実話。

２０代でボケが始まった？

　うつが極まったせいか、抗不安薬の副作用なのか、それとも痩せすぎて栄養が足りなくなったせいか、いずれにせよ２８歳のときに「ボケ」が始まった。

　具体的には、例えばバイクで駅まで行って、駅の駐車場にバイクを停めてその辺ぶらぶら歩いているうちに自分がバイクで駅まで来たことを忘れてしまい、バスで帰宅しようとしたりする、みたいな感じだった。

　仕事でも同僚の名前が覚えられず指示を忘れて何度も叱られ、カタカナや漢字を読むのが苦手になり、頭がボケてしまったと感じることが増えてかなり絶望していた。

　他にも、一度神経が過敏な状態が始まるとしばらくおさまらない、とにかく異様にキレやすくなってしまう。

　子供の声やその辺の模様（木の葉とか？）にすら不快感を覚えたり、果ては他人が言っていることが全て攻撃に聞こえ、（見ず知らずの人とさえ）意味もなくケンカになったことが何度かあった。

（２０２０年に書いた日記から引用）

　私は来年で三十になるのだが、脳が衰えた（冗談とかではなくて）らしく言葉の言い間違いが増えた。

　今日は「カレンダー」と言おうとして「からあげ」と言ってしまった。「蜂」と言おうとして「ハエ」と言ってしまったこともある。

　人間は音で言語を覚えてるんだな、と思う。

（引用終わり）

　ネットで「高次脳機能障害」というのを調べると、症状がよく似ているように感じる。

　うつでもなるらしいが、確信はない。