第267話 妻がさらに増えた!?

「さあ、出発しよう、ハーレム王でロロ~!」


「それとも、生殖活動するの、ハーレム王でアメ~?」


「こいつらどうしよう?」


「どうやら諦めさせるのは、不可能なようなのです」


「なら、どうすれば良いんだ?」


「連れて行きたくないのなら、始末するしかないのです」


「さ、さすがに、それはちょっとなぁ……」


 遠慮しておきたいぞ。



「なら、気絶させて、病院に放り込んでおくというのはどうッピ?」


 ルヴィベールさんにやろうとした手か。


 それも良いかもしれないな。


「わたくしの電球が、その場合はセイカさんとノゾミさんが背負って連れてくると言っているのです」


「ええ、当然そうしますでございます」


「それを捨てるなんて、とんでもないでげすぜ!」


 余計なことをしやがって!?



「なら、ここに置いて行きましょうッピ!」


「鳥類用ジェットエンジンのスピードには、付いて来れないでしょニャ!」


「わたくしの電球が、その場合もセイカさんとノゾミさんが背負って連れてくると言っているのです」


「ええ、当然ですでございますね」


「それを捨てるなんて、とんでもなさすぎるでげすぜ!!」


 おのれ、余計なことばかりしやがって!!



「じゃあ、なすすべなしなのか!?」


「その通りでございます。大人しく連れて行きましょうでございます。そして、生殖活動をしましょうでございます」


「ええ…… まあ、仕方ないか。連れて行こう」


「ハーレム王、ありがとうでロロ~!」

「ハーレム王、ありがとうでアメ~!」


「そのハーレム王って、なんなんだよ!?」


「ヒモノさんにはくを付けるのために用意した肩書きですでございます」


「そんな肩書きで付くのか!?」


「付くでしょでロロ~」

「付くわねでアメ~」


「ええ……」


 バカにされるだけだと思うのだがなぁ……



「ああ、またヒモノさんが浮気をするのねッピ……」


わらわという正妻がいるのに、ひどすぎるわニャ!」


「これは俺のせいじゃないだろ!?」


「セイカさんは、ヒモノさんの特殊能力で出て来たのでしょッピ!」


「なら、これはヒモノのせいよニャ!」


「うっ!?」


 セイカさんが勝手にやっただけなのに、理不尽すぎないか!?



「では、ハーレム王、さっそくお礼の生殖活動をしましょうでアメ~!」


「ロロ~さんもするよでロロ~!」


「これはかき氷でござんすね」


「洗浄もしておきましょうか」


「「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」


 ルロロクマとアメーサウは、かき氷を顔面にぶつけられた後、洗浄された。



「なんでかき氷やぬるま湯をかけるのでアメ~?」


「理性を保ってもらうためでござんす」


「なるほど、ハーレム王が魅力的すぎて、女性たちが暴走してしまうということなのねでアメ~!」


「さすがはハーレム王だなでロロ~!」


 なんでそうなる!?


 好意的に解釈しすぎじゃないか!?



 連れて行くなら、能力の確認をしておいた方が良いな。


「ルロロクマとアメーサウは、何ができるんだ? 特殊能力はあるのか?」


「ロロ~さんの特殊能力? 『余計な語尾が付かない、あまりお買い得ではない通訳翻訳能力』と『騒音耐性』があるよでロロ~」


「アメ~さんには『余計な語尾が付かない、あまりお買い得ではない通訳翻訳能力』と『眼鏡が外れにくくなる能力』があるわよでアメ~」


「そうなのか」


 本当に自分の身すら守れそうにないな。



「君らは、旅支度を整えてあるのか?」


「万全だよでロロ~。元々ロロ~さんは旅をしていたからなでロロ~」


「そうなんだ。戦闘能力がまったくないのに、旅ができるのか?」


「逃げるのと隠れるのは、得意なんだよでロロ~」


「そうなのか」


「その途中でそこの町に立ち寄って、アメーサウと会ったんだよでロロ~」


「そして、意気投合して、一緒に旅に出ることにしたのよでアメ~」


「そうか」


 芸術家同士、馬が合うみたいだな。



「君らは空を飛べるのか?」


「飛べないよでロロ~」

「飛べないわよでアメ~」


「なら、特訓が必要ッスね!」


「ああ、トーリさん、頼むよ」


「任せておくッス!」


「どういうことなんだでロロ~?」


 俺はトーリさんの能力の説明をした。



「鳥になって飛べるのかでロロ~!?」

「素敵な能力ねでアメ~!」


「そうッスよ! 鳥類になれる素晴らしいものッス!!」


 ただ着ぐるみを着せられるだけなのだがなぁ。



「それじゃあ、いくッスよ!」


 ルロロクマとアメーサウは鳥類になった。


「こ、これが鳥になる能力でロロ~!?」

「なんて芸術的なのでアメ~!?」


 どこが芸術的なのだろうか?


 よく分からんなぁ。


「この感動をメモしておかなくてはでロロ~!」

「アメ~さんもそうするわでアメ~!」


「何やってるッスか! 飛ぶ訓練をするッスよ!」


「ちょっと待ってくれ、この感動を歌にしなくてはでロロ~!」


「それは後にするッス!」


「鳥になって、空中生殖活動なんていけるんじゃないでアメ~!?」


「訳が分からないッスよ!」


 まったくだな!



「ほら、特訓をするッスよ! こうやって羽ばたくッス!」


「やってみるわでアメ~」


 ルロロクマとアメーサウが羽ばたいた。


 おっ、ちょっと浮いたぞ。


「おおっ、飛んだでロロ~!!」

「感激だわでアメ~!!」


「さっそくこの気持ちをメモしなくてはでロロ~!!」

「アメ~さんもよでアメ~!!」


「訓練に集中するッス!!」


 今回の生徒は問題児だな。


 トーリさん、がんばれよ!

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