第284話 闘技場の温泉

 温泉のある部屋の前にやって来た。


 男湯、女湯、性別なんて気にすんな湯に分かれている。


「性別なんて気にすんな湯? なんだそれは?」


「わたくしの電球が、どの性別でも入って良いところだと言っているのです」


「要するに、混浴というわけねッスわ!」


「なら、ヒモノさん、一緒に入るでヤンス! 今日こそ背中を流してあげるでヤンス!!」


「私もやるッスわ!」


「そんな不潔なことを、このワタシが許すと思っているのですか、レデベールさん、ルヴィベールさん? 洗浄しますよ?」


「お、お許しをでヤンス……」

「大人しく女湯に入るッスわ……」


「なら、お姉さんが背中を流してあげましょうか?」

「ワタクシも攻めた洗い方をして差し上げますわ!」


「フーカさんとルメーセさんも洗浄をお望みのようですね! では、お風呂場でたっぷりと洗浄してあげましょう!!」


「ちょっとやめてよ!?」

「離してください、セレン様!?」


 セレンさんがフーカとルメーセの首をつかんで、女湯に入って行った。


 セレンさんパワフルで恐ろしいなぁ。


 他の女性たちもそう思ったのか、大人しく女湯に入って行った。


 さて、俺も行くとするか。


 俺は男湯に入った。



 温泉から上がり、客室に戻って来た。


 銭湯みたいな大きな風呂で、気持ち良かったなぁ。


 おっ、女性陣も戻って来たようだ。


「おかえり、良い湯だったな」


「ええ、そうねッピ」


「確かに良い温泉だったでナンス! 元王族の私にふさわしいところでナンス!!」


「これは手に入れるしかないですねでナス~」


「その通りでナンス! さあ、ヒモノ、あの変な格好のヤツを倒してくるでナンス!!」


「そして、ここでのんびり暮らしましょうでナス~」


「それはやめた方が良い気がするッス」

「私もそう思うであります」


「えっ、なぜそう思うんだ?」


「あいつから得体のしれない恐ろしさを感じたッス」


「戦ったらどうなるか分からないであります」


「そうなのか? なら、やめておこう。まあ、元々やるつもりはないけどな」


「ええ~、やる前から諦めるのでナンス!?」


「ヒモノさん、情けないですよでナス~!」


「やかましいっての!」



「食事を持って来たニャッピ。テーブルに置いておくニャッピ」


「ああ、わざわざありがとう」


「それじゃあ、ごゆっくりニャッピ」


「さっそく食べるキュ!」


「そうするでゴザル!」


 ここの食事って、どんなものなんだろうな?



「えっ!? これは!? 人魚焼きじゃないか!? なんでまたこれなんだよ!?」


「そこは不明なのです」


 ここの料理人は、前の世界の出身なのか?


「まあ、とりあえず、食べてみるでゴザル!」


「そうだな」


 では、いただきます。


 中には、焼いた肉や野菜炒めのようなものが入っていた。


 どれも美味しかった。


「食事もなかなかのレベルでナンス」


「これは乗っ取るしかないでナス~」


「いい加減、諦めろっての!」


「「ええ~」」


「うるさいぞ!」



 人魚焼きを完食した。


 その後、食休みをして、就寝した。



 次の日。


 目が覚めた。


 ああ、よく眠れたなぁ。


 寝心地の良いベッドだったな。



「おはようニャッピ」


「ああ、おはよう」


「今日はどうするニャッピ? 本戦に出場するニャッピ? それとも訓練するニャッピ?」


「そうだなぁ。どうするか? そういえば、訓練ってどんなことができるんだ?」


「筋肉トレーニングをしたり、こちらが用意したものたちと戦ったりできるニャッピ」


「そうなのか。どうする、みんな?」


「いきなり本番は怖いから、訓練をしておきたいでヤンス」


「私も賛成ッスわ」


 他のみんなも訓練で良いそうだ。


「では、今日は訓練をするよ」


「分かったニャッピ。朝食を置いておくニャッピ。食べたら、受付に来るニャッピ」


「ああ、分かったよ」



 さて、朝食はなんだろうな?


 って、また人魚焼きかよ!?


 まあ、いいか。

 さっさと食べよう。


 中に卵焼きのようなものやソーセージのようなものが入っていて、どれも美味しかった。



 その後、受付へ行き、訓練場に案内してもらった。


 そこには、さまざまなトレーニング器具のようなものが置いてあった。


「ここが筋肉トレーニングの部屋ニャッピ」


「広いし、いろいろあるでヤンス」


「ああ、そうだな」


「それから、奥に戦闘場があるニャッピ」


「どんなヤツと戦えるんだ?」


「スタッフが特殊能力で出した人形と、その辺で捕まえたミョガガベがいるニャッピ」


「捕まえたって、そんなことをして大丈夫だったのか?」


「ここのスタッフは強いから問題ないニャッピ」


「そうか。そいつはすごいな」


 乗っ取ろうとしなくて良かったな。



「スタッフの人形を倒してもエクスレトは出ないけど、殺されることはないニャッピ。ミョガガベの方は万が一があるけど、死体とエクスレトが手に入るニャッピ」


「そうなのか」


「まあ、事故は起こるかもしれないけどニャッピ」


「そこは仕方ないな」


「では、今日は何で訓練するニャッピ?」


「そうだなぁ。せっかく利用できるんだし、全部使ってみようかな?」


「良いじゃないのッピ」

わらわも構わないわよニャ」


 他のみんなも、それで良いそうだ。


「じゃあ、今日は筋トレをしよう」


「分かったニャッピ」


 この日は筋トレをして、温泉に入って、就寝した。

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