第306話 偽者ネタ使いすぎ
「もう笑い声はしないな」
「観客席にもいないみたいッスね」
「これで終わりでヤンス?」
「どうやらそうみたいねニャ」
「ふぅ、やっとか」
「面倒くさい連中だったわねニャ」
「そうだな。では、後始末をしようか」
「ええ、そうしましょうッピ」
「では、社長、観客席の連中を拾ってきますね!」
「ああ、頼むよ、コロモ」
コロモと製作の妖精たちが観客席に向かった。
「余も魔法で手伝うゾヨ」
「じゃあ、魔法を使うか」
マジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんが大量に出て来た。
そして、観客席に向かって行った。
「むむっ、そこに転がっているヤツは食べられるでゴザル!」
「では、また下処理を行っておきましょうか」
リリィさんが真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんの解体を始めた。
「社長、持って来ましたよ」
「ああ、ありがとう」
「これは『アルティメット・真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』でアメ~」
全高三〇メートルくらい。
黒い体。
金のヘッドドレスと、フリフリのドレスのような動物用の服を着用。
このような姿の巨大な牛のようなヤツだ。
「こっちは『アルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』でアメ~」
全高三〇メートルくらい。
薄いピンクの体。
虹色のヘッドドレスと、フリフリのドレスのような動物用の服を着用。
このような姿の巨大な豚のようなヤツだ。
「そっちは『ギャラクシーアルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』でアメ~」
全高三〇メートルくらい。
黒いタテガミ、茶色の体。
黒地に銀河のようなものが描かれたのヘッドドレスと、フリフリのドレスのような動物用の服を着用。
このような姿の巨大な馬のようなヤツだ。
「こいつらもイケメンお兄さんの敵役なのか?」
「その通りよでアメ~。彼らもイケメンお兄さんの偽物として、映画に登場したのよでアメ~」
「偽者いすぎだろ。それに、また全然似てないし」
「まったくねッピ」
「むっ、こいつらも食べられるでゴザル!」
「そうか。なら、こいつらもリリィさんに下処理をしてもらおう」
「では、余の魔法に運ばせよう」
「ああ、頼むよ、杖ちゃん」
「社長、エクスレトとステータスウィンドウせんべいを集めてきましたよ。どうぞ」
「ありがとう、コロモ」
エクスレトを取り込んだ。
「おっ、なんだか体が軽くなった気がするぞ!」
「ヒモノ、ステータスが変動したぞ」
「そうなのか。今のレベルはどうなっているんだ?」
「『まずまずちょっくらちょっとそこそこ平均的まあまあ可もなく不可もないくらい強い? ん? もしかして、私強いの?』となっている」
「そうなのか」
相変わらず、分かりづらいなぁ。
「前はどうなっていたんだっけ?」
「『ちょっくらぽつりぽつりいささかややちょっとほんの少し心持ち強い? あれ? 私まあまあ強いんじゃないの?』だと、わたくしの電球が言っているのです」
「そうなんだ。結構変わったんだな」
俺も成長しているようだな。
ステータスウィンドウせんべいを見てみた。
レベルは一兆五千百億。
ステータスはMPが異様に高い。
魔法は『偽・真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんを出す魔法』か。
特殊能力は『自身に光を当てる能力』なのか。
これは『真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』のステータスのようだ。
ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんよりも、少しだけステータスが高いな。
レベルは一兆五千二百億。
ステータスはMPが異様に高い。
魔法は『偽・アルティメット・真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんを出す魔法』か。
特殊能力は、こいつも『自身に光を当てる能力』なんだな。
これは『アルティメット・真・ダークマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』のステータスのようだ。
レベルは一兆五千三百億。
ステータスはMPが異様に高い。
魔法は『偽・アルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんを出す魔法』か。
特殊能力は、また『自身に光を当てる能力』なのか。
これは『アルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』のステータスのようだ。
レベルは一兆五千四百億。
ステータスはMPが異様に高い。
魔法は『偽・ギャラクシーアルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さんを出す魔法』か。
特殊能力は、またまた『自身に光を当てる能力』なのか。
これは『ギャラクシーアルティメット・真・ダークレインボーマジカル幽霊退治屋魔法イケメンお兄さん』のステータスみたいだな。
名前が長くなる度に、ちょっとずつ強くなっているんだな。
「むっ、ヒモノ、また新しい魔法が身に付いたぞ。しかも、四つもだ」
「えっ、もしかして、また偽物のイケメンお兄さんが出る魔法なのか?」
「その通りだ。ステータスウィンドウせんべいに記載されていたものだな」
「そうなのか」
これで偽者を五種類も出せるようになったのか。
なんとも複雑な気分だなぁ。
「それらは、どんな効果なんだ? やはり前のものと変わらないのか?」
「基本は一緒のようだな。ただ、名前が長くなるほど、強い者が出て来るようだ」
「そうなんだ」
どのくらい強いのだろうか?
後で試してみるか。
「ところで、その魔法で何人の偽物を出せるんだ? またひとりなのか?」
「いや、残念ながら、今のヒモノのMPでは、魔法を使用できないようだ」
「えっ、どれも使えないのか!?」
「そうだ」
「ええ……」
なんじゃそりゃぁっ!?
身に付けた意味ないじゃないか!?
クソッタレ!!
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