キャラクター再解説

 本作のメインキャラクターであるカミーユとライナーですが、第二章時点ではネタバレになるため、詳しく解説できていませんでした。



・三流スパイの人


 ライナー (ラインハルト)は三等烈士を自称していますが、指輪は裏ルートで入手した偽造品です。ただし物自体は本物です。

 高度な呪楽は本来三等烈士が操れるレベルではなく、本職の烈士には詐称がバレかねません。それが一般人である澪たちに近づいた理由の一つです。

 それから念のため。彼はヴァンピールではありません。




・当て馬ヒロイン?


 カミーユがつけている烈士の指輪は正真正銘の本物です。ライナーが後見人となり正規の手続きで作製されました。

 献慈と澪はふたりともお人好しで比較的似た者同士なのに対し、献慈とカミーユは互いの不足を補い合う関係となっています。

 作中での仲良し?具合を見るに、意外と澪よりも相性がいいのかもしれません。が、本人たちにその気がないので何も始まりようがないのでした。




・六人目のメンバー


 シルフィードの「名前」について。

 生死の狭間で献慈が付けた『仮名』ですが、ABCD……と迷ってKLの所で急いで決めたためにケイ・リー (Kay-Leigh)となったのでした。

 ちなみにカミーユが付けた『真名』はマリオン (Marion)です。




 触れる機会の少なかった以下の二人についても補足説明しておきます。




・ヨハネス・ローゼンバッハ


 未練タラタラのみっともない男、とは本人も自覚していると思います。

 人外と化した自分に引導を渡せるのは、かつて心から愛したあの人しかいないと、はるばる海を越えてまで滅 (めっ!)されに来た執念の人でもあります。

 初期プロットの段階では、今際の際に (母親の声真似をした)澪がかける言葉は「女々しいぞ、ヨハネス」(※)でした。


※追記:改訂版ではこちらの初期案を採用。




・大曽根美法 (おおそね・みのり)


 澪の母・美法は臣幸 (おみゆき)やヨハネスとの馴れ初めからもわかるように、かなりの「肉食」です。

 実はカガ璃の言動は恩人である美法のそれを無意識にトレースしています。オリジナルの強力さは推して知るべしです。

 もし澪の両親の立場が逆だったら……本作はR-18になっていたことでしょう。


(2023/03/08追記)

上述の「もし澪の両親の立場が逆だったら~」はifストーリー『異世界編:お母さんにおまかせ!』の着想元となりました。

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