テーマ選択編

テーマの被りについて~職業の被りを少なくしようと考えたこと~

 ここからは、実際に私がどうやってテーマ(題材のこと:このコンテストでは職業)を決めていったかを書いていきたいと思います。分析編で結構考えたことは言ってしまったのですが、足りなかったところの説明が中心になるのかなと思います。


 テーマ選択編初回は、テーマの被りについてです。



 まず皆さん、テーマ被りについてどうお考えでしょうか?多くの方が、結構マイナスのイメージを持っているだろうと思います。


 私もそうです。

 ただ、今回は「お仕事」とジャンルが決まっているので、ジャンル被りはある程度避けられないだろうな、と思っていたわけです。


 もちろん、できるだけかぶらないように選んでいたつもりでしたが、「タクシー」に関する作品は実際にありました。さらに、少し広げてみてみると「人を運ぶ」という職業だと「乗合馬車」なんかがありましたし、「運ぶ」だけなら「運び屋」「引っ越し屋」「郵便屋」なんかがあったわけです。どうしても競合は出てきてしまうわけですね。


 テーマがかぶってしまうとどうしても「もとからファンが多かった人」「明らかに他の作品より完成度が高い作品」に評価が集まってしまうわけですね。逆に言えば、ファンがいたり、他の人より絶対に完成度が高いと自信のある方は、被ってもいいとは思いますが。

 少し前に「評価の少なさは割り切っている」という話をしましたが、そうはいってもモチベーションの維持には評価はほしいところです。


 ここでは、①競合を少なくするために何を考えたか②かぶったときにどう自作品を差別化をするか、についてテーマ(何を題材にするか)の設定の観点で何を考えたかをお話しします。毎度言っていますが、私は初心者なので、参考になるかわかりません。

 今回は①についてのみです。


 ①競合を少なくするために何を考えたか

 これは単純で当たり前なこと。被りが少なそうな職業を選ぶことです(笑)


 さて、今回は「お仕事」という制限があったわけですが、何が被りが多そうかわからないですよね。そんな時に参考になったのが、やはり応募要項です。

 https://kakuyomu.jp/contests/kadokawabooks_isekaiworking/detail


(略)

 薬師、ごはん屋、お菓子職人、カフェ経営、美容部員、農家、官吏、鍛冶師、錬金術師、メイド、獣医、医者、保育士、仕立屋、宝石職人、魔導具師、教師、研究員、司書……。

 それぞれのスキルを生かし、異世界で楽しく活躍する主人公のお話をもっとたくさん読んでみたい!

(略)


 上に書かれている職業は被りが絶対に多くなるなと私は考えたわけです。パッと見ただけで上記の職業たちはどれも王道でみんながイメージしやすく、書きやすい職業だなあと感じました。よって競争率は高くなるだろうなと。


 また、皆さん最初に応募要項は必ず見るじゃないですか。ここに書かれていない職業を考えようとしても、最初に例を見てしまったらそこにとらわれてしまって、結局その職業を書いてしまう人も多いだろうと思ったんです。結果、その職業の作品は多くなるだろうなと。


 さらに、書籍化という観点でもここに書かれた職業は避けるべきなんじゃないかなと思っていました。編集部が例に挙げたということは、いままでにその職業で書かれた小説が少なからずあったということです。前にも書いたかもしれませんが、編集部は新たな才能、新たな作品の発掘を目的としているわけで、編集部の想定を超えるものでないと賞を取るのは難しいだろうなと感じたわけです。


 そういうわけで、上記の職業は意地でも避けてやろうと思ったわけでございます。

 次話では②についてお話しします。


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