第120話 頭に家を入れる?

「キュキュはどうだった?」


「また強くなったキュ!」


「ステータスは変動してますキュ~。上がったかどうかは、よく分かりませんけどねキュ~」


「上がっているだろ。がんばって修行していたようだしな」


「がんばったキュ!」


「偉い偉い」



「後は、頭収納が強化されたようですキュ~」


「頭収納が? どう強化されたんだ?」


「よりたくさん入るようになったようですキュ~。さらに、大きなものでも入れられるようになったみたいですキュ~」


「今でも十分なのに、さらに入れることができるのか!? すごいじゃないか!」


「今なら家でも入れられる気がしますキュ~」


「そんなものまで入るのか!? すごすぎるだろ!?」


「ならば、家を手に入れなければいけませんね! 材料を集めて建設しましょう、社長!」


「家でナンス!? ヒモノ、宮殿を建てるでナンス!」


「そして、一生そこでのんびりしましょうでナス~」


「宮殿って!? そんなものまで入るのか!?」


「そこは分かりませんキュ~」


「後で検証してみた方が良さそうだな。建設はそれからにしよう」


「そうですねキュ~」


「後、一生のんびりするのは却下だな。お前らはなんかやれ」


「嫌でナンス」


「ヒモノさんが養ってくださいでナス~」


「却下だっての!」


「「ええ~」」


 今回の修行でも、こいつらはまったく直ってないな。



「他に何かあるか?」


「ワタシの身体能力も上がってますよキュ~。後はこれですキュ~」


 キュウィの周囲に、空飛ぶ水色のウサギの着ぐるみの頭が多数現れた。


「頭を二〇体出せるようになりましたキュ~」


「そ、そんなにいるのか……」


 頭だけがずらりと並んでいる。


 うーむ、なんとも不気味な光景だ。


「キョッキョッキョッキョッキョッキョッキョッ……」

「ウヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ……」

「ウポッポッポッポッポッポッポッポッポッポッ……」


 頭たちが笑っているぞ!?


 とてつもなく不気味だな!?


「ワタシからは以上ですキュ~」


「あ、ああ、分かったよ。順調に強くなっているみたいだな」


 キュウィもがんばって修行したんだな。



「コピータとピコピコはどうだった?」


「今回は『コピー機進化プラス』という特殊能力が身に付きましたコピッ」


「私も同じですピコッ」


「また進化できるようになったのか」


「奇遇ですねダシュ。私も『脱臭剤進化プラス』というものを身に付けましたダシュ」


「私もそれを身に付けましたよッシュ」


「私も『ウニ進化』というものを使えるようになったウニッ」


それがしも『フトクリームドラ進化プラス』という特殊能力を身に付けたでウンソ」


「自分も『オターカ進化プラス』という特殊能力を身に付けたオタ」


「私にも『ロイヤル進化』という特殊能力が身に付いたダッシ」


「オレのは『玉座進化』だギョクッ」


「我には『魔剣化』という能力が身に付いたウッマ」


「ワンちゃんにもあるダス」


「僕にも『カゴ進化』というのがあるよカゴッ」


「えっ!? みんなも進化できるようになったのか!?」


 みんな真面目に修行していたからかな?



「我らのものは進化というより、変化だなウッマ」


「変化? へぇ、そうなのか。ちょっと見せてもらって良いか?」


「うむ、良かろうウッマ。では、ゆくぞウッマ!」


 ドクシとヤサービスが赤い光の球体に包まれた。


 そして、光がはじけた。


 すると、地面にひと振りの剣が落ちていた。


 禍々まがまがしい装飾が施された、黒い片刃の剣だ。


 長さは一メートルくらい。


 中二病患者が好みそうなカッコイイ剣だな。


「これが魔剣なのか?」


「その通りウッマ」


「この剣はワンちゃんたちが変化したものダス」


 魔剣から声が聞こえてきた。


「そうなのか。切れ味が良さそうな剣だな」


「うむ、美女の衣服だけはよく切れるウッマ」


「他のものはどうなんだ?」


「まったく切れないウッマ」


 えええええっ!?

 そんなのまったく使えないじゃないか!?


 いや、鈍器としては使えるのかな?


 どうなのだろうな?



「その状態で動けるのか?」


「いや、動けないウッマ」


「誰かに使用してもらってくれダス」


「分かったよ」


 誰に使ってもらうのが良いのだろうか?


 考えておこうか。



「ちょっと持ってみても良いか?」


「構わんウッマ」


 俺は魔剣を持ってみた。


 そして、素振りをしてみた。


 そんなに重くはないな。


 誰でも扱えそうだ。



「元に戻れるのか?」


「できるウッマ。今戻るウッマ」


 魔剣が赤い光の球体に包まれた。


 そして、その光がはじけた。


 すると、そこにドクシとヤサービスがいた。


 魔剣に変化する時と同じような流れで戻るんだな。



「他には何かあるのか?」


「後は身体能力が向上したくらいだなウッマ」


「ワンちゃんもそうダス」


「分かったよ」



「さて、コピータたちに進化してもらおうか?」


「わたくしの電球が、進化した方が良いと言っているのです!」


「私もそんな気がするでナンス」


「そうか。では、進化してもらおうか」


「分かりましたコピッ」


「では、進化開始ですピコッ!」


 コピータとピコピコは白い光、コースィとコーリョーは黄色い光、ほめまウニとシュロイは金の光、ヘェソムンは茶色い光、オヴァーンサは青白い光、イーイッスはオレンジ色の光、トラッカゴは薄茶色い光に包まれた。


 さあ、今度はどうなるんだ?



 ……なかなか終わらないな。


「どうやら今回の進化は時間がかかるようなのです」


「そうなのか」


 では、次に人の報告を聞こうかな。

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