第201話 鳥桃
「こいつらも俺様に任せておきな! くらいやがれ!!」
「「「ブミッチョォォオオォォオオォォオオォォッ!!!!!」」」
マネキンのようなヤツらをシャイニングブミブミ・セイクリッドテカテカテカリンマッスルで倒した。
「まだ出て来るのか!?」
「いえ、もういないようなのです」
「そうか、良かった。あいつらはなんだったんだ?」
「あれは杖ちゃんの魔法を受けた植物なのです」
「えっ? あれが?」
「はい、元は全長数十センチほどだったのですが、強化されてあのような姿になったのです」
数十センチが二メートルくらいの人型になったのか……
とんでもない魔法なんだな……
これは永久封印決定だな。
ん?
マネキンのようなヤツらが小さくなって、白いほうれん草のような植物になったぞ。
「これはどういうことだ? 小さくなったのは魔法が切れたということだろうけど、なんで色が白くなるんだ?」
「俺様が聖剣だからじゃねぇか?」
「なんでそれで白くなるんだ?」
「ひねくれていたから、ピンク色になっていたってことじゃねぇか?」
「そうなのか?」
「白くなったということは、そういうことなんじゃねぇか?」
「そうなのかなぁ?」
意味が分からないなぁ。
まあ、どうでもいいか。
「この草は食べられるでゴザル!」
「なら、食べるキュ!」
「えっ、これを!? 大丈夫なのか!?」
「わたくしの電球が、問題ないと言っているのです」
「なら、料理しましょうか」
リリィさんが草をおひたしにしてくれた。
ほうれん草のような味と食感で、なかなか美味しかった。
その後、洗浄してもらい、就寝した。
次の日。
俺たちは支度を済ませ、飛び立った。
しばらく進むと、いつもの白い巨大上り
そして、その側に奇妙なものがいた。
鶏のような羽と足が生えている、巨大な球体だ。
中央に割れ目のようなものがある。
まるで桃の実のようだ。
全身ピンク色で、桃の直径は五〇メートルくらいありそうだ。
あれはいつもの階段の前に陣取っているヤツか。
この階にもいるんだな。
むっ、巨大な桃のような何かが、羽を広げて、走って来たぞ。
さっそく仕掛けてくるのか!?
好戦的なヤツなのか!?
巨大な桃のような何かが、俺たちの前にやって来た。
「そこの君たち、なんだその体の色はトリモモッ!?」
そして、話しかけてきた。
「なんだと言われてもな…… 鳥類の色だが?」
「そういうことではないトリモモッ! なぜピンク色ではないのだトリモモッ!?」
「なぜと言われても、元からこういう色だからだな」
「な、なんだとトリモモッ!? ならば、排除しなくてはならないトリモモッ!?」
「なんで排除するんだ?」
「ピンク色ではないということは、
「それはなぜなんだ?」
「なんかそんな気がするからだトリモモッ!!」
「……それだけ?」
「それだけだトリモモッ!」
「なんだそれは!? 本当にそれだけなのかよっ!?」
「本当にそれだけだトリモモッ!!」
ええ……
訳が分からないぞ……
「では、ゆくぞトリモモッ! これをくらうがいいトリモモッ!!」
巨大な桃のような何かの割れ目のあたりから、ブバッという音がした。
そして、そこからピンク色の液体が噴出された。
さらに、すさまじい悪臭が漂ってきた。
ただちに、トイレ用消臭スプレーをかけたくなるような臭いだ。
「そんなもの効かないであります!」
マモリさんが俺たちの前に、大きなモザイクの壁を出し、液体を防いでくれた。
「な、なんだこの臭い液体は!?」
「それは付着すると、ピンクになって爆発する特殊能力だトリモモッ!」
「ええっ!?」
なんだそりゃぁっ!?
意味が分からなさすぎるぞ!?
「ヒモノ殿、私のモザイクが変色していくであります!?」
半透明の灰色っぽいモザイクの壁が、どんどんピンク色に染まっている。
「とりあえず、逃げるぞ!」
「了解であります!」
俺たちは全力で後退した。
そして、後ろの方から爆発音が聞こえてきた。
「本当に爆発した!? みんな無事か!?」
「ええ、ワタクシは無事よッピ!」
「妾もよニャ!」
他のみんなも無事のようだ。
良かった。
「ヒモノさん、あいつは危険よッピ。早く倒さないとッピ」
「ああ、そうだな。問題はどうやって倒すかだが……」
「そんなの全員でいっせいに攻撃してしまえば良いんじゃねぇのか!?」
「そう簡単にいくのかな?」
「やるしかねぇだろ! 早くしねぇと、あいつが追ってくるかもしれねぇぞ!」
「ヒモノさん、わたくしの電球が、問題なく勝てるから、さっさと行けと言っているのです」
「えっ? そうなのか?」
「はい、そうなのです」
「チカさんがそう言うなら、やってみようか。マモリさんは、あの液体を防ぐのに専念してくれよ」
「了解であります!」
「では、行こうか」
俺たちは再び、巨大な桃のような何かのいる方に向かった。
「ぐああああああああああっ!!! あ、熱い、熱すぎるトリモモッ!?」
戻ってみると、なぜか巨大な桃のような何かが地面を転げ回って苦しんでいた。
どうやら先程の爆発で、羽に火が
「ええ…… あいつ、何やってんの……」
「火を消そうとしているのでしょうねッピ」
「まあ、それはそうだろうな…… って、そうじゃなくて、なんで自分の能力に巻き込まれているのかということだよ」
「爆発を起こす能力の持ち主だからって、本人が燃えないわけではないのよッピ」
「そういうもんなの?」
「ええ、そういうものよッピ」
なんか間抜けだなぁ。
「おい、おっさん、早く倒してしまおうぜ!」
「ああ、そうだな。苦しそうだしな」
俺は操作できるすべての聖剣を、巨大な桃のような何かに向かわせた。
「俺様も行くぜ!」
聖剣も向かって行った。
「ブミィィィィィィィィッ!!!!!」
巨大な桃のような何かは動かなくなった。
どうやら倒したようだ。
チカさんの言う通り、なんの問題もなかったな。
「では、消火もしておきましょうか」
セレンさんが水を
これで大勝利だな!
勝ち方はアレだけどな!!
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