、その愛の出汁って?」
「ヒモノさんがセレンさんに服を脱がされた時や、性欲を増幅させる特殊能力を受けた時の様子を思い出しながら、お風呂に入っていたでヤンス!」
なんでそんなもの思い出してんだよ!?
「お姉さんは抱き着いた時の、匂いや抱き心地を思い出しながら入っていたわ!」
「ワタクシは聖水を飲んでいる時を思い出していましたわ!」
「それが愛の出汁なのか!?」
「そうでヤンス! 私の思いがたっぷり詰まっているでヤンス!!」
「そうなのか……」
なんか煩悩が詰まってそうだなぁ。
そんなので作って大丈夫なのか?
「ヒモノさん、報告がありますでございます」
「なんだよ、セイカさん?」
「リィホさんはスタイル抜群でございます。ヒモノさんの生殖活動の相手にふさわしい体をしていますでございます」
「そうなのか!?」
あのフクロウのような着ぐるみの下に、そんなものが隠されていたのかよ!?
「それと、キィリさん、メィロポマさん、カエゼーユさんも同様でございましたよ」
「そうか…… って、なんでそんなことを報告してくるんだよ!?」
「生殖活動に必要だからでございます!」
「いや、必要ではないだろ!?」
「いいえ、必要でございます! さあ、ヒモノさん、やる気が出たようですし、雌たちと生殖活動をしましょうでございます!!」
「いや、別に出てないって!」
「いいえ、出ていますでございます! さあ、雌たちのところに行きましょうでございます!」
「また不潔な話をしているようですね! 洗浄します!!」
「人に投げ付ける用のパイもくらうでござんす!」
「「ぬわあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」
顔面にパイをぶつけられた後、洗浄された。
「ヒモノお兄さん、これは何キュ?」
「それは、そこの川で釣れたものだ」
「むむっ、こいつらは食べられるでゴザル!」
「えっ、こいつらが!?」
生ゴミっぽい見た目なのに!?
「この感じは、間違いないでゴザル!」
「なら、食べるキュ! リリィお姉さん、料理してキュ!」
「分かりました」
リリィさんが果物の皮のようなヤツらを、チェーンソーで切り始めた。
どんな料理になるのだろうか?
「聖盾ボーゴシュラーバはできたのか?」
「今、作っている最中ですでエルフッ」
「煮詰まるまで、もうしばらくかかるでダエルッ。気長に待っていてくれでダエルッ」
「分かったよ」
「ところで、雌の出汁はちゃんと取れたのか?」
「おそらく取れていると思うでダエルッ」
「そうか」
本当に大丈夫なのだろうか?
「できましたよ」
リリィさんが調理台に皿を並べた。
そこには、ビーフジャーキーのようなものが置かれていた。
「リリィお姉さん、これは何キュ?」
「先程の食材を塩焼きにしたものです」
果物の皮の塩焼きなのか。
そんなの食べられるのかな?
「さっそく食べるでゴザル!」
「いただきますキュ!」
「カリカリでうまいでゴザル!」
「美味しいキュ!」
どうやら食べられるようだな。
では、食べてみるか。
いただきます。
確かに食感はカリカリだな。
味は牛肉っぽい感じだ。
なんでこんな味なのだろうか?
まあ、どうでもいいか。
美味しいからな。
「リリィさん、ごちそうさま。とても美味しかったよ」
「お粗末様でした」
「そういえば、メィロポマとカエゼーユは食べたのか?」
「交代で食べましたよでエルフッ」
「とても美味しかったよでダエルッ」
「そうか。それは良かった。ところで、まだ終わらないのか?」
「もうしばらくかかりそうですねでエルフッ」
「分かったよ」
「まだ出発しないなら、さっきのヤツをもっと釣って、食べるでゴザル!」
「わたしもやるキュ!」
「あいつらは襲ってくるから気を付けるんだぞ」
「分かったでゴザル!」
さて、俺はどうするかな?
また釣りをしようかな?
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