ファンタジーなんて二次元だけで充分です!
ふらっぺ
序
1.はじまりの呟き
しろ。くろ。あか、あお、みどり。
頭に浮かび上がった文字の羅列を空中に描けば、色が付いた。
白い文字は光。黒い文字は闇。赤は炎。青は水。緑は風。
そんな在り来たりな色彩からこれまた在り来たりな能力が宿って私の周りをクルクル回る。
望んだわけでは無かった。この世界に魔法は無かったから。
けれど望んでしまった。死にたくなかった。此処にいること自体あまりにも理不尽で、何も知らずに消える事だけはどうしても許せなかったから。
笑みが崩れる。とあるモンスターは言葉を発し、私へ同情の視線を投げかけた。
『同胞よ。その力が何よりの証。我らと共に生きねば地獄を見るぞ』
そうして私はこの世界で初めて、同じ立場である仲間という者を手に掛けたのである。
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